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協力隊で味わった挫折こそ、次のキャリアに繋がる貴重な経験

プロフィール 茅ヶ崎市役所/西村 隆仁さん

【転職前の仕事】農学部を卒業後、山崎製パン株式会社入社。京都で配送業務、商品企画に携わった後、北海道の関連会社会長秘書として札幌で勤務。

【キャリアステップ:青年海外協力隊の活動】2013年から2年間、中米コスタリカの貧困地区に派遣され、現地の厚生省で地域の村落開発普及活動に参加。

【転職後の仕事】2015年10月、茅ヶ崎市役所入庁。防災対策課で主に市民の津波避難対策に関する業務に従事。

民間企業で順調にキャリアアップ。「海外で活躍する自分」に大きな期待と自信を持って協力隊に応募。

就職の際には「商品開発」という仕事に惹かれ、大手製パン会社へ。入社1年目は研修を兼ねたトラック配送の業務を担当し、2年目に念願の商品開発に携わるようになり、3年目には関連会社の会長秘書へと次々に異動。会社で一定の評価を受け、同期より早くキャリアアップしてきた自負もありました。順調にキャリアを重ねるなかでふと、「自分に何ができるか」を考え、これまでを振り返ったとき、海外に出て国際貢献をしたかった自分を思い出したのです。

ちょうど高校時代の同級生が協力隊として海外へ行ったことを知り、当時27歳だった私は、「協力隊なら2年間だし、30歳までに帰国すれば再就職も難しくないはず。今、自分のできること、やりたいことに挑戦してみたい」と思い、協力隊に応募、合格しました。「自分ならできる」という自信がありました。

ただ、私は語学力も仕事の専門性もなかったので、そこに関しては不安がありました。私の派遣先は中米のコスタリカで、ミッションは、「村落開発普及員(現:コミュニティ開発)」として、現地の厚生省に籍を置き、「食が偏っている貧困エリアで、家庭菜園をやっている人たちに緑黄色野菜と食育の啓発活動をする」というもの。
赴任前は「挑戦したい」という意欲に溢れ、「現地の人々の生活が良くなるよう頑張りたい」。そんな強い気持ちを持っていました。

異なる文化を持つ人々の価値観を変える難しさを実感し、日本での仕事で思いを形にしたいという、新たな目標を見つけました。

派遣先が決まり、2カ月間は日本でスペイン語や国際協力の研修を受けたものの、現地で待っていたのは言葉の壁、文化の壁でした。
コスタリカに渡り、最初の半年は前任者の活動を引き継ぐ形で、家庭菜園をやっている家々を回りました。しかし、前任者の取り組みが定着していない家庭は全くやる気がない人たちばかり。スタートから大きな挫折を味わいました。
その後、「食育」に重点を置き、現地の小学生を対象に、生活習慣として食育を根付かせる活動に切り替えました。一人で学校を訪問して校長先生に直談判。授業をさせてくれる学校が増え、先生方からも子どもたちからも歓迎してもらえる活動は楽しいものでした。厚生省の同僚が私の活動に賛同し、一緒に回ってくれるようになったのも嬉しかったです。

しかし、地域住民を巻き込み行動を起こす面白さを実感しつつも、なかなか結果に結びつかない。「自分の力はこの程度なんだ」と痛感する日々。やがて「この悔しい気持ちを日本での仕事に繋げたらどうだろう」と考えるようになり、市役所の職員という目標が浮かびました。

満足できる結果は残せませんでしたが、2年間、落ち込む暇もないほど頑張りました。最後の日記に、「花マルの40点」と付け、隊員生活を終了しました。

協力隊時代から持ち続けていた“市民を巻き込み動かすことへの情熱”を、茅ヶ崎市でカタチにしています。

コスタリカで市民のために活動していた私は、「地域の人のために働きたい」という想いが強くなっていました。そのため、帰国後は市役所で「地域に貢献したい」と考えるようになりました。派遣2年目からコツコツ公務員試験の勉強を始め、帰国後は茅ヶ崎市の職員になりました。コスタリカでは「自分に何ができるか」を考え、現地の人たちが何を必要としているかを必死に模索し、夢中で行動した2年間でした。そこで培った企画力や実行力で、あの時の想いを今、茅ヶ崎市でカタチにできていると思います。

地域の防災力を向上させるために、自治会長や市民の方と協力し、ともに活動することが多いです。例えば、3・11以降、海に面する茅ヶ崎市では津波避難対策に対する住民の意識が高く、自治会活動は非常に盛んです。現在はその活動を支える防災対策課で、市内の各地区が主催する防災訓練のサポートや地域の防災リーダーの育成などを行っています。防災リーダーになるためには土日にボランティアで研修を受けなければならないため、参加してもらうだけでも大変ですが、地域の防災活動に力を入れてくれる方が増え、一定の成果にやりがいを感じています。

私にとって20代は自分のためにとことん頑張ろうと考えていた時期でした。
帰国後結婚して、子どもも生まれ、育休を1カ月間取得。仕事も家庭も大事にするライフスタイルで、家族のため、そして自分のためになる30代を生きています。この先いつか国際貢献をする機会が訪れたなら、今度こそ自信を持って挑戦したいです。

採用担当者の声

「茅ヶ崎市で実現したいことがある」、その想いにこそ価値がある。多彩な活躍の場がある茅ヶ崎市では、自ら考え・行動できる力が求められています。

総務部 職員課 人財育成担当
三堀 弥生さん

多くの方にとって、公務員の仕事は割と「受け身」的な業務が多いように思えるかもしれません。しかし、茅ヶ崎市は、今を「自分たちから色々発信していかなければならない時代」と捉え、職員自らが市政の課題を抽出し、その課題解決に向けて自分は何ができるのかを考えて行動できる力を求めています。
そのために、職員が「思っていること」「やりたいこと」を能動的に発信できる環境があり、一人ひとりが自由度の高い仕事をできることは、茅ヶ崎市の大きな特徴です。
西村のように、「コスタリカで成し得なかった思いを茅ヶ崎市で実現したい」という高いモチベーションは、その環境にぴったりだったと思います。

どのような部署も、浅く、深く、さまざまな市民と関わりがあり、異動により多種多様な経験ができることも市役所で働く醍醐味です。
そういう職場では、高い専門性以上に、協力隊で国籍を問わず多くの人と関わってきた「経験」こそが大きな価値です。語学力、コミュニケーション力などは、どの部署でも発揮できる汎用性の高い力として評価されると思います。

こんな方も活躍中

内田 謙一さん

Before:システムエンジニア
JICA:イエメン/計画・国際協力省 IT部門
After:CSRコンサルティング会社

<協力隊を目指した理由>
プロジェクトマネージャーとしてのキャリア形成を目指し、国際感覚を学ぶため。

蔀 佳恵さん

Before:イベント会社
JICA:タンザニア/コミュニティ開発
After:製薬会社

<協力隊を目指した理由>
「自分にも何かできるかもしれない、途上国の人々と働いてみたい」と考えたため。

田中 宏幸さん

Before:廃棄物処理の企業
JICA:コスタリカ/環境教育
After:自治体職員

<協力隊を目指した理由>
廃棄物やリサイクルの技術や知識を、環境問題を抱える国で生かしたいと考えたため。

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2017年度春募集の説明会は終了しました。秋募集の説明会は9月中旬から全国で開催予定です。

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