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「世界の壁」は「世界への扉」だった! 英語アレルギー&海外経験ゼロからの、グローバル人材への成長術

フィリピン留学・語学留学の口コミ情報サイト「School With」の代表としてグローバルに活躍する太田英基さんは、ほんの数年前まで海外経験・志向共にゼロだった、という。果たして、太田さんを変えたものとは何だったのか? 「グローバル」と聞いても「気になるけど何をすべきか分からない」「自分には関係ない」……そんな風に思っている皆さんは必見! 太田さんが「世界への扉」を開いたきっかけや、彼の行動のノウハウを参考に、ぜひ世界という舞台への一歩を踏み出してください。

旅で培った経験を生かし、世界を舞台にしたチャレンジが始まった

世界一周の旅を終えてから、たしかに広がっていった人生の可能性

太田さんの故郷、宮城県蔵王町のホタルの群。この景色を見るために7月に故郷に戻ったという 日本の若者のグローバル志向の底上げを目的とした「サムライバックパッカープロジェクト」を通して、世界で活躍する日本人ビジネスパーソンのもとを訪れながら、約2年間で50カ国を駆け巡った太田さん。2012年6月末に韓国からフェリーで福岡へと戻って来た太田さんは、そこから生まれ育った宮城までヒッチハイクの旅を続け、7月初頭、実家への到着と同時に旅の終了を宣言した。

「驚いたことに、2年前まで英語も話せず、海外経験もなかった僕に、グローバルな仕事のオファーが飛び込んできたんです。海外プロジェクトに参画してほしい、アジアのヘッドクォーターの経営幹部をやってほしいなど、さまざまな業界の企業から打診をいただきました。世界を知ることで、僕の人生の可能性は確実に広がったんです」

太田さんは帰国後に、「自分の経験を本にしたい」という思いがあった。しかし、仕事として何に取り組むかはアイデアはあったものの、ほとんど白紙の状態だったという。打診を受けた仕事の中には、非常に心を動かされるものもあったが、最終的に太田さんは、自らの手で新しいグローバルビジネスを立ち上げることに決めた。

グローバル人材への成長を支える、語学分野での起業を決意

太田さんが多くのサムライたちに出会い、世界のリアルに触れるなかでたどり着いた一つの結論――それは、「グローバル市場において、日本はモノ(技術力・商品力・サービス)ではなく、ヒト(営業力・交渉力・マーケティング)で負けている」ということだった。日本には優れたモノはたくさんあるのに、それを売り込むためのヒトがいない。つまり、日本には、世界を舞台に活躍できる人材が圧倒的に不足しているのだという。

「交通インフラやインターネットが発達している現代では、もはや自分たちのビジネスフィールドを限定されることはありません。実際世界の優秀な若者たちは、国や地域という枠を超えて、どんどん世界に飛び出していっています。なのに、日本人の多くは頭の中で無意識に活動領域を日本国内に限定してしまっている。これは、本当にもったいないことです」

自分はやはり、日本人のグローバル志向の底上げに貢献したい――。そう考えた太田さんは、寄せられた仕事のオファーを断り、自ら起業することを選んだ。グローバル人材への成長には英語が欠かせないと痛感していたことから、まずは語学分野でのサービス立ち上げを決意。そして2013年4月、フィリピン留学・語学留学口コミ情報サイト「School With」をスタートさせた。

グローバルスタンダードな留学情報サイトを目指す「School With」

太田さんが立ち上げた「School With」、学校情報や口コミなどフィリピン留学の情報を網羅している 「School With」が目指すのは、“留学を志す人が学校選びに失敗しない世の中の実現”だという。そのサービスのアイデアは、太田さん自身がフィリピン留学時の学校選びに失敗した経験から生まれている。

「フィリピン留学に行く前に、インターネットでさまざまな学校の情報をリサーチしました。実際に通った方々のブログを参考にして、もっとも良さそうな学校を選んだつもりでしたが、入学してみると様子がまったく違っていました」

実はその学校は、太田さんが入学する半年前にオーナーが変わっており、ブログで見た内容と学校の実情に大きな差があったという。参考にしたブログの情報はオーナーが変わる前のものであり、その時間差によって実体とのずれが生まれていたのだ。

「移り変わりの激しい語学学校の状況を正しく知るためには、リアルタイムの情報が欠かせないと実感しました。そこで、留学に行った人とこれから留学に行く人をつなぐプラットフォームを作ろうと思ったのです。まずはフィリピン留学からですが、いずれは留学先の国を広げ、英語以外の言語も扱っていく予定です。もちろん日本人以外のユーザーにもサービスを展開していくつもりです」

最終的には、世界中の留学希望者が最初にアクセスする、グローバルスタンダードな留学情報サイトを目指していく、と太田さんは語る。「School With」は世界展開を視野に入れたWEBサービスであり、太田さんは自身の目標である「世界を舞台に活躍するビジネスパーソン」への第一歩を、着実に踏み出し始めている。

思考の枠を「日本」から「世界」へ広げることが、グローバル人材への第一歩

太田さんが世界一周の際に訪れたウユニ塩湖、旅の中でもっとも感動した景色だという 読者の中には、数年前の太田さんと同じように、世界を舞台に活躍することに対して、まったく興味の持てない人もいるだろう。そして実際、グローバルという選択肢が、今後の人生に必要のない人もいるはずだ。それでも一度は世界という選択枝を視野に入れてほしい、と太田さんは語る。

「今やっている仕事や、これからやろうとしている仕事について、思考の枠を日本だけに限定するのではなく、世界のどこでやったら一番面白いか、一番成長できるかを、考えてみてください。その結果、もし日本が最適な場所であると確信できれば、海外に出て行く必要はありません。でも、もっと理想的な場所が海外にある場合や、まだどこが最適な場所であるか分からないと感じた場合は、いざ海外へ行くと決断したときに言葉が障壁にならないよう、英語だけでも準備を始めてください」

そして最後に、太田さんはこう結んだ。

「いくら、『これからのビジネスは海外だ』とか、『これからは英語ができないとまずい』とか思っていても、実際の行動にはつながりません。グローバル人材への第一歩は、自分の思考の枠を『日本地図』から『世界地図』へと広げてみることから始まります。『今より成長できる場所がある』『もっと仕事が面白くなる』など、そのとき感じたワクワクする気持ちが、思考を変え、行動を変え、自分の人生の可能性を大きく広げてくれるんです」

太田英基さんの画像

太田英基(おおた・ひでき)さん
1985年生まれ。2005年、20歳の時に広告サービス「タダコピ」を運営する「株式会社オーシャナイズ」を大学の同級生と共に起業。取締役を経て、2010年に退社。「サムライバックパッカープロジェクト」を立ち上げ、約2年間の世界一周の旅へ。旅中の2011年には東洋経済新報社から「フィリピン『超』格安英語留学」を、帰国後の2013年には、いろは出版より「日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く。」を出版。2012年よりフィリピン留学・語学留学の口コミ情報サイト「School With」を運営。
Twitter: @mohideki / School With: http://schoolwith.me/

◎取材・文/米須 英明
◎デザイン/blue vespa
◎撮影/藤中 一平

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