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第一線で活躍するヒーローたちの「仕事」「挑戦」への思いをつづる

Vol.45ミュージシャン BEGIN
気づいた自分たちのDNA

Heroes File Vol.45
掲載日:2011/2/18

BEGINさんの写真1

デビュー曲で大ヒットゆえの困難な道のりを経て再び見事に開花し、20周年を迎えたBEGIN。島唄とポップスを融合させた彼らの歌は人々の心に今も深く響く。人のために何ができるかを考え続ける彼らに、その音楽への思いを伺った。

Profile

びぎん ボーカルの比嘉栄昇さん、ギターの島袋優さん、キーボードの上地等さんの3人とも1968年、沖縄県・石垣島生まれ。90年「恋しくて」でデビュー。2010年9月に3枚目の島唄のアルバム「オモトタケオ3」、2011年2月16日に「BEGIN シングル大全集 特別盤」をリリース。3月5日にデビュー20周年の締めくくりとして日本武道館にて「BEGINのあやぱに音楽祭」を開催する。

デビュー曲の大ヒットから始まった困難

「涙そうそう」「島人ぬ宝」など多くのヒット曲を持つBEGINが活動20周年を迎えている。洋楽好きの石垣島出身の幼なじみ3人が高校卒業後に上京してバンドを組み、音楽番組「三宅裕司のいかすバンド天国!」(イカ天)で優勝しデビュー。上京した頃はゆったりと過ごす沖縄時間が抜けず、バイトも遅刻してばかり。イカ天で歌った「恋しくて」は、そんなゆったりとした空気感が新鮮でCMにも採用され大ヒットする。しかしこれが彼らの苦難の始まりとなった。

下積みなしですぐに大きなホールツアーに出た彼らは、思うように演奏できない自分たちが歯がゆくてライブ後に泣いた。「恋しくて」のヒットに縛られ曲作りにも悩み、さっぱり売れなくなってしまう。
「ツアーのサポートをしてくれた有名ミュージシャンが1人、2人と減り、ついに3人で小さなライブハウスを回るように。周囲からは可哀想な目で見られましたが、民放のない石垣島のテレビで育った僕らにとってはCMに採用されるよりもライブハウスこそが憧れ。それは『恋しくて』の呪縛が解けた瞬間でした」(上地等さん)

演奏やコーラスに試行錯誤し、3人でライブハウスを回る数年は力を養う期間となった。「ライブハウスだけでは物足りない気持ちも出てきた頃、地域のお祭りで歌う機会があって。お祭りにはいろんな年齢の方が来るので、ライブハウスと同じようにやっても足を止めてもらえない。そこで、幅広い年齢層に届く歌を意識するようになり、歌作りに変化が出てきました」(比嘉栄昇さん)

自分たちの中に生きる音楽性に気がついた

BEGINさんの写真2

その頃、彼らの中のもう1つの変化が、島唄への思いだった。元から洋楽好きでブルースへの憧れが強かったが、その聖地ナッシュビルやメンフィスを訪れたことが彼らを変える。
「存在するだけでブルースを表現している現地の人々を見て、自分たちはどんなに頑張ってもこの域にはたどりつけないと分かった。現地の有名なライブハウスで一曲やるかと言われ、30分の時間がほしいと言ったらそれは無理で。でも、あの場でブルースをやっても現地のミュージシャンの足元にも及ばなかっただろうし、歌える曲がなかった。あの時から、自分たちができる音楽を考え始めました」(島袋さん)

そこで気がついたのが、それまで彼らにとって空気のような存在だった沖縄の島唄だ。先人たちのすばらしさ、自分たちのDNAを自覚し、「涙そうそう」が生まれる。彼らの歌が再び日本中にじわじわと広がっていったのは、結成10年目のことだった。

ジャンルの壁を超え音楽を人の暮らしの中に

国民的な歌となった「涙そうそう」に続き、「島人ぬ宝」も大ヒット。比嘉さんは東京から沖縄に移住し、島唄のみのアルバムも出したが、彼らは島唄にとらわれていたわけではない。
「それまではブルースや島唄を分けて考えていましたが、次第にジャンルの壁を超え、いろんなテイストを混ぜられるようになった。何よりも、聴いてくれる方の暮らしの中で響かせたい。1曲聴く間だけでも悲しみや苦しさを忘れられたり、喜びを分かち合えたり。そんな歌作りがしたくなりました」(比嘉さん)

さらに彼らが心がけたのは、曲に登場人物を増やし、家族を歌うこと。彼らのライブには子供から、孫を抱いた祖父母まで様々な年齢層の人が集まるので、それぞれの居場所を作るためだ。また、年を重ねて変わったこともある。
「前は、もっとギターがうまくなりたいとか、いいメロディーが書きたいなど音楽そのものへの探求心が強かった。でも最近は、音楽で何をすれば人のためになるだろうという気持ちが強いですね」(島袋さん)。その発想から生まれたものの一つが「うたの日コンサート」。これは沖縄慰霊の日の翌日を、「うた」に感謝する日として「うた」そのものを祝うイベントで、今や沖縄最大級のコンサートになった。

