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地方で働く人が増えている理由
地方に目を向ける人が増えているのには理由があります。近年のUIターン就職に関する動きをご紹介します。
最近、テレビや雑誌で「田舎暮らし」の特集を目にすることが増えました。そのように多くの人が地方に目を向けるようになった理由は何でしょうか。

その背景には、価値観が多様化し、個々人が自分が幸せだと考える道を自由に選ぶようになったという、働く側の意識の変化があります。高度経済成長期には、より良い企業(その多くは都心に本社を置く大企業)に勤め、より高い給与、より良い待遇を得ることが、職場選びの際の唯一といってもいい判断基準であったこともありました。しかし、バブル崩壊後の日本では、「どのような企業であっても決して将来にわたって安定が約束されているわけではない」ということが広く認知されるようになり、それなら「自分がもっとも充実して過ごせる職場を探そう」という意識が芽生えてきました。そして充実の一基準として「地方」が大きくクローズアップされてきたと考えられます。

加えて、優秀な人材を確保したい地方の企業や、地域活性化を図る自治体がUIターン就職を受け入れるための制度を充実させ始めたことが、その流れを加速させています。「地方の時代」という言葉が叫ばれて久しいですが、国の権限を地方に移譲することで、地方自治体に付随する企業が活性化し、さらにその周辺企業に仕事が発生するという流れが固まりつつあります。また、IT基盤が全国的に整ってきたことで、情報の流れも整備され、地方の企業は一時の苦境から息を吹き返してきました。

その結果、人材を求める地方の企業のなかには東京や大阪で会社説明会を開催したり、UIターン就職の希望者を優遇して採用するところもあります。また、UIターン就職によって定住する人に向けてリーズナブルな公団住宅を用意する自治体もあります。

こうした取り組みの成果は、すでに出始めており、長らく人口減少が続いていた地方自治体のなかにも、とくに若い世代で転入増へ転じている自治体が現れてきています。
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