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アメリカ・テレビ事情

4大ネットワークと独立系チャンネル

メジャー・リーグいよいよ開幕! 毎日ちょっとづつ夏の気配を感じるようになったシアトルからスターバックス花子です。

さて、アメリカ・テレビ事情だが、アメリカのテレビは4大ネットワークとその他の独立系(ローカル・チャンネルやケーブル・チャンネル)に大きくわかれる。4大ネットワークはABC、CBS、NBC(『フレンズ』や『ER』を放映)、そしてFOX(ジャネットのポロリ事件が波紋を呼んだ『NFLスーパー・ボウル』を放映)。

これらに加え一般のテレビでは、東京でいう『東京12チャンネル』のようなローカル・チャンネルが2つ、3つ見られるのだが、趣味・思考が多彩なアメリカだ。ケーブル・テレビの加入率は日本の比ではなく、もはや常識、必要経費、ライフラインだ(大げさ)。

万人向け&放送規制が厳しいネットワークに比べ、見る人を選んでわりと好き勝手できるのがケーブルの大きなウリ。過激なセリフやNY実ロケがウケた『セックス・アンド・ザ・シティ』も、じつはケーブル・チャンネル(HBO)から誕生した番組。

スーパー・ヒットを記録したケーブルの番組をネットワークが放映権を獲得して全国に放送されるパターンもあって、この『セックス・アンド・ザ・シティ』も近々ネットワークで放映予定である(あの過激なセリフがどこまでOKなのか、個人的にそのへんが見もの)。

人間の本性が浮き出るリアリティ番組

その言葉どおり、現実というか、はたまたドロドロした人間関係というか、などをあからさまに放送する“リアリティ番組”がアメリカで流行っている。

一人の金持ち独身男をめぐる花嫁候補達のサバイバル・ショーあり、元ロック界のカリスマ、オジー・オズボーンの私生活を追う密着番組あり。はたまた、テキサスのストリッパー→整形してプレイボーイのモデル→大富豪のおじいさん(当時87歳・車椅子状態)と結婚→1年後に他界して遺産がっぽり、というアナ・ニコルの、これまた私生活密着番組とか、そりゃもういろいろ。

同居人のトムには、 「そんなの見ていたら脳細胞が破壊するぞ、止めろ~!」 と言われるが、これまたどうして、バカバカしすぎてつい見てしまう私。昔のナイスボディの面影なくブクブクに太ったアナ・ニコルに関しては、もうほとんど怖いもの見たさの極致である(笑)。

リアリティ番組の中でも毛並みが違うのが、かの不動産王ドナルド・トランプが自ら出演することで話題の『The Apprentice』。男女各8人の若きApprentice(実習生)が、ビジネスセンスやリーダーシップを試されながら、トランプ氏によって出されるビジネス系の課題にチャレンジするのだが、氏の決めゼリフ「You're Fired(お前はクビだ)!」によって、毎週ひとりづつ脱落。最終的に残った一人には氏が経営するベンチャー・ビジネスの社長の座が約束されているというもの(ただし1年の期間限定社長。年収は25万ドル)。

しかし、ココがうへっ~と思うところなのだが、実習生同士が生き残りをかけて足の引っ張り合いをするんですね。他の実習生がいないところで「あんな交渉の仕方は信じられない。チームの失敗は彼女のせい」「彼とはもう一緒に働きたくない」と批判しまくり、本性出しまくり。実習生の選考をするトランプ氏の前でキッパリ「これこれこういう欠点がある彼より私の方が断然優れている。なぜなら……」としっかり自己アピールしちゃうところも、めちゃくちゃアメリカっぽい。

競争社会はテレビにも反映

日本は基本的に、足並み揃えるのを良しとするお国柄だから、こういう足の引っ張り合いやドロドロした人間模様は私も苦手。見ていて違和感や不快感も大ありなのだが、一方、みんな打たれ強いよな、これってアメリカならではだよな、という日本とのギャップが面白くてつい見てしまう私。

