自分をアピールすべき応募書類においては、自分がやってきた仕事を「簡単な仕事」と決めつけないこと。
働いていた本人にとっては「簡単なこと」と思えるような仕事でも、第三者から見ると意外とそうではない場合が多い。応募フォームを書く時には、まず「自分がやってきたのは簡単な仕事」「自分がやっていた仕事はできて当たり前のものばかり」といった考え方はやめよう。
こういう考えは「だから、私の仕事には書くべき特徴がない」という思考や、「自分がやってきた仕事には価値がない」など、マイナスな結論に行きついてしまう原因になりかねない。
やるべき仕事に従事しながら、周囲との連携や仕事の進め方について、工夫した例や評価された点について記載してみよう。

【自己PR材料を、職務内容の記載にも生かそう】
職務内容（職歴）の記載の際にも、自己PRの要素を含めた内容を記載すると、やってきた仕事内容に特徴を持たせてアピールすることができる。
まずは、どんなに細かい仕事もすべて思い出して、業務を大きく分類しながら取り組み内容を整理しよう。例えば、対応した処理件数、取引相手数などの数字を入れるなど、できるだけ具体的な情報を入れることもポイント。営業職とは違い、数字で実績を示すことが難しい職種ではあるが、関わった部署やプロジェクトの規模、作業処理の件数などを示すことで、ただの業務説明にとどまらない自分ならではの仕事ぶりを伝えてみよう。

【自己PRをふまえた職務内容記載例】
顧客からの口座入金を、督促状の期限日（発送日から約1週間）以内に処理する業務を6年間担当。初年度の処理件数は1日平均50〜80件だったが、処理を効率的に進めるテクニックを身に付けたことと、多用な処理パターンを経験したことによって培われた「業務の勘」も働くようになり、6年目は1日平均500件の処理が可能になった。処理件数において、部署として全社約100管理部門がある中で、常に上位3位以内をキープするという好成績に貢献できた。