
日立製作所は6月9日、Google Cloudとの戦略的アライアンスを拡大し、フィジカルAIの社会実装と、AI型サイバー攻撃の脅威に対するサイバーセキュリティソリューションの展開を加速させると発表した。
戦略的アライアンスで新たに取り組む内容は、大きく3つある。
1つめはFDE(Forward Deployed Engineers)のケイパビリティ強化によるフィジカルAI実装の加速。FDEとは、顧客の事業の現場に直接入り込み、経営課題の特定から、PoCによる早期の価値検証、実業務へのアジャイルな実装まで一気通貫で行う専門家集団のことを指す。日立には、長年にわたって「現場密着型のエンジニアリング」を進めてきた歴史があり、FDEモデルと高い親和性があるという。
この日立の実績と、Google Cloudの先進性を融合させ、幅広い産業に精通した日立のコンサルタントやAIトランスフォーメーション(AX)エキスパート、日立の米国子会社であるGlobalLogicのAIネイティブソフトウェアエンジニアが、Google Cloudのトップエンジニアと連携し、強力に顧客を支援する。
2つめは、HMAX高度化による現場の課題解決の推進。HMAXは「HMAX by Hitachi」の略で、AIで社会インフラの革新を実現する日立の次世代ソリューション群のこと。HMAXにGemini Enterpriseの自律型AIとマルチモーダルな Gemini モデルを組み込み、強化する。
Gemini Enterpriseは、現場のカメラ映像や膨大なセンサーデータなど多種多様な情報を同時に処理・理解するため、実世界の状況を捉えて自律的に稼働するフィジカルAIと極めて高い親和性を有するという。Gemini Enterpriseを活用した画像比較での保守点検のチェックなどのユースケースも取り込み、製造業や社会インフラの現場における複雑なオペレーションの自律化を推進する。
3つめは、AI時代のセキュリティ脅威に対する次世代サイバーセキュリティの推進。Google Cloudは、クラウドやAIのリスクに対する包括的な可視化と自動的なリスク低減を実現するWizや、サイバー脅威に関する高度な専門知識を有するMandiantを含むSecurity技術を有する。日立は、鉄道・電力・金融などの社会インフラを支えてきた日立のミッションクリティカルSIの経験およびグローバルなOTナレッジを持つ。これらを融合させ、自律型の次世代セキュリティソリューションを提供する。
【参考】:日立とGoogle Cloud、FDEによるフィジカルAIの社会実装とセキュリティ領域での戦略的アライアンスを拡大 | 株式会社 日立製作所のプレスリリース
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