それと同じ理由で、日本でも放送されていたという『Weakest Link』』(元々はイギリスの番組)。アメリカ版は超きっつー&エゲツです!。学生だった2年前、カルチャラル・コミュニケーションという授業の宿題で見るハメになったのだが、その時の衝撃を今でも覚えている。

その時はたまたまジュニア版で、回答者は11、12歳くらいの子供たち。しかし、司会者(女性)の皮肉やイジワルは容赦なく、「あなた、そのレベルで将来○○になろうっていうの? 甘いんじゃない」と言ったり、外れた答えを鼻で笑ったり。私は思わず画面に向かって「なんだこのイジワルばばあ、ヒドすぎるじゃないか!」と怒鳴ってしまったほどだ。しかし、泣きそうになるのを必至で堪えつつ答える子供達は、すでにタフなアメリカン。思わず脱帽。

また、賞金獲得の邪魔になる人をお互いに名指しして落としていくシステムにも驚いた(これは『サバイバル』でもそうだが)。さすが競争社会のアメリカだ! と思ったもんだ。

アメリカで日本のテレビ番組(主にアニメ)が放映されていた!

ちなみにアメリカでは、日本では超過去の『風雲たけし城(MXC:Most Extreme Elimination Challengeの略)』をやっている。友達に聞いてまさかと思ったが、まさに軍服を着た谷隼人が進行を務めるアレでした。

勢い余ってインターネットでチェックしてみたら、ヨーロッパなどでも密かな人気があるらしく、各国の言葉でファンによるサイトが作られていた(番組名が『Takeshi”s Castle』になっていることが多い)。恐るべし、たけし城!

人の悪口とか、ドロドロした足の引っ張り合いなしに、堂々と戦って勝ち残っていくこういう番組がとっても新鮮な気がしちゃう今日この頃。ニッポン人の私としては、やっぱりこういうのがいいな。

先日トムと、子供の頃に見たテレビ番組の話で盛り上がった。いろいろなアメリカのテレビ番組を知っているが、番組名は必ずしも英語と日本語が一致しない。アメリカでのタイトルを先に書いたので、番組名をあれこれ想像しながらお楽しみください。

■アメリカでのタイトル

  • Godzilla
  • Speed Racer
  • Star Blasers
  • Galaxy Express 999
  • Dragon Ball
  • Pokemon
  • Power Ranger
  • Sailor Moon
  • Cowboy Bebop
  • Astro Boy
  • Transformers
  • Yugioh
  • Inuyasha
  • MXC(Most Extreme Elimination Challenge)
  • Iron Chef

■日本でのタイトル

  • ゴジラ
  • マッハ・ゴーゴー
  • 宇宙戦艦ヤマト
  • 銀河鉄道999
  • ドラゴン・ボール
  • ポケモン
  • 秘密戦隊ゴレンジャー
  • セーラームーン
  • カウボーイビバップ
  • 鉄腕アトム
  • トランスフォーマー
  • 遊戯王
  • 犬夜叉
  • 風雲たけし城
  • 料理の鉄人

『ゴジラ』なんかは想像できたものの、『犬夜叉』とか『トランスフォーマー』(←私は聞いたこともない)とか、意外だと思いません?

ちなみに、アニメでもなく、特撮でもない『料理の鉄人』がアメリカで流行ったのは異例。24時間料理ばっかりのケーブル『フード・ネットワーク』で放送しているのだが、あの実況中継風の雰囲気そのまま英語で吹き替えられているので、その迫力あるバトル感がウケているのかも。

筆者プロフィール / スターバックス花子

1968年、東京生まれ。イベント会社でプランナー、出版社で編集者、派遣社員……といろいろした後、フリーランス・ライターに。特にトラベル・ライターとして活躍し(自称)世界各国を飛び回るが、何を思い立ったか33歳の時にいきなりアメリカへ留学。勢いあまって1年後に就職(まったくの予定外)。現在、ワシントン州シアトル在住。生粋の江戸っ子(3代目。それだけ自慢)。

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