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未経験から工場生産管理に――全く知らないタイへの挑戦

【タイで働く!インタビュー】第2回:溝口広士さん
大学卒業後、まったく予備知識なしで飛び込んだタイ。さまざまな壁にぶつかりながらも、周囲の人々に支えられて日々成長を実感する溝口さん。タイでの仕事や生活についての体験談を伺いました。

タイで働くなんて最初は全く乗り気ではなかった

プロフィール
バンコク在住者
  • 名前:溝口広士(みぞぐち ひろし)
  • 年齢:28歳
  • 在住都市:バンコク
  • 在住歴:4年
  • 仕事内容:生産管理

大学では空間デザインを専攻していましたが、この分野を仕事にしていく自信がなくて、卒業したらどうしようかと悩んでいました。そんな時に今の勤務先の社長と知り合い、「タイで働かないか?」と誘ってもらったことが、タイで働くきっかけでした。

でもその時はまったく乗り気ではなくて。お恥ずかしい話、タイが東南アジアのどこにあって、どんな人が住んでいて、どんな言葉を話して、どんな食べ物で…その時は何も知らなくて。そんな国に行けやしないと正直思いました。だけれども、家族からは「タイに行って来い。ダメだったらすぐ戻って来ればいい。」と言われて。その後押しがきっかけで少しずつ前向きに考えるようになって、タイに行ったらどんな事を経験できるんだろうか、とか少しずつ興味を持ちはじめました。そのうちにチャレンジしてみたい気持ちが高まって、タイで働くことを決めました。


古き良き助け合い文化の中に見つけた居場所

勤め先はカスタムオーダーメイドの靴屋です。靴はタイ人の職人さんが作っています。僕は、そこの工場で主に生産管理をしています。そのほかは社長がやっているさまざまな仕事を少し手伝わせてもらっています。

東南アジアの古き良き長屋文化の中で仕事をしています。近所の方々や職人さんは、みんな仲が良く、困った事があれば助け合います。そんな環境の中で働いているので僕1人ではできない事や困った事があれば親身になって一緒に考えてくれますし、僕の拙いタイ語でも気持ちを汲み取って助けてくれます。一歩、家の外に出れば近所の方々のさまざまな生活を見て感じ取る事ができて、何かあれば気にかけてもらえる。そんな環境で今まで経験した事がない体験をたくさんできる事に魅力を感じています。

職場は賑やかで笑い声や、色々な音楽や歌が聞こえてきます。日本だと勤務中に音楽を聴いて歌いながら賑やかに仕事をする事は、あまりないと思います。入社した頃は仕事にも環境にも慣れず、うまくいかない事だらけで、賑やかに働いている職人さんに腹を立てる事もありました。今では少しずつですが余裕が持てるようになって、僕自身も職場の環境を楽しく感じられるようになりました。

オーダーメイドの靴屋の工場
<オーダーメイドの靴屋の工場>

仕事でいちばん大切なのは「コミュニケーション」

仕事を始めた当初は現場をうまく管理できなくて、商品の納期が守れない、仕上がった商品のクオリティが低い、仕様と違う商品が出来上がってくるといったトラブルをたくさん経験しました。僕は生産管理の経験もないし、全然タイ語も話せない。それなのに僕は現場に対して自分の常識や基準を押し付けてしまっていたんですね。その頃は本当によく揉めました。だんだんとタイ語ができるようになって、現場の職人さん達の言い分も理解できるようになってきて、少しずつですが現場の問題を減らす努力ができるようになって、関係が構築できてきたんだと思います。今も問題はたくさんありますが前と比べて現場と一体になって解決できる事が増えたと思います。

いろいろと一丁前な事を言っていますが、ここまで僕がタイでやってこられたのは社長や上司、職人さん、友人、家族のおかげです。特に社長や上司には散々迷惑をかけながらも僕を見捨てずに話を聞いてくれて、たくさんアドバイスをしてくれました。本当に感謝しています。もう4年になりますが、タイでの生活はいまだに飽きることはないですね。タイで、仕事も私生活も、これからもっとよくしていきたいと思っています。

タイ転職で気になるポイントを直撃!

ここから先は、これからタイへの転職を目指す皆さんが気になるポイントについて回答してもらいました。

タイのスローペースな感覚に流されてしまわないか不安です…

タイに住んでいる日本人のほとんどが経験しているのではと思いますが、タイの方がよく言うマイペンライ(大丈夫)が全然大丈夫ではない事がほとんどです。何年も働いていると日本人としての感覚がタイの感覚に寄ってしまっていることもあって…。今後もし日本に戻って仕事をするとしたら今の感覚で大丈夫かな、という不安はあります。気をつけていかないといけないと思います。

現地のお給料で本当に生活できるの…

日本で正社員で働いた経験がないので比べることはできません。現地採用なので給料はバーツです。そこから大学時代の奨学金などを払っているのでほかの現地採用の日本人の方と比べても贅沢な生活はそんなにできていないと思います。ただ、物価は日本に比べたら高い物もありますが、ほとんどは安くて、生活に困る事は、ほとんどありません。

この記事を書いた人
バンコク特派員サムネイル
Yoko Sakamoto
2003年にビジュアルアーツ大阪を卒業後、関西の制作会社でカメラマンとして勤務。現在はバンコクに拠点を移し、主に日本のビジネス誌や現地メディア向けに、東南アジア各地で取材・撮影を行います。地球の歩き方バンコクWeb特派員としても活躍しています。アートギャラリー巡りと音楽が好きで、バンコクのエネルギッシュな若者文化を伝えるべく、カルチャー系webサイトなどに寄稿もしています。
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