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アメリカの資格と転職

生涯学習

7月4日は独立記念日(振替休日を含んで3連休!)。あちこちで祝福の花火が打ち上げられ、花火観賞が慣わしにもなっているこの日。シアトル1の打ち上げ花火がバルコニーから観賞できる我が家ではパーティーを企画し、14人もの友人が集まった。

が、お祝いしたのはアメリカの独立だけでなく、もう一つ。先日、同居人のトムがPE(プロフェッショナル・エンジニア)の試験に合格したのでありました!

文系の私は何度説明を受けてもさっぱりわからないのだが、州が発行するこのライセンスがあると名刺にこの肩書きが付き、より質の高い仕事が担当でき、強いてはエンジニアとして独立もできるというもの。昇給、昇進、そして転職の武器になるスゴイ資格らしい。
この受験にあたってトムは3カ月間、まさに受験生のごとく猛勉強した。毎日8時間会社で働きつつ、帰宅して最低3時間は勉強(勤務中も密かに勉強したらしい)。さらに週に1回はPE受験者のためのスクールに通い、試験前の1週間は無給休暇を取ってラストスパート!

トムの猛勉強ぶりには私も刺激され「この時間を利用して、私も毎日3時間英語を勉強しよう!」とカウチに寝そべってテレビを見たり(ヒヤリング力と理解力を養うため)、『People』に代表される芸能ゴシップ誌を読みあさったり(リーディング力を養うため)したものだ。

それはともかく、それほどの意気込みで挑んだ試験だから、合格の喜びはひとしお! 合格通知を受け取ったその日、シャンパンでお祝いしたのは言うまでもない。

アメリカでは社会人になってからも学校に通ったり、通信教育を受けたりして、自分に磨きをかけている人が多いように思う。それは、アメリカが日本以上に能力主義&学歴主義で、年齢に関係なく学校に通える風土とシステムがあるからでもある。

例えば大学のシステム。日本は高校を卒業して入学し、4年間で卒業というパターンが一般的。よって大学生の年齢はたいてい18~22歳くらい。

対してアメリカの大学はというと、高校から進学する人が圧倒的ではあるけれど、1年が4学期制で(3学期制のところもある)、一定の単位(クレジット)を取得することで卒業するシステムなので、4年間で卒業する人も日本に比べたらとても少ない。日本のように「1年生」「2年生」という呼び方もない。

例を挙げてみよう。卒業に必要な単位が180クレジットだとする。4年間で卒業するとしたら1年に45クレジットづつ取っていかなければならないが、「夏は学費を稼ぐためにアルバイトをしたいからスキップして、春・秋・冬の3学期で○クレジットづつ、5年間かけて卒業する」という人もいれば「2年間で○クレジット取ったら1、2年間は放浪の旅に出よう。そして再び学生だ」という人もいる。

一方、高校卒業後ミリタリー(海軍や空軍など、軍の仕事)に2~4年間就いてから大学に入学する人や(その場合、軍が学費を援助してくれるらしい)、大学を一度卒業して仕事に就いてから、昇進・昇格に直結する学位を取ろうとパートタイムで学生をする人もいるので、年齢層はまちまち。

私が通っていた大学にも、高校を卒業したてのティーンから先生より年上層まで、それこそいろいろな年齢の人がいたものだ。

自分の価値を高めるということ

トムがPEの資格を取った後、あらためて「トムってアメリカ人」と思った私(って生粋のアメリカ人なんですけどね、実際)。資格を取得したことで、会社側に昇給と試験前1週間の無給休暇を有給にしてくれるように交渉すると言い出したのだ。

しかもトムは「実現というか、歩み寄る気配すら感じられなかったらバイバイかな」と結構強気だ。しかも、それと同時に、自分の能力が活かされる魅力ある仕事を求めて(もともと今の仕事内容に不満あり)インターネットで仕事を検索したりして抜け目もない。

でもって、つい最近は取引先のとある会社から、「うちに来る気はあるかい?」とお誘いの言葉を頂戴したりして、とたんに活気づいてきたトムの仕事環境。

私は、競争社会のアメリカってこういうことなのか~。自分で自分の価値を高めていかなくちゃいけないんだ、と開眼。

あらためて周囲を見れば、ワインの流通会社に転職してからワインのクラスを取り始めた友人ロスや、フリーの翻訳者を目指して会社務めをしつつ通信教育を受けている人がTちゃんがいるではないか!

しかも、Tちゃんのアメリカ人のご主人はエンジニアで、彼もまた通信教育で勉強しているという。私もやらなくちゃ! 今の仕事や環境に満足や妥協をせず、もっと高い場所を目指して生涯勉強、人生挑戦だ! と熱くなっている今日この頃の花子なのでした。

独立記念日のビックリその2。星条旗の数。こんなにパトリオットが多いアパートに住んでたなんて!(ちょっと恐怖)
独立記念日のビックリその1。バルコニーからの花火。こんなにキレーに見えるなんて!しかも手前は海(ちょっと自慢)

筆者プロフィール / スターバックス花子

1968年、東京生まれ。イベント会社でプランナー、出版社で編集者、派遣社員……といろいろした後、フリーランス・ライターに。特にトラベル・ライターとして活躍し(自称)世界各国を飛び回るが、何を思い立ったか33歳の時にいきなりアメリカへ留学。勢いあまって1年後に就職(まったくの予定外)。現在、ワシントン州シアトル在住。生粋の江戸っ子(3代目。それだけ自慢)。

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