やはり日本に転職したい! 海外在住者が転職を有利に進めるための方法

海外に転職した人の多くは、3年が経過したあたりで、そのまま海外で働き続けるか、日本に帰国して転職するか、将来のキャリアを見直す傾向があるようです。もし、日本で新たな道を歩むという選択をした場合、遠く離れた日本の企業にどのようにアプローチすればいいのでしょうか。

「マイナビ転職グローバル」のキャリアアドバイザーに、海外から日本の企業に転職する際の具体的な流れや方法、注意点を聞きました。

掲載日:2018/06/29

面接をする人の画像

海外から日本へ転職活動する時は綿密なスケジュール作成が重要

——— 海外に住みながら日本の企業への転職活動を行うのは難しく感じるのですが。

ほとんどの場合は、インターネットの転職サイトで探したり、紹介会社に登録したりするので、日本で転職活動をする時と大きな差はありません。とはいえ、最終的には日本に一時帰国して面接をしなくてはなりませんから、綿密なスケジュールを立てる必要があります。

——— 具体的にどのようにスケジュールを立てれば良いのでしょうか?

情報収集をしてどの企業に応募するか目星をつけたら、まず一時帰国日を決めます。その日から逆算して2、3週間前に応募すると良いですね。多くの場合、一時帰国の1週間くらい前に人事担当者とスカイプ面接、帰国してから直接の面接という流れになります。

あまり早く応募し過ぎると、最終面接までに時間が空いてしまい、気持ちが冷めてしまうこともありますから、応募するタイミングは大切です。

——— もし転職が決まった場合、帰国までにすべきことはありますか?

退職することを伝え、業務に支障のないように引き継ぎを行います。次の会社で働き出すまでに時間的な余裕があれば問題ありませんが、入社日を指定されているような場合には内定承諾後に再度一時帰国をして、住居だけでも決めておくと良いでしょう。

好印象を与えて面接を有利に進めるには

——— 応募時に気を付けておいたほうが良いポイントを教えてください。

まずは応募書類に、「現在はベトナムに住んでいますが、●月●日に帰国します。そのタイミングで面接の調整をお願いできないでしょうか」のように、いつ一時帰国するか分かるように書いておきましょう。スカイプ面接がOKであれば、ほとんどの企業は柔軟に対応してくれます。

そのあと、一時帰国して面接をする際にも、「今は海外に住んでいるため、●月●日に帰国します」と面接官に伝えるのが、もう一つのポイントです。企業側も、面接が好印象であれば、再度スカイプ面接を設定する手間をかけるより、その期間中に最終面談を設定してくれるはずです。

——— 面接ではどのような質問をされることが多いのでしょうか?

海外の求人に応募した時に、「どうして海外に行きたいのですか?」と聞かれたのと同様に、「どうして帰国するのですか」ということは必ず質問されます。簡単なようで実は意外に難しく、しかし大切なポイントですから、よく考えておきましょう。

「日本人として今後は日本でキャリアを積んでいきたい」「実際に海外で働いてみてやはり日本の良さを再認識した」など、素直な気持ちを伝えます。ただ、「現地になじめなくて」などマイナスな印象を与える言い方は避けましょう。

海外にかかわって仕事をしたい人が気を付けるべきこと

——— 海外での業務内容や経験を生かして日本で働くことはできますか?

海外にかかわって仕事をしたいという方は少なくないのですが、日本にいながら海外にかかわれる海外営業や調達などのポジションの求人は非常に少ないのが現状です。どうしても海外にかかわった仕事がしたいという場合は、面接の際に、「海外事業担当になれるか」「海外出張はあるか」「将来駐在の可能性はあるか」などをしっかり確認することをおすすめします。

——— 海外経験を日本で生かせないのは残念に思うのですが……。

海外で営業職だった方なら、業種に目を向けて求人を探せば、選択肢も広がりますし、採用となる可能性も高くなります。

もちろん、海外で働いてきたことはアピールポイントになります。しかし、それが企業の求める要件に一致するとは限りません。例えば、求人票の歓迎する条件やスキルに「海外経験者」と記載されているかどうかを確認すると良いですね。

思わぬ落とし穴も! 面接官はこんなところをチェックしている

——— 求人に応募する際に気を付けるべき点があれば教えてください。

一つはビジネスマナー。例えば、企業とのやり取りