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グローバル企業に聞く! 人事担当者インタビュー

Vol.#page_vol_wk#  途上国の発展を影で支える世界のプロフェッショナルと国を築く仕事

世界銀行

世界銀行 駐日特別代表 谷口和繁(たにぐち かずしげ)さん

世界銀行は「世界から貧困を根絶すること」を目的として1945年に設立された国際金融機関だ。世界120カ国に約1万人の職員を配置し、発展途上国の成長を支援している。通常の金融機関と大きく異なるのは、融資だけでなく、対象国の政府や関係機関と連携しながら国の成長戦略を練り、実行することにある。電力や水、病院、学校などの社会インフラの整備から、国民がより生活しやすくなるための仕組み作りなど、その領域は実に幅広い。今回は、駐日特別代表の谷口和繁さんに、事業内容や採用方針、世界銀行ならではの仕事のやりがいなどについて伺った。

-世界銀行の仕事内容について教えていただけますか?

世界銀行は途上国の開発、経済成長を通じて、世界から貧困を撲滅することを目的としています。主な役割は二つあり、一つは途上国に対して資金を提供すること。もう一つは、技術や経験などを提供することです。時には相手国の長官・大臣クラスの方々と話しながら、国の戦略を作り上げていきます。ほかの国際機関との大きな違いは、動員する資金力と経験に基づいたナレッジです。例えば、ある国で伝染病が蔓延した時、人々にワクチンを1本ずつ渡していっても、なかなか解決には至りません。そこで、「何万人、何十万人という規模にワクチンを届けるにはどうしたらいいのか?」を考えるのが私たちの仕事です。まず、病院が必要、病院へモノを運ぶには道路が必要、病院を運営するには安定した電気が必要、また人材も必要……という風に、問題を解決するために必要な課題を洗い出し、整理して、戦略の道筋を作り上げていくのです。

-今回の中途採用の背景を教えていただけますか?

近年、国民健康保険制度などの日本の社会保障システムの経験に注目が集まっています。日本の国民健康保険制度は、国民の誰でも安心して治療が受けられる皆保険の仕組みですが、世界的に見ても成功事例と言える優れたシステムなのです。このほか、防災なども含め日本には各国の参考となるグローバル・パブリック・グッズ(国際公共財)がたくさんあります。しかし、現状ではその価値に気付き、各国で役立てていくための人員が不足しているのです。現在、世界銀行には約1万人の職員がいる中、プロフェッショナルと呼ばれる人は約5,000人います。そのうち日本人は、100人ほどしかいません。世界120カ国に事務所があることを考えても、圧倒的に日本人職員が足りていないのです。優秀な日本人職員を採用することで、日本の優れた制度やシステムを世界銀行を通じて各国に役立ててもらい、世界の貧困を無くすために貢献していければと考えています。

-世界銀行では、どのような人材を求めているのでしょうか?

世界各国のプロフェッショナルとコミュニケーションをとり、信頼関係を構築する能力があること。また、組織の中でリーダーシップを取れる力も重要です。もちろん、そのベースとしての高い英語力も求められます。次に、自分の軸となる専門分野を持っていること。私たちの仕事は電気、水道から保健、教育、環境までと実に幅広い領域に渡ります。専門性を持つことで、より具体的に貢献度を示せることが強みになります。さらには、個々の力だけでなく、ほかのセクターと協力関係を構築できる力も求められます。各分野の第一線に立ち、問題に対してソリューションを提供してきた経験がある人や、外国の人々とチームを組んで仕事をしてきた人には多いにチャンスがあると思います。

-世界銀行に入行後は、どのようなキャリアパスが考えられるのでしょうか?

入行後は、ワシントンの本部か世界120カ国にある事務所に勤務することになります。そこで、各国政府や関係機関と協同し、国作りを支援していきます。その後は、目安として3年、5年、7年で次の国に移動することになります。ここで求められるのが、「自らポストを取りに行く姿勢」です。当行では、赴任先は上からの辞令で決まるのではありません。募集されている各国のポストに自ら手を上げ、言語や能力などの細かな条件をクリアした人材が、ポストを勝ち取っていくのです。世界中で常に人材が流動している状態は、非常にチャレンジングなものですが、プロ同士の信頼は強くやりがいも大きいと言えるでしょう。

-この記事を読んでいる人にメッセージをいただけますか?

戦後、日本は急成長を遂げてきました。それまでなかったテレビや冷蔵庫が一般家庭に入り、次々に道路ができていく。外を見れば東京タワーが建てられ、オリンピックが行われる。人々がどんどん豊かになっていった昭和30年代の話です。今、当時の日本のような国は世界に数多くあります。こういった若い国の発展を担い、間近で見られるダイナミズムこそが、この仕事の最大の魅力でしょう。世界のプロフェッショナルと、一国を作り上げていく喜びはほかではなかなか味わうことはできません。国づくりのプロフェッショナルとして、「自国をよくしていきたい」と本気で願う対象国の人たちと関わり、働ける環境は、これ以上ないやりがいに満ちています。ぜひ、この仕事の魅力を肌で感じてもらいたいですね。


会社名 世界銀行
事業内容 途上国に対する融資や政策アドバイスの提供

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