「デビューした頃、10年後はBEGINならではの椅子に座っていたいと思っていた。今はその時描いた椅子に座っているかもしれないけれど、やりたいことや伝えたい思いが増え、常に椅子の形が変わっている気がします」(上地さん)

時代の風を入れ、多くの 人が口ずさむ流行歌を

BEGINさんの写真3

活動20周年を迎えた彼らはこの2月にこれまでのシングルのタイトル曲を全て収録した3枚組のCDをリリース。さらに、昨年出した3枚目の島唄のアルバム収録曲「パーマ屋ゆんた」が、加藤登紀子さんと沖縄出身の仲田かおりさんによってそれぞれカバーされた。
「シングル曲をまとめて聴くと、自分たちだけの歌を作ると意気込んできたつもりが、結局時代に許された歌を作ってきたのだと分かる。だから今後も時代に合った、多くの人に口ずさんでもらえる流行歌を作りたい。自分たちの曲を様々な方が歌い、広がり、聴く方が育ててくれる。これが一番うれしいことです」(比嘉さん)

今や「涙そうそう」は世界各国でカバーされ、形を変えて歌い継がれている。
「デジタル全盛の今だからこそ、ギター一本でライブができるアナログの感覚を大事にしたい。自分たちの音楽が求められる限り、世界のどこへでも行きたいですね」(島袋さん)

ヒーローへの3つの質問

BEGINさんの写真4

現在の仕事についていなければ、どんな仕事についていたでしょうか?

・建設業です。おやじの後を継ぎたかったのに叶わなかったので。子供の頃から、コンクリートミキサー車、ユンボなど、建設業にまつわる道具が大好きで、いつか自分が動かしたいと思っていました。(比嘉さん)

・僕は美大志望だったので、椅子などを作る家具職人になっていたかな。でも最近は、生まれ変わったら寿司職人になりたい。とにかく寿司が好きなので、毎日好きなだけ食べられたらいいなと(笑)。(島袋さん)

・音楽の先生ですね、もともとなりたかったので。もし教員試験に受からなかったとしても、石垣島でピアノや音楽の教室を開くなど、何らかの形で子供たちに教えていたんじゃないかと思います。(上地さん)

人生に影響を与えた本は何ですか?

・実は僕は、影響を受けるのが恐くて、意地を張って本を読んでこなかったんです。でも先日、少年野球をやっている息子にアドバイスがしたくて、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海著)を読みました。やっぱり、ものすごく影響を受けましたね(笑)。(比嘉さん)

・絵本全般です。母がいろいろな絵本を寄付で集める活動をしていたので、たくさん読みました。当時読んだ「おおきなかぶ」(作:A・トルストイ作、絵:佐藤忠良、訳:内田莉莎子)を大人になって読んだら、絵も内容も何も変わらずに存在していて、絵本ってすごいなと思ったんです。(島袋さん)

・最後の宮大工といわれた西岡常一さんの「宮大工棟梁・西岡常一『口伝』の重み」です。人を育てるとか、自分を成長させるとか、いろんな意味で影響を受けました。BEGINがライブハウスを回りながら、こうなりたい、ああなりたいと思っていた頃に読みました。(上地さん)

あなたの「勝負●●」は何ですか?

・勝負香水です。最近、ライブの前に一吹きして舞台に出ています。以前はタバコの香りで自分のスイッチを切り替えていましたが、タバコをやめたのでその代わりにと。今は那覇空港のおばちゃんに教えてもらった海の香りがする香水を使っています。(比嘉さん)

・僕は験担ぎみたいなことが、すごく好きで。たとえばライブの時の階段の昇り降りは、最後は右足で下りないといや。途中でこのままだと右足で終われないとわかると、足を替えます(笑)。ステージに出る時も、常に右足から入りますね。(島袋さん)

・勝負下着ですね。以前、妻に勧められて、ライブの日は赤いパンツをはいていました。楽屋でみんなに『なに、それ!』といわれながら(笑)。でもあまりご利益がなかったんで今はやめてます。(上地さん)

Infomation

2月16日より
「BEGINシングル大全集 特別盤」発売中!

デビュー15周年でリリースした「BEGINシングル大全集」に、その後リリースされた全シングル曲を追加した20周年記念の豪華3枚組アルバム。デビュー曲「恋しくて」から「涙そうそう」「島人ぬ宝」「三線の花」「笑顔のまんま」など全34曲を収録。初回プレス盤のみ特別盤DVD付き。

「BEGINシングル大全集 特別盤」
価格/¥3,900(税込)
発売元/インペリアルレコード

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