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イケテル仕事人|フード・デザイニスト カリナリィ アート スタジオ ソニア 笹生 暁美さん

PROFILE

1967年、千葉県生まれ。大東文化大学文学部英米文学科卒業後、三井石油化学(株)(現・三井化学(株))へ一般職として入社。1992年、本場の洋菓子を学ぶために、英国の「Le Cordon Bleu London Certificate」に留学。帰国後は産業機器の輸入会社へ勤めながら、リマクッキングスクールにて、マクロビオティックを学ぶ。2005年、米国のローフード専門学校「Living Light Culinary Arts Institute」で、公認インストラクターとシェフの資格を取得。2006年7月、カリナリィ アート スタジオ ソニア設立。

PERSONAL DATA

平均就労時間 :10時間


1日のスケジュール

好きな言葉
「過去が咲いている今 未来の蕾で一杯の今」
河井寛次郎

趣味 :読書・旅行

イケテル仕事道具

OXO(オクソー)のガーリックプレス

イケテル仕事

ビオ・ロウフード教室

INDEX

フード・デザイニスト カリナリィ アート スタジオ ソニア 笹生 暁美さん

vol.13
フード・デザイニスト
カリナリィ アート スタジオ ソニア
笹生 暁美さん

経営者 ディーコープ株式会社 谷口 健太郎さん

vol.12
経営者
ディーコープ株式会社
谷口 健太郎さん

経営者 株式会社カフェグローブ・ドット・コム 矢野 貴久子さん

vol.11
経営者
株式会社カフェグローブ・ドット・コム
矢野 貴久子さん

食材を加熱調理せずに生(Raw=ロー)のまま摂取する「ローフード」。欧米で健康づくりやダイエットに有効な食スタイルとして2年ほど前から話題となり、ハリウッド俳優やモデルの間でもブームとなっている。このローフードとマクロビオティックを中心としたベジタリアン・フードの料理教室を主宰し、注目を集めているのが笹生暁美さんだ。

人に喜ばれる仕事がしたかった

前職では産業機器の輸入会社に努めていた笹生さん。彼女が、料理の世界で生きていこうと決心したのは昨年5月のことだった。

「ふと、10年後の自分はどうなっているだろうかと考えたんです。そうしたら、毎日会社に通い、毎月25日にお給料を頂き、年2回ボーナスを貰う生活を繰り返す自分の姿が見えて、ゾッとしてしまった。私はこんなことをするために生まれてきたのかしら? そして気付いたのは、自分がやりたいのは、もっと人に喜ばれたりする仕事なんだということでした。だったらやってみよう。失敗してもいいから、思いきりこの人生を生きてみよう。そう思って会社を辞め、以前から興味があったローフードのシェフとインストラクターの資格を取得するためにアメリカへ渡りました」

帰国後、地元千葉を拠点に活動を開始。しかし、当時はマクロビオティックやローフードという食スタイル自体、日本ではまだまだポピュラーとは言えない状況だった。生徒も集まらず、自信を失いかけたこともあったという。そんな彼女を支えたのは、ある人の死を通して感じた使命感だった。

「昨年、叔母が病気で亡くなりました。元気な頃の叔母はとても活発な人で、料理や手芸も上手でした。その叔母が病気になり、好きなこともできずに病院のベッドで寝たきりになっている様子を見ていると本当に胸が痛くて……。叔母に限らず、健康を崩して人生を楽しめなくなってしまう人はたくさんいます。そういう人をこれ以上増やしちゃいけない。できるだけ多くの人に健康な体で人生を楽しんでほしい。私は医者ではないから、病気は治せないけど、その前の段階として、食べ物で予防するお手伝いはできるのでは。その想いがあったから、ここまでやってこられたんだと思います」

大切な人をもてなす気持ち。それがすべての基本

現在、料理教室の運営は軌道に乗り、通う生徒の約9割がリピーターとなっているという。その秘訣は、一体なんだろうか?

「私は人に強制されるのが大嫌い(笑)。だから、生徒さんにも、例えば肉食を断ちなさいなどと強制するつもりはまったくありません。マクロビオティックやローフードをきちんと実践されている方の中には、突き詰めて行ってしまう方も多い。何かを信頼することは大切なことですけれど、それ以外を排他してしまうのは、私自身とても嫌なんです。人は食べるために生まれてきたわけじゃない。仕事や家庭など、他にまっとうすべきことがたくさんある。あくまで人生を楽しむことが目的で、その基礎となる健康をつくるための食事がローフードやマクロビオティックなんです。だから、生徒さんには自分に合ったスタイルを見つけてもらえばいいと思っています」

彼女の教室が人気を集めているは、この気負いのなさにあるだろう。もう1つ、彼女が人を惹きつけてやまない理由。それは、すべての料理の基本である“もてなし”の心だ。

「生徒の皆さんは、大切なお友達のような存在。だから、一人ひとりを大切にしたいと思っています。例えば、会社が終わってからいらっしゃる生徒さんたちに、自分で作ったスイーツをちょっとお出ししたり、地元の農家の方に分けていただいたお野菜を、少しお裾分けしたり。この仕事は、ある意味で私自身が商品なので、自分が試されている、そう感じています。ですから、仕事を通して自分の人間性を常に高めていかなければいけない。いつもそう思っています」

転職を考えている皆さんへ

悩んだり落ち込んだりしたら、その感情をとことん味わってください。私も30歳前後の時に職業のことですごく悩みました。本当に落ち込んで、もう何も望まず何も感じないで、言われるままに仕事だけしていようと思った。でも、あの時悩み抜いたから、いまの自分があると思います。世間ではよくポジティブに物事を捉えなさいと言いますが、そうできない時もありますよね。そういう時は、マイナスの感情を無視するのではなくて、それをとことん味わってみてください。そうすると、不思議なことにマイナスの感情が消えて、新しい道が見えてきますよ。

 



【編集部からお知らせ】
今回の号を持ちまして、本コラムは終了いたします。今までご愛読いただきまして、誠にありがとうございました。


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イケテル仕事人 07/03/02号について
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