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グローバル企業に聞く! 人事担当者インタビュー

vol.#page_vol_wk#  製造から小売まで幅広い分野で取り組むニトリのグローバル展開

株式会社ニトリ

人事部 人事課 マネージャー 玉上宗人(たまがみ むねと)さん

「お値段以上」というキャッチフレーズで一躍有名になったニトリは、低価格で高品質なホームファニチャー(家具)とホームファッション(雑貨)の販売で知られている。しかし実際には、生産から物流、小売に至るまでをトータルに手がけ、それぞれの領域で海外展開を行うグローバル企業なのである。世界に通用する“本物のチェーンストア”を目指す同社に求められる人材とはどのようなものか、お話を伺った。

-ニトリのグローバル展開について教えてください

実は、当社のグローバル展開への取り組みは、かれこれ20年近くになります。「ニトリ」というと小売業のイメージが強いかもしれませんが、私たちは製造・物流・小売のすべてを手がけており、そのいずれにおいても海外展開を積極的に行っています。

わかりやすいところでは、ベトナムとインドネシアに自社工場を保有し、上海に物流拠点を構え、台湾に現在8つの店舗を展開しています。台湾の店舗については、2011年中に11店まで数を増やします。

それだけではありません。物流においても、現地の工場から港まで、そして現地の港から日本までの輸送、国内の物流、付帯する通関業務まで、すべて自社で行っています。

また、製品だけでなく資材の調達も自社で行っています。たとえば羽毛布団を企画する際は、どこの国のどの羽毛を使うかまで検討し、直接交渉して調達しています。

-チェーンストア展開で目指すものは何ですか?

当社は、世界に通用する“本物のチェーンストア”を目指しています。これは、当社の創業者である似鳥昭雄が今から38年前に視察で訪れたアメリカのチェーンストアに驚き、日本でもこんな店をつくりたいという強い思いから生まれた“ロマン”です。

現在、当社が展開する日本国内の店舗は240店ありますが、店内レイアウトも240通りあります。ところがアメリカの大手チェーンストアは、どこの店も必ず同じレイアウトになっています。これは、どの店にも通用する価値観や形式といった共通項を彼らが見つけ出しているということです。そうした共通項を見つけ出せば、あとは文字通りチェーン展開していけばよいのです。

このような“本物のチェーンストア”展開をしていくために、「ボーダレス」と「バーチカル」という2つのキーワードを軸にした事業や組織づくりに力を入れています。先のアメリカの例は地域の枠組みを越えるボーダレスですが、国や文化の枠を越えるボーダレスもあるはずです。また、バーチカルといった意味においては、小売だけでなく、生産や物流なども含めたすべてのレイヤにおいても、そうした共通項を探っていくことで、垂直統合型ビジネスを確立していくことが大切だと考えています。

-ニトリにとってグローバル人材とは、どのような人でしょうか。

単に「英語が話せる」というだけの人は、グローバル人材とは呼べないでしょう。現地に赴けば周囲は英語を話す人ばかりですから、それは特別なことではなくなってしまいます。

それよりも、スペシャリストとしてのスキルや経験を持ち、それを海外でも発揮できる人に期待しています。スキルや経験が卓越したものであれば、別に通訳を付けてもかまわないとさえ考えています。

ただし、当社が求めるスペシャリストというのは、一般に言われるものとは少し性格が異なります。限られた分野だけで高い専門性を発揮する人ではなく、複数の分野の経験を組み合わせて、新しいことができる人、すなわち職種の枠を越えて活躍できる人と捉えています。

とは言え、これまでの経験分野が決して多くはないという方も心配はいりません。当社では、入社後半年から1年の間、店舗スタッフを経験していただいています。したがって、自身のこれまでの経験に、店舗スタッフとしての経験がプラスされます。

まずは、店舗で学んだことを自分の得意分野に応用する、あるいは自分の得意分野を店舗での業務に生かすといったところからスタートしていただけます。

-これだけ事業の範囲が広いと、さまざまな分野での経験が生かせそうですね。

製造、物流、小売などでの経験は言うまでもありませんが、そのほかにも、いろいろな経験が生かせます。たとえば商品に適した綿花栽培などといった素材の開発、海外事業展開のための組織づくり、現地スタッフの育成、海外出向社員へのフォロー、海外向け社内広報誌の編集・発行など、当社には、ここで紹介しきれないほど、さまざまな職種があります。

ですから応募に際しては、自分がこれまで何をしてきたかではなく、自分の経験をニトリでどう生かせるのかをアピールしてほしいですね。「ニトリには、こんな職種があるべきだ」と提案して、新たな職域を生み出すぐらい積極的な方も大歓迎です。

-グローバル展開の今後について教えてください。

当社は今後3年以内に、チェーンストアの本場であるアメリカへの進出を予定しています。決して最初からうまく行くとは考えていません。むしろ“失敗をしに行く”つもりです(笑)。ニトリにとっては、失敗は良いことです。失敗することで問題点が明らかになり、それを解決することでさらに大きく成長していけるからです。ただし、しなくても良い失敗というものもあります。それを防ぐといった面で、経験のある中途採用者に、力になっていただければと考えています。

また、アメリカ進出後は、ヨーロッパに目を向けています。デザイン家具の本場には、当社としても学ぶべきことが数多くあるものと考えています。

長期的なビジョンとしては、2032年までに国内外を含め3000店の出店を目指しています。

世界の各地で調達したものを世界の各地へ提供する、“本物のチェーンストア”として世界に羽ばたくニトリ。そんな“ロマン”を共有できる方は、是非当社に来ていただきたいですね。

会社名 株式会社 ニトリ
事業内容 家具・インテリア用品(ホームファニシング商品)の企画・販売、新築住宅のコー ディネート、海外輸入品・海外開発商品の販売事業
従業員 2,671人(ほか平均臨時雇用者5,481人) ※2011年2月20日現在
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