このエントリーをはてなブックマークに追加

「世界の壁」は「世界への扉」だった! 英語アレルギー&海外経験ゼロからの、グローバル人材への成長術

フィリピン留学・語学留学の口コミ情報サイト「School With」の代表としてグローバルに活躍する太田英基さんは、ほんの数年前まで海外経験・志向共にゼロだった、という。果たして、太田さんを変えたものとは何だったのか? 「グローバル」と聞いても「気になるけど何をすべきか分からない」「自分には関係ない」……そんな風に思っている皆さんは必見! 太田さんが「世界への扉」を開いたきっかけや、彼の行動のノウハウを参考に、ぜひ世界という舞台への一歩を踏み出してください。

無関心だった「世界」というフィールドが、可能性の塊へと変わった

英語アレルギーで、海外に興味を持つきっかけもなかった

太田英基さんの画像グローバルなサービスを運営する太田さんだが、かつては「英語アレルギー」だったとか。 日本の若者のグローバル志向の底上げをミッションとした「サムライバックパッカープロジェクト」や、留学を志す人が学校選びに失敗しない世の中の実現を目指す「School With」。グローバル化をテーマにした幅広い活動を行っているのが、今回お話を聞く太田英基さんだ。太田さんは20代にして起業家であり、世界一周の旅をした経験を持ち、グローバルなサービスを運営している。しかしそんな彼も、数年前までは海外に対する関心をまったく持っていなかったという。

「そもそも、海外に興味を持つきっかけがありませんでした。小学校から大学までクラスに外国人がいたこともありません。しかも中学・高校の勉強から英語に挫折した僕は、英語アレルギーだったんです。大抵は日本語で事足りますから、できるだけ英語とか外国とかは避けて通りたい、と思っていたクチでした(笑)」

当時の太田さんが、いかに関心を向けていなかったかを示す、こんなエピソードがある。「サムライバックパッカープロジェクト」として、約2年間の世界一周の旅を終え、太田さんが渋谷を歩いていると、周りに外国人がたくさん歩いていることに気が付いたという。外国人が増えたのかな、と思い友人に尋ねると、「前々からいるよ」という返答が返ってきた。旅に出る前は、外国人の存在に気が付かないほど、一切アンテナを張っていなかったのだ。

そんな太田さんの意識を、ガラリと変える転機が訪れる。一つは、大手外資系コンサルティング企業で東京支社長を務めた経歴を持つ、横山禎徳さんの勉強会に参加する機会を得たこと。もう一つは、太田さんが大学在学中に仲間と起業した広告サービス「タダコピ」が、海外進出のタイミングを迎えていたことだった。

グローバル志向の芽生えは、2つの”愕然とした”出来事から

太田英基さんが執筆された本の画像今では、留学やグローバルに関わる本をすでに2冊も執筆している。 「グローバルにビジネスを展開するとはどういうことか?」

「タダコピ」を起業して1年が経ったある日、太田さんのほか、学生起業家やNPO理事など、活動的な大学生7名が集められた勉強会で、経営コンサルタントの横山さんはそう切り出した。太田さんは自信を持って、「まずビジネスのアイデアを東京や大阪で試して、全国展開に成功したら、次は中国、韓国、東南アジア、アメリカへと広げていくこと」と答えたという。すると横山さんは、残念そうに首を振った。

「本当にグローバルに動ける人は、まず東京で……なんてことを絶対に考えない。アイデアを思いついたら『それが地球のどこで求められているのか』をまず考えるんだ。メキシコかもしれないし、イスラエルかもしれない。あるいは、ターゲットは国だけでなく、民族や宗教かもしれない。そういう発想が、グローバルにビジネスをするということなのだよ」

それを聞いた瞬間、太田さんは世界を舞台に活躍するビジネスパーソンの視野とのギャップに愕然としたという。自分の思考と行動の可能性を、無意識のうちに自分で「日本」だけに限定してしまっていることに、気が付いたのだ。

さらにもう一つ、太田さんを愕然とさせる出来事があった。勉強会から数カ月後、「タダコピ」のサービスを中国・上海に広げようと、現地の経営者と親睦会を実施した。しかしその際、太田さんは英語を話せないことが原因でまったく交流が深められなかったという。

