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激白!転職活動ドキュメント Vol.07 30歳前には自分の道を! 留学、そして外資系転職に成功
英語を身に付けてキャリアアップ。語学ができれば仕事幅も自分の世界も広がるのでは……。そう思って英語の勉強を続けている社会人は多いだろう。今回、登場いただいた笠原さんは、30歳までに自分の強みを持ちたいという希望から、語学留学を試みた。
転職者プロフィール
笠原 圭子さん ※仮名(31歳)

千葉県出身。都内私立大学卒業後、旅行代理店に入社。その後人材派遣会社のコーディネータに。27歳の時にオーストラリアに語学留学。帰国後は自動車メーカーにて、事務、翻訳の仕事に携わり、現在は外資系製薬メーカーに勤務。
転職Before⇒After
職種   事務・翻訳
事務
 
収入 前職よりUP
勤務
時間
前職:9:30〜21:00 (平均)
現職:9:30〜18:00
転職活動履歴
▼1997年
大学卒業
新卒で旅行代理店に入社
▼1998年
旅行代理店を退職
人材派遣会社に転職
▼2000年
留学を決意
▼2002年
オーストラリアに留学
▼2003年
帰国。
自動車メーカーに派遣として入社
▼2005年
外資系製薬メーカーに転職
▼2006年
マニュアル制作会社へ転職
転職の条件
英語を使う環境であること。プライベートと仕事を両立できること。
Scene11997年
新卒で憧れの旅行業界へ。しかし配属は予想外のものだった
大学卒業後、希望の旅行業界に内定したのは97年。人気業界とはいえ、不況の煽りを受け、業界自体は冬の時代。順調にキャリアをスタート……とはいかなかった。
新卒の時の就職活動は旅行業界1本のみに絞っていました。旅行が好きでしたし、人に接する仕事がしたかったんです。旅行代理店、ホテルなどを中心に活動をして、そのうち中堅規模の旅行代理店に決めました。比較的新しい会社で、社長の経営方針にも社風にも共感ができたことが入社の決め手でした。

ところが、店頭のカウンターで接客業務をするものと思っていたのに、予想外に経理配属になってしまったんです。面接でも行きたくない部署の筆頭としてあげていたのに、なぜ?と思いましたね。配属の理由は、面接を担当した上司が、私のことを「幹部候補として育てたい。そのためには会社のお金の流れを把握できる管理部門に」と思ったらしいからなんです。不満はありましたが、上司には、必ず現場の接客部門に戻すと約束をしてもらうことで、納得しました。

でも入社して3カ月後にはその希望も通らない事態になっていまいました。当時は旅行業界自体が不況の煽りを受け、ボロボロ。会社自体が大手旅行会社に乗っ取られてしまったんです。売上至上主義の大手の方針で、社風も変わってしまったし、現場に戻すと約束をした上司も退職することに。結局この会社にいても希望の仕事はできないと1年で退職を決意しました。
Scene21998年
人に接する仕事がしたい。人材ビジネス業界へ
キャリア1年で何ができる? 「第2新卒」という言葉がまだない9年前、不安に思いつつも「人に接する仕事」をキーワードに転職活動を開始する。
1年しかキャリアがないのに、転職活動をするのは、さすがに不安でした。業種は何でもよかったのですが、人に接する仕事がしたいという気持から、人材派遣会社や、人事の仕事に応募をしてみました。ただ、社会人経験不足ということなのか、書類選考で門前払いの会社もありましたね。10社ほど選考を受けたうち内定が出たのは2社。ソフトウェア会社の人事と派遣会社のコーディネーターの仕事です。企業人事の仕事より、多くの人と関われるかもと思って人材派遣会社を選びました。

コーディネーターの仕事は好きでしたね。登録から仕事の紹介、働いている最中もずっと一人の担当が面倒を見るという体制だったので、キャリアカウンセラー的な側面もありました。自分が転職活動をしたときと同じように悩んでいる方の相談にのったり、自社で提供している研修制度を薦めて、次の仕事につなげてもらったり、人の役にたっている実感があったんです。

でも、やりがいがある反面、かなり激務。将来、結婚をしてもこれは家庭との両立は難しいし、ずっと続けられない。それに仕事柄、30歳を超えてしまうと仕事探しが厳しいということを肌で感じていました。これは早いうちに自分の道を探したほうがいいな……そんなことを常に思っていましたね。そこで留学したいなと考え始めたんです。もともと英語には興味があったし、一度は外国暮らしをしてみたいという夢は昔からありました。でも、さすがに今さら留学はないよなとは悩みましたね。そんな時、同じく留学を考えていた先輩に「今の年齢がこれからの人生で一番若いんだよ、やりたいことはやらないと」とアドバイスをされたんです。この言葉で背中を押されました。
Scene32002年
憧れの留学、オーストラリアへ。語学力UPと外国での生活を楽しむことを両立
決心してからコツコツと資金準備に備え、英語の勉強も少しづつはじめる。1年半で留学資金を貯めることはできたが……
資金が貯まったら、すぐ退職するつもりだったんですが、ちょうど社内に中堅の人材がおらず、辞めにくい雰囲気だったんです。後輩が育つのを待って、もう大丈夫だろうというところでやっと辞めることができました。結局、退職する宣言をしてから1年半経ってましたね。

