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グローバル企業に聞く! 人事担当者インタビュー

vol.#page_vol_wk#  創業100周年を迎える横浜ゴムが求めるグローバル人材とは?

横浜ゴム株式会社

グローバル人事部 人材開発グループリーダー 廣川一八(ひろかわかずや)さん

2011年秋、米国ボストン科学博物館に1つのタイヤが展示された。オレンジオイルが添加された横浜ゴムの乗用車用タイヤ『BluEarth-1』は、エコの精神に根ざした最先端技術により、世界的にその価値を認められたのである。タイヤだけでなく、航空関連部品や工業用接着剤など、独自の製品で世界を舞台に活躍する同社。2017年には創業100周年を迎える。そんな同社が求めるグローバル人材とはどのようなものか、お話を伺った。

-横浜ゴムの各事業におけるグローバル展開への取組みについて教えてください。

横浜ゴムと聞いて、まず思い浮かべるのはタイヤかもしれません。タイヤは、実際に当社の売上の8割近くを占める中心事業と言えます。しかし当社では、それ以外にも、工業資材や接着剤、航空関連部品、ホース配管などを扱うMB(マルチプルビジネス)事業、ゴルフ用品を扱うスポーツ事業などを展開しています。そして、タイヤ事業とMB事業は、積極的なグローバル推進を行っています。

タイヤ事業では、生産拠点を米国、フィリピン、ベトナム、タイ、台湾、中国に持ち、販売拠点は欧州、北米/南米、中国、東南アジア、豪州などの各国に22の拠点を構えています。また、MB事業においては、生産拠点を米国、台湾、タイ、中国に、販売拠点を米国、中国、ドイツに構えています。

製造や販売だけではありません。天然ゴムをはじめとする原材料の調達や、海外の天然ゴム農園の研究など、現在当社では、多くの部門が何らかの形でグローバル展開に関わっていると言えます。

-独自のグローバル展開でめざすものとは何でしょうか?

当社では、2006年度から、中期経営計画『グランドデザイン100(GD100)』に取り組んでいます。『GD100』では創業100周年に当たる2017年度に、売上高1兆円、営業利益1000億円、営業利益10%を達成し、独自の存在感を持つグローバルカンパニーになることをめざしています。

たとえばタイヤ市場を見た場合、成熟した国内市場では大きな成長が見込めません。売上を倍増させるためには、海外に目を向け、特に新興国での市場開拓を積極的に進めていく必要があります。そのため営業拠点や生産拠点も、さらに増やしていきたいと考えています。

一方で、MB事業はもともと海外向けの割合が多い事業です。たとえば大型船舶が接岸する際の緩衝材などは、東南アジアや中東などでの需要が高い商材ですし、航空関連部品は欧米の航空機メーカーが主な顧客です。また、工業用接着剤『ハマタイト』は、自動車やビル建設などで、50%近いシェアを獲得しています。このようなMB事業では、新規ニーズを掘り起こし、販売面を強化していきます。例えば航空関連部品においては、メーカーだけでなくエアライン各社のアフターパーツ需要なども積極的に展開を進めています。

-横浜ゴムが求めるグローバル人材とは、どのようなものでしょうか?

当社では、グローバル人材というものを「適応力」がある人材と捉えています。ここで言う「適応力」とは、どのような状況でも自分の職務を全うできるという意味です。海外でも、国内と同じように仕事を進められる人材こそが、グローバル人材と言えるでしょう。

当社では、グローバル化推進に対応するため、2009年に「グローバル人事部」を設置しました。同時に、新卒入社の人材に海外研修を実施する試みも始めています。4カ月間の研修のうち2カ月間をタイや中国の工場に配属し、「何か一つ改善する」という課題を与えているのですが、最初のうちは、現地スタッフとのコミュニケーションも満足にとれません。

しかし、なかには言葉が通じないなりに作業場の周囲を掃除して、「この人は、自分たちのために何かしてくれようとしている」ということを現地スタッフに伝えようとする者も現れます。そこから互いを理解し始め、相手と共に業務改善提案をさせるところまで持っていく。こうした「生きるための力」がグローバル人材には大切だと考えます。

-グローバル人材の中途採用において、重視するポイントはどこでしょうか?

中途採用者の場合はもちろん、即戦力として国内外でのご活躍を期待しております。そのため、採用においてはグローバルに働きたいという意志、あるいは「これまで何カ国で活躍してきたか」「どこの国でどのような仕事をしてきたか」といった経験を重視させていただきたいと思っています。当社としては、幅広く活躍できる人材に育ってほしいと考えておりますので、入社時点では、それまでの経験を生かして「私はこの仕事をやりたい」というスタンスで構いませんが、将来は、さまざまな仕事に積極的にチャレンジして欲しいですね。

-最後に求職者の方々に向けて、メッセージをお願いします。

当社には「一回やってみる」という文化が根付いています。上司も、部下が失敗するのをわかっていて、敢えてやらせることがあります。もちろん、これは教育的な配慮です。失敗させた後に、成功を見せてあげることも忘れません。そうしたことを繰り返すことで、貴重な経験が養われていくのです。これは企業も同じこと。失敗を恐れて守りに入ってしまうようでは100年も続きません。当社は来るべき100周年に向けて、現在、本格的にグローバル化を推進しています。

みなさんも、ぜひ当社で、失敗を恐れずに海外に踏み出してください。あなたの経験を、さらに大きく広げることができるはずです。

会社名 横浜ゴム株式会社
事業内容 各種タイヤ、工業用ゴム製品、航空宇宙部品、スポーツ用品などの製造・販売
従業員 18,465名(2011年3月末現在・連結)
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