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仲間とともに、最新技術を追い続ける喜び――金融系からソーシャルゲームエンジニアへ

転職者プロフィール

NHN Japan
ゲームビジネス事業部・GB開発2チーム
松本カルロス健司
(2011年11月入社/35歳)
【仕事内容】
金融システム開発エンジニア
銀行や証券などの金融システム開発、プロジェクトリーダー

ソーシャルゲーム開発エンジニア
ブラウザゲームやスマートフォン向けのゲームの企画・開発、サーバ側の開発

自分の「仕事のスタイル」にこだわった結果、金融系エンジニア→ソーシャルゲーム開発エンジニアに

エンジニアの転職理由は、「キャリアアップ」「やりがい」「給与・待遇」など、人によってさまざまだ。そのような中、「仕事のスタイル」にこだわって職場を選んだことで、理想の環境を手に入れ、同時に業務スキルの幅も広げたエンジニアがいる。

フリーランスの金融系エンジニアとして活躍していた松本カルロス健司さんは、2011年にNHN Japanに入社し、ソーシャルゲームの開発エンジニアに転身した。入社の決め手は、「上長にも自由に意見を言える」「現場のエンジニア同士が、意見を出し合いながら仕事を進められる」という同社の社風に大きな魅力を感じたことだという。

理想的な環境で活躍し、エンジニアとしての自身のテーマである「新しいプログラミング言語の習得と、業務への活用」にも積極的に取り組んでいる松本さんに、現在の仕事のやりがいや今後の目標を聞いた。

3カ国で活躍したフリーエンジニアが見る、日本の現場

松本さんは、メキシコの大学を卒業後、2年ほどメキシコのコンサルティング会社でエンジニアとして働いた。その後日本に戻り、大学院でマスター課程を修了し、約6年間フリーランスのエンジニアとして活躍してきた。2011年11月、それまでのフリーランスという立場に終止符を打ち、NHN Japanに入社した。

一貫してエンジニアとしての経験を積んできた松本さんだが、その雇用形態はさまざまだったという。「メキシコのコンサルティング会社では、日本でいう派遣社員のような雇用形態で働いていました。フリーランス時代の6年間は業務委託という形で、仕事単位で受注していました。ただし、そのうちの半年間、米国の銀行で正社員として働いていたこともあります」

自分のやりたい仕事、自分のスキルが生かせる仕事を選び、雇用形態は気にしている様子のない松本さん。しかし、NHN Japanには正社員として入社している。その理由として「日本の企業としては珍しく、私にとって気持ち良く仕事ができる場所だったからです」と話す。

日本企業の現場では、トップダウンで物事が決まることが圧倒的に多いと感じているという松本さん。「マネージャやリーダーなど上長が決めたことに、メンバーが黙々と従う」という企業文化に違和感を覚えたという。

「自分の意見は間違っているかもしれないけれど、意見交換をすること自体に意味があると、私は思っています。メキシコや米国の企業では、もし自分の意見が間違っていた場合も、上長に『どこが間違っているのか』を聞くこともできます。多くの日本企業にはそうした雰囲気がありません」

近年では日本企業においても、現場スタッフの意見に積極的に耳を傾ける取り組みが行われているが、徹底されているとはいい難い。上の決定に異を唱えるスタッフが疎ましく思われるケースもあるだろう。

「仕事スタイル」と「仕事仲間」が決め手で、NHN Japanに入社

松本さんの場合、日本企業ではなく海外企業に転職するという選択肢もあったはずだ。日本語、英語、スペイン語の3カ国語を使い分け、日本、米国、メキシコのそれぞれでキャリアを積んだ実績がある。なぜ海外企業を選ばなかったのだろうか。

「やっぱり日本が好き、というのが理由です。相撲を見るのが好きですし、趣味でお祭りのみこしを担ぐこともあります。できれば日本で仕事をしていたいという思いがありました」。それに加えて、自分の望む働き方が実現できる企業と、日本で出会うことができたのだという。

松本さんがNHN Japanに入社したのは、フリーランスとして、たまたま同社の仕事を受注したことがきっかけだった。

現場のエンジニア同士が認め合い、尊重し合いながら、さまざまな意見を出してプロジェクトを進めていく。そんなNHN Japanの仕事スタイルが、とても心地良く感じられたという。

仕事仲間も重要な要素だった。フリーランス時代、現場の他のエンジニアとの付き合いはプロジェクトの期間中だけ。プロジェクトが終われば、自然と疎遠になってしまう。そうした寂しさも、正社員になるという選択で解決された。