留学先は費用が比較的安いオーストラリアに決めていました。期間は9カ月。ツーリストビザを延長して滞在しました。語学学校は日本から申し込んだのは最初の1カ月だけ。もしかしたら教え方などが合わないかもという不安もあったんですね。結果的にそうして正解でした。留学の成果を残すためにも、資格取得のクラスに入りたかったんですが、最初の語学学校の学費は高かったんです。そこで現地の日本人向けの留学相談所に希望を伝え、資格のためのコースがしっかりしている学校を紹介してもらいました。実際に学校も見学してからの入学だったので、納得して通えましたね。

語学の勉強は、本当に力を入れてがんばったんですが、せっかくオーストラリアにいるわけだし、旅行も楽しみたかった。実は9カ月の滞在のうち、学校に通ったのは6カ月。あとの期間はオーストラリ中の旅行にあてました。充実した滞在期間でしたが、さすがに帰る頃には、貯金もすっからかんになってましたね(笑)。
Scene42003年
身につけた語学力を維持することを目標に転職活動
帰国したのは7月下旬と求人が少ない時期。しかし、貯金も底をついているので、すぐ働きたい。「英語を使う」という条件を優先して派遣社員として働きはじめる。
夏に求人が少ないのはわかっていたので、用意周到で挑みました。こだわったのは、身に着けた英語をムダにしないで仕事をすることのみ。職種は何でもいいと思っていました。それでもまったくの未経験から、英語を使った仕事は難しいだろうという覚悟はあったので、帰国前にはWEB上で派遣会社に登録して、帰国後の転職活動の段取りをつけておきました。おかげで帰国してから2週間後にはもう働いていましたね。

派遣会社に紹介されたのは、国内自動車メーカーの事務。コピー取りから経理処理など一般事務、それにプラスして、外国人CEOへの提案資料の翻訳の仕事がありました。自動車の専門用語や決算用語は日本語でもなじみのないないものだし、何せトップ向けの資料なんて自分がやっていいの?と思いましたが、前任者の英語力を見ても、まあ、これなら自分のほうができるくらいと思えるくらいレベルにはなっていましたね。ただし英語を使うのは翻訳のみ。会話力を維持しようと、週に2回英会話スクールに通う努力をしていました。そんな時、紹介予定派遣の案件で外資系製薬メーカーでの仕事を紹介をされたんです。日常的に英語を使う環境に早く身をおきたかったので、外資系企業は魅力的。思い切ってそちらの仕事を受けてみることにしました。

今の仕事は、医薬品の製造に関わるドキュメント作成の仕事です。実際にミーティングに参加したり、本社とのテレカン(telephone conference 電話会議)などにも参加し、希望通り英語を日常的に使いますね。専門的な業務内容で、仕事を始めた当初はわからないことだらけでした。本当のことを言うと、今は仕事内容そのものよりも、仕事を進行していく上での、外国人スタッフとのやりとりなどの部分に面白みを感じているんです。でも、このまま、専門性を身につけて、この環境で落ち着けたらベストですね。そう思って今は仕事に取り組んでいます。

笠原さんは留学で、ビジネス上でも問題なく使える語学スキルを手に入れ、それを足がかりにして希望の転職を果たした。しかしながら、語学力のみが評価されたのではなく、対人折衝能力や、新しい環境に適応し成長しようとする、いわゆるヒューマンスキルの高さも成功の要因の一つ。あくまでも留学は外資系転職のきっかけの一つでしかないのだ。

キャリアアドバイザーに聞く!

▼英語力を身につけて、外資系で働きたい!
語学力+応募企業でウリとなる強みを持つ


外資系企業は、会話をすべて英語で行なう企業から、日本企業とほとんど変わりない企業まで数多くあります。企業や職種によっても異なりますが、一般的には語学力(英語)は、必須ですし、TOEIC、TOEFL、英検などの最新スコアや級を求められるケースもあります。

日常会話だけでなく、実務で使用するビジネス英語の読み、書きのレベルも評価されます。語学力が不足している場合、外資系に入社して語学力を身につけるという考えではなく、自主的に語学力を高めていく前向きな姿勢が必要です。

外資系企業は、即戦力として活躍できる実務経験者を求めていることが多いので、語学力と共に、応募企業でウリとなる強みを積極的にアピールしてください。面接でも、躊躇せず、自信を持って、貢献できることを、具体的に語るようにしてください。語学留学は、異文化を知り、語学力を高めるうえでは、有効ですが、語学力は出来て当たり前という外資系企業も多いですから、留学を通じて、ビジネスで強みとなる知識や経験を積むことを合わせて、検討しましょう。



谷所 健一郎
谷所 健一郎(やどころ けんいちろう)
(社)全国産業人能力開発団体連合会認定CDA。1万人以上の面接と人事に携わってきた現場の経験から、執筆、講演活動にて、就職・転職支援を行なう。資格と就職の専門校 ジップスキャリアカレッジ相模大野校を開校。
【就職・転職ホットライン】
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