このエントリーをはてなブックマークに追加

グローバル企業に聞く! 人事担当者インタビュー

Vol.#page_vol_wk#  2013年度に向けてグローバル展開を加速。海外勤務も、もはや全員にチャンスあり!

富士フイルム株式会社

人事部 担当課長 大谷隆司(おおたにたかし)さん

2011年12月、富士フイルムホールディングスが米国の医療用携帯型超音波診断装置の大手企業SonoSite, Inc.(ソノサイト社)を買収した。富士フイルムといえば、一般消費者にはデジタルカメラや富士ゼロックスのコピー機/複合機、最近では化粧品「アスタリフト」で知られているメーカーだが、実は産業用の高機能素材や医療・医薬の分野が事業の大きな柱になりつつある。そんな同社の今後のグローバル展開や、求めるグローバル人材について、お話を伺った。

-御社の事業領域は、近年ますます広がりを見せています。

当社の事業領域はデジタルカメラやコピー機・複合機だけではありません。たとえばカメラ用のレンズなどの光学デバイス。自社のデジタルカメラ製品だけでなく、家電メーカーの携帯電話のカメラにも採用されています。また、当社のレンズは、月面をハイビジョン撮影した月周回衛星「かぐや」にも搭載されていました。印刷所で利用されている業務用の印刷機も、主要な事業の一つです。また高機能性材料分野では、液晶テレビやスマートフォンのタッチパネルなどに挟み込むフイルムを製造しています。さらに、近年注力しているのがライフサイエンスの分野です。化粧品、医薬品、医療向けの画像診断装置など、幅広い分野に展開しています。

-身近なところで、知らず知らずのうちに御社の製品を利用していることも多いのですね。

はい。医療機関での診察や健康診断で、X線や超音波による画像診断を行うことがありますが、そうした機器や、処方薬局で処方されたりする薬の中には、当社の製品があるかもしれません。もっと身近な例で言えば、普段飲んでいる生ビールも、製造工程において当社の高機能材料が使われています。当社のミクロフィルターは、半導体製造時に必要な超純水を製造したり、医療分野で不純物を取り除く用途に使われたりしていますが、優れた微細孔構造とろ過性を持ち、食品・精密機械・電子など幅広い分野で使われています。 そしてこれでビールをろ過することで、美味しい生ビールが製造されているのです。そのほか半導体製造時のレジスト材料なども製造していますから、身の回りの電子機器の製造段階でも利用されていることが多いでしょう。

-そのような中で、御社のグローバル事業への取組みについて教えてください。

当社は1934年に創立しましたが、早くから海外事業に取り組んでおり、1965年にはニューヨークに、1966年にはドイツのデュッセルドルフに、それぞれ現地法人を設立し、欧米を中心に海外ビジネスを展開してきました。1995年には、中国の蘇州に現地法人を設立。その後、ブラジル、ロシア、インドなど、いわゆるBRICsにも展開しています。また、トルコを足がかりに中東にも進出しています。2011年も、9月にベトナム、10月にウクライナで現地法人を設立。11月からは韓国とインドネシアで現地法人の営業をスタートさせ、販売を強化しています。

現在当社の売上は、その半分以上が海外市場によるものです。特に、デジタルカメラや医療機器の分野において、それぞれの国や地域におけるローカル市場でプレゼンスを拡大しています。

-職種によっては海外勤務のチャンスも数多くありそうですね。

2013年度に向けた中期経営計画『VISION80』においても「グローバル展開の加速」が大きなテーマとして採り上げられており、当社の社員にとって、もはや海外勤務は特別なものではありません。間接部門も含め、全員に海外勤務のチャンスがあると言っても過言ではないでしょう。確かに長期の海外駐在は職種によるかもしれませんが、出張ベースでの海外経験は、どの職種にでもあり得ます。また、別の視点で言えば、国内勤務であっても、グローバルビジネスに携わる機会が多いでしょう。たとえば資材調達業務は、国内勤務でも海外の原料メーカーなどとの取引を通じて、グローバルなビジネスを推進しています。研究開発は原則として国内で行っていますが、それでも海外の研究機関との連携などが発生します。たとえば私たち人事部門も、海外拠点で現地採用した管理職を日本に呼び寄せ、教育を行うというミッションがあり、グローバルビジネスと無縁ではありません。

-御社が求めるグローバル人材とは、どのような人物でしょうか。

第一に、ネゴシエーション力が重要です。自分の主張をきちんと相手に伝え、納得させることができる人材が欲しいですね。そして、担当領域の商品知識を熟知していることも大切です。

また、中途採用の場合、募集ポジションによっては海外勤務経験者であると、なお望ましいですね。なぜなら、海外勤務になった場合、日本人は現地拠点における「核」となる存在だからです。

もちろん英語力があれば、それに越したことはありませんが、当社の社員も、全員が英語を話せるわけではありません。そこで重視したいのが『海外に興味を持っていること』です。当社では、希望者に向けた通信教育を制度化するなど、英語力習得支援にも積極的に取り組んでいますが、海外に興味を持っていれば、英語力習得に高いモチベーションで臨むことができます。なお、今後は、英語以外に、第二外国語の習得についても支援していこうと考えており、今年9月には、中国語研修のために、中国の大学に人材を送り込みます。

前述のように、当社ではあらゆる職種において海外勤務のチャンスがあり、語学力習得の機会もあります。当社のモットーである“Think globally, act locally”に賛同していただける方に、ぜひチャレンジして欲しいですね。

会社名 富士フイルム株式会社
事業内容 イメージングソリューション(カラーフィルム、デジタルカメラ、フォトフィニッシング機器、現像プリント用のカラーペーパー、薬品・サービス等)、インフォメーションソリューション(メディカルシステム・ライフサイエンス機材、グラフィックシステム機材、フラットパネルディスプレイ材料、記録メディア、光学デバイス、電子材料、インクジェット用材料等)の開発、製造、販売、サービス
従業員 単独従業員数 8,107名(2011年3月31日現在)
連結従業員数 35,274名(2011年3月31日現在)
このインタビューに関連する求人 注目!

この記事はいかがでしたか? ★をクリック!(必須)

バックナンバー

「チームラボアイランド -学ぶ!未来の遊園地-」、クリエイションを刺激する、体験型知育空間を世界に

東京大学発のベンチャー企業として知られるチームラボ株式会社。2013年に初めて開催した「チームラボアイランド -学ぶ!未来の遊園地-」は、「共創(...

途上国の発展を影で支える世界のプロフェッショナルと国を築く仕事

世界銀行は「世界から貧困を根絶すること」を目的として1945年に設立された国際金融機関だ。世界120カ国に約1万人の職員を配置し、発展途上国の成長を...

日本文化に誇りを持ち、世界の人々に伝える使命。グローバルな感覚を磨く、絶好のチャンス!

13カ月間、米国フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールド(R)で働きながら、各国の文化を世界中のゲストに紹介する――。それが米国ウォルト・ディズニ...

海外転職ノウハウ

  • タイで働く
  • 英文履歴書の書き方
  • カバーレターの書き方
  • 海外転職に役立つ!国際資格完全ガイド
  • ビジネス英語ワンフレーズ
  • 人事担当者インタビュー
  • グローバル人材への成長術