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マイナビ転職エンジニアEXPO 講演レポート
会場風景1

エンジニアが成長する職場を目指して

アイ・エム・ジェイ
システム開発本部 執行役員 西村 義浩

[プロフィール]大手SIerにて地図システムパッケージを開発し、先進事例を数多く残す。30代に品質管理部門でSIerとして他社に先駆けて全社ISO9001認証取得。その後EC/EDIのASPサービス事業会社にて黒字化に奔走、4,000社獲得。40歳で初の転職、取締役となり会社黒字化と社員育成を両立。2011年よりIMJにてシステム開発部門の育成に携わる。

IMJは、「共感力」を大切にしている会社

皆さん、こんにちは。株式会社アイ・エム・ジェイ(以下、IMJ)システム開発本部 執行役員の西村と申します。今日は、私たちが普段心を砕いていること、エンジニアが成長する職場を目指して行っている、さまざまな施策についてご紹介したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

まず私の略歴についてですが、皆さんと同じように私も元々はエンジニアで、最初は地図パッケージを作る仕事から、品質管理部門、ECサイト事業でも実績を上げ、「技術も品質管理もセールスもできる自分は、転職市場での価値が高いのでは?」と思い至り、当時40歳という遅い時期ではありましたが初めて転職しました。その後2社のITベンチャーを経て、2011年からIMJでお世話になってます。

IMJの概要を簡単に説明します。ご存知TSUTAYAを経営する『カルチャーコンビニエンスクラブ』のグループ企業として、WEBインテグレーションを中心に、ECサイトやネット事業を手掛けている会社です。IMJが目指す世界観は「デジタルの力を使って生活者体験を豊かにする」こと。そしてシステム開発本部としては「ユーザーの心に刺さるライフスタイルを創造する(テクノロジ分野を超えて価値を発揮する)」こと。キーワードは“感性”“生活者視点”“デジタル技術”。テクノロジを行使するだけでなく、そこを超えた価値を提供することを目指しているのが、他のSIerと我々が違うところです。業界でのシェアはWEBインテグレーションの分野で14.2%を占め、No.1※の位置にいます。(※出典:潟~ック経済研究所「ネット広告&WI市場の現状と展望2013年」)

我々のシステム構築事例をご紹介します。皆さんもよくご利用される宅配ピザや宅配寿司チェーン向けのシステムで、オーダー受付、分析ツール、アフィリエイト、決済などの機能を提供しています。全国に数百〜千店も存在する店舗のPOSシステムすべてをリアルタイムでつなぐのは結構大変で、インターネット回線ですと1日に1〜2回は、注文がPOSに届かないトラブルが発生します。そこに私たちのノウハウと仕掛けがあり、厳しい監視システムによって注文が必ず届く仕組みになっています。アーキテクチャについては、自社運用のインフラサービスとアプリケーションシステムのシームレスな構成になっています。

IMJの社風についてご紹介します。我々の会議でよく出てくるのが“心に刺さる”“クライアント愛”というフレーズ。“世界観”“ワクワク”“ユーザー体験”といった言葉もよく使われます。こうした感性を、とても大切にしている会社なんです。一言で表せば、「共感力の強い会社」。これが一番の特徴だと思います。

プロジェクトマネジメント施策の徹底が、好循環を生む源

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ここから「エンジニアの成長に必要なもの」という本題に入りますが、何があれば人は成長することができるのでしょうか。インセンティブ? 褒め言葉? 私が作るのは「時間」です。エンジニアは、本当に時間のない職種です。私が入社してから、残業時間が月平均40時間を超えないようコントロールしています。

では、なぜこうした時間管理ができるのか。管理のためのツールがあるから? マネージャーが優秀だから? 一番大きいのは、「トラブルがないから」。IMJにも元々トラブルはありました。要因としては「協力会社に丸投げ」「できないことを約束してくる」「品質の低さに気付かない」「未完了なのに先へ進む」といったもので、皆さんにも心当たりがあるのではないでしょうか。

なぜIMJには、トラブルプロジェクトがないのか。最も強化しているのは、プロジェクトマネジメントの部分です。いろいろな取り組みの中で一例を挙げると、教育にはかなり力を入れています。最も少ない社員で年30時間、リーダークラスには70時間を義務付けています。IPAの統計によれば、平均30〜49時間の研修を行っている企業は全体の8.5%。日本のIT企業の教育投資が少ないことは問題ですが、当社は今後も最低30時間以上をキープしたいと思っています。

もう一つ力を入れているのが「テーラリング(=理想的なプロセスを現実的なプロセスへと変革すること)」。標準プロセスの中で、どれが必要でどれが不要かを個別に取捨選択し、必要なものだけを現実的なプロセスへと落とし込む作業を行っています。皆さんの会社でも立派な標準プロセスはあると思いますが、適用範囲を絞れずに、結局使われないことが多いのではないでしょうか。現場のPMからは、大きな効果を発揮しているとの声を受け取っています。

ここまでをまとめると、会社として人を育てるために何を提供できるか真剣に考えた結果として、まず大切なのはプロジェクトマネジメントの施策を徹底すること。そうすると仕事がうまく進められ、時間も生まれる。プロジェクト成功による達成感や自信が生まれ、それが再投資のリソースになる。個人の夢や志について、時間を使って考えることができるようになり、将来のために教育を受けたいとか、次はこんな仕事にチャレンジしたいといった意欲がわいてくる、という好循環が生まれるようになりました。自己啓発の部分だけに投資する会社は多いですが、プロジェクトマネジメントに投資しなければ、こうした好循環が生まれることはないと思います。

一度山に登れば違う景色が見えてきて、次に登りたいと思える山ができてくる。最初の山に登るまでが大変ですが、そこはしっかりサポートする必要があります。大きなプロジェクトを成功させることで、「海外で仕事をしたい」「会社を経営したい」といった夢を持てるようになる人が、一人でも増えてほしいと願っています。

以上で、私の話は終わります。本日はご静聴ありがとうございました。

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