「通訳を介している時点で、コミュニケーションの量もスピードも半分以下になりますし、何より自分の言葉に自分で責任を持つことができません。表面的な会話はできても、会社のビジョンなどの深い話ができず、これでは相手に対して失礼なのではないかと思いました」

ずっと無関心だった「グローバル」という言葉が、リアルに目の前に迫りつつあることを痛感した出来事だった。

世界一周を決断させた、「MUST+WANT=BEST」の方程式

太田英基さんがキャッチフレーズを書いている画像「The world is smaller than we think」は、太田さんのキャッチフレーズの1つ。 グローバルに活躍する人材とは、「世界を舞台に自由にアイデアを発想し、世界70億人をターゲットにアクションできるということ」。太田さんは、そんなビジネスパーソン像に憧れを抱くようになった。しかし、意識は大きく変わったものの、仕事が多忙だったこともあり、実際に動き出すまでには2年が経過していた。

「24歳のとき、タダコピの事業が一旦落ち着いたので、30歳までの目標を改めて考え直したんです。出てきた目標は、自分がもっとワクワクできる可能性や視野を広げ、世界を舞台に活躍できる人間になること、でした。そこで、今の自分と30歳の理想の自分とのギャップを洗い出してみました」

まずは、目標を達成するためにやらなければならない「MUST」をリスト化した。優先順位の高い3つは、「英語力を身に付ける」「世界中に仕事の相談ができる友達を作る」「世界のリアルを肌で学ぶ」。次にいつか実現したい「WANT」をリスト化した。さまざまなビジネスやバーの経営、MBAの取得、世界一周、宇宙旅行など……。そして、その中から「MUST」を実現できる「WANT」を見つけ出すことにした。

「最初はMBAの取得を考えましたが、それだと世界のリアルを肌で学ぶことは難しい。色んな選択を検討しましたが、『MUST』の上位3つを満たせるのは、世界一周だという結論に達しました。世界一周しながら、英語を学び、世界各地で友達を作り、世界のリアルを知れるはずだと」

これが、世界中を旅しながら、現地のビジネスパーソンと交流していく「サムライバックパッカープロジェクト」の始まりである。2010年、太田さんは創業した会社を退職し、世界一周へと旅立った。そして実際にこの決断が、英語力を格段に向上させ、世界に数百人の人脈を作り、世界中のリアルを体感する「BEST」な選択となるのである。

太田英基さんの画像

太田英基(おおた・ひでき)さん
1985年生まれ。2005年、20歳の時に広告サービス「タダコピ」を運営する「株式会社オーシャナイズ」を大学の同級生と共に起業。取締役を経て、2010年に退社。「サムライバックパッカープロジェクト」を立ち上げ、約2年間の世界一周の旅へ。旅中の2011年には東洋経済新報社から「フィリピン『超』格安英語留学」を、帰国後の2013年には、いろは出版より「日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く。」を出版。2012年よりフィリピン留学・語学留学の口コミ情報サイト「School With」を運営。
Twitter: @mohideki / School With: http://schoolwith.me/

◎取材・文/米須 英明
◎デザイン/blue vespa
◎撮影/藤中 一平

この記事はいかがでしたか? ★をクリック!(必須)

バックナンバー

Vol.5 旅で培った経験を生かし、世界を舞台にしたチャレンジが始まった

世界一周の旅を終えてから、たしかに広がっていった人生の可能性

Vol.4 世界のリアルを学ぶ中で、グローバルビジネスのチャンスに触れた

ローカル市場を訪れる中で、世界のリアルを感じていった

Vol.3 世界一周の旅で出会ったのは、現地で奮闘するサムライたちの姿だった

海外で活躍する先駆者たちの情報を発信する「サムライバックパッカープロジェクト」

海外転職ノウハウ

  • タイで働く
  • 英文履歴書の書き方
  • カバーレターの書き方
  • 海外転職に役立つ!国際資格完全ガイド
  • ビジネス英語ワンフレーズ
  • 人事担当者インタビュー
  • グローバル人材への成長術