「気心の知れた仲間と、ワイワイしながら仕事を進めていくのが好きなんです」

松本さんにとっては、正社員という雇用形態を選んだのも、生活安定のためや世間体ではなく「自分にとって快適な仕事スタイル」にこだわった結果だったのだ。

ユーザーの反響が大きな手応えに! ゲーム開発の面白さ

「新技術を学んで業務に活用し、お客さんに届けるのが一番好き」と語る松本さん

現在、松本さんはNHN Japanで、ブラウザゲームやスマートフォン向けゲームのサーバ側の開発業務を担当している。

これまでは銀行や証券などの金融システムを中心に手掛けてきた松本さん。ゲーム開発の分野に飛び込むのに、勇気が必要だったのではないだろうか。

「Webアプリケーションの開発も手掛けた経験があったので、自分のスキルが生かせることは確信していました。特に不安はありませんでしたね」

とはいえ、最初は戸惑った部分もあったようだ。金融システムの開発では半年から1年、場合によっては数年単位のプロジェクトも珍しくないが、ゲーム開発は数週間から数カ月という短いスケジュールがほとんどだ。アジャイル型の開発手法なども目新しかった。

しかし、松本さんはすぐに新しい分野になじんだようだ。短いサイクルでのプロジェクト進行ということもあり、入社1年足らずで「ハッピーアイランド2」「ハッピーアクアリウム」「イット・ガール」「キコランド」4本のゲーム開発に携わった。現在も未発表のタイトル2本の開発を進めているという。

ゲーム開発ならではの面白さも、日々実感している。金融系のシステムでは、開発が終了した後、システムに対するエンドユーザーの評価がエンジニアに届くことはほとんどなかった。しかしゲームの場合は、アクセス数などで反響が分かるほか、エンドユーザーの感想もネット上で知ることができる。「リアルに手応えが感じられるので、良い刺激になります」と、大きなやりがいを感じているようだ。

そんな松本さんだが、自身はあまりゲームをしないそうである。

「いろいろなゲームを試してみることはありますが、1つのゲームをやり込むことはありません」

同社にはコアなゲームファンも大勢在籍するが、普段ゲームをしない松本さんも、企画段階で多くの意見を求められるという。

「ブラウザゲームやスマートフォン向けゲームの多くは、コアなゲームファンを取り込むだけでなく、普段ゲームをしない人たちをいかに取り込むかが大きな課題です。だから私の意見が重要な意味を持つのです」と松本さんは笑う。

現場でさまざまな意見を出し合いながらプロジェクトを進めていくという、松本さんの理想の仕事スタイルが、同社にはしっかり根付いているようだ。

エンジニアとして取り組み続けたい「プログラミング言語の追求」

業務の合間によく利用するという、社内の休憩スペースにて。2012年10月に移転した新オフィスは「かっこ良過ぎて……」と笑う

NHN Japanで新たな活躍を始めた松本さんに、今後の目標を聞いてみた。

「私がエンジニアとして追求していきたいのはプログラミング言語です。目の前のプロジェクトに対して、より良い技術を使うこと、そのためにベストなプログラミング言語は何かを追求していくことは、今後も続けていきたいですね」

金融分野の開発ではJavaやCOBOLなどの言語が主流で、プロジェクトが変わっても言語が変わることはほとんどなかったという松本さん。「しかしゲーム分野では、プロジェクトのたびに言語が変わることも珍しくありません。Python、Ruby、PHPなどは定番ですが、新しい言語も次々と生まれていて、実際に使われ始めています」

現在、松本さんが個人的に注目している言語は、RubyでiOSアプリを開発できるRubyMotionだという。

複数の言語を俯瞰的に見つめることができるのは、国際感覚豊かな松本さんならではといえるかもしれない。松本さんの大学院での研究テーマも、日本語・英語・スペイン語のPocket PC向け辞書に関するものだったという。

さまざまなプラットフォームに向けて多様なコンテンツを提供しているNHN Japanならば、松本さんの目標である「最適なプログラミング言語を追求し、業務に生かす」ことも、思う存分実現できるはずだ。

仕事スタイルにこだわって会社を選んだ結果、理想の仕事環境と仲間を得て、エンジニアとしてのキャリアの幅も広げることもできた松本さん。屈託のない笑顔が、とても印象的だった。

人事に聞く、松本さんの評価ポイント

彼は上昇志向が高く、好奇心が旺盛で、技術の能力にも長けています。

私たちはエンジニアの採用の際、業界でのキャリアなどにはこだわらず、技術力と個人の取り組み姿勢を重視しています。彼の採用時、そのスキルと姿勢が弊社の求めるものと合致し、即決したのを覚えています。

彼の活躍する場は、会社の成長とともにおのずと増えていくと考えています。

今後も制作で力を発揮するのはもちろん、NHN Japanの技術力の高さを新入社員や社外にまでも伝えてもらいたいですね。

※企画・制作:@IT自分戦略研究所編集部
※JOB@ITの記事(2012年11月)に再編集を加えて掲載しています。

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