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アメリカ人は働きすぎ

年間休日はわずか10日

日本人はよくワーカーホリックだなんだと言われるが、休日の多さはアメリカの比ではない。実際アメリカの会社で働いてみると、日本の祝日の多さがうらやましくて仕方がない!

私の記憶によると、法律で定められた日本の国民の休日は10~15日くらい? さらに慣例化された年末年始やゴールデンウィーク、お盆休みが加わると、年間休日は20日近くになるんじゃないの?

ところがアメリカはどうよ。祝祭日に関する連邦法では、1月1日のニューイヤーズ・デー(元旦)、7月4日の独立記念日、12月25日のクリスマスなど、国民の休日は年間わずか10日間。

しかも、これらが必ずしも全国民共通の休日というわけではなく、最終的には州や会社がそれぞれ休みを定めることになっている(たいていの会社は上記に書いたメジャーな日を休日に設定しているけど)。

例えば、私が勤めている会社は2月16日のプレジデント・デーが休みで、年間休日は10日間。対する同居人トムの会社は、休日は年11日間あるけど、プレジデント・デーは休みに設定していない。

このように、「私は休みだけど、彼の会社は休みじゃない」という不便なことがアメリカでは多々起こるのだ。

その昔、悲しくも過労死という言葉(状況)が生まれ、世界中から働き過ぎと非難された日本は、バケーション大国のヨーロッパをお手本に年間休日を増やしてきた。そりゃ~1、2カ月も夏休みが取れちゃうドイツやイタリアには未だ敵わないが、でも大分がんばった。

一方アメリカといえば、世界のお手本になりたがっても、他の国をお手本にするわけないでしょ(と言ったかどうかは知らないが)、年間休日はたった10日間前後なんですね。

自己フレックス制

日本人の同僚とよく言うことだけど、日本人から見るとアメリカ人は一般的にレイジー(怠けモノ)。そりゃいますよ、残業や休日を問わずバリバリ働く人も。

でもそれは年収うん十万ドルももらっているエグゼクティブ達で、ごくごく一部。平均的なサラリーで働いている平均的なアメリカンは、金曜日のランチタイムを過ぎたらすっかり週末モード。外からの電話やメールも面白いほどピタッと止んでしまう。

私は、金曜日は(特に)残業しない派で、よほどのことがない限り定時で退社するのだが、ある日トムが電話で友達にこう言っているのを聞いた。

「金曜日の7時のディナーはムリだな。花子は日本人で金曜日も残業するからさ」
……って、残業してないっつーの! 定時の6時まで働いているだけだっつーの!
しかし、トムいわく「金曜日の定時はアメリカでは残業なんだよ、ははは」。

フレックス制でもないのに勤務時間はあってないようなもの。自己管理で週40時間(1日8時間)働けば文句を言われないという彼は、金曜日は1時間早く出社して1時間早く退社したらと提案する。

「そんなことできないよ、だって勤務時間は9時から6時って決まってるんだから」
「締め切り前は残業を余儀なくされるんだから、早く帰れる日があったっていいじゃん。その生真面目さがお堅いジャパニーズ・カンパニーの考え方だよね。僕らはレイジーなアメリカンだから、そんなことには従えませ~ん」とバカにする。

でも確かにそう。トムだけでなく、アメリカ人の友人にもよく言われる。
「ランチタイムは計るようにきっかり1時間。で、遅刻することなく毎日9時から6時まで働いて、さらに残業だって? 信じられないね」。

「知的職業なんだから自分で時間配分するし、それをできるのがプロ。やるときはやるが、手を抜ける時は抜く。忙しくなければランチを2時間取ったって誰にも文句を言われないし、金曜日は当然、仕事を早く切り上げて帰るよ」。

アメリカで働き始めた当初こそ、アメリカンってレイジーねと思っていた私だが、年間休日はたったの10日間。ゴールデン・ウィークもなければ、年末年始休暇(1月1日だけが休み)や夏期休暇もない(各自で有給休暇を消化するのみ)アメリカだもん。日々手を抜かないと、体がもたないことに気が付いた。

が、しかーし。私が勤めているのは、アメリカにありながら体制はコテコテのニッポン企業(それも10年以上前の)。「わたくし今日はすでに8時間働いたので、お先に失礼~」ともいかず……。

祝日が超少ないアメリカで、日本人の勤勉さで働き蜂のようにマジメに働く。考えてみると、悪いとこ取りのアメリカン・ライフなのでした(とほほ)。

筆者プロフィール / スターバックス花子

1968年、東京生まれ。イベント会社でプランナー、出版社で編集者、派遣社員……といろいろした後、フリーランス・ライターに。特にトラベル・ライターとして活躍し(自称)世界各国を飛び回るが、何を思い立ったか33歳の時にいきなりアメリカへ留学。勢いあまって1年後に就職(まったくの予定外)。現在、ワシントン州シアトル在住。生粋の江戸っ子(3代目。それだけ自慢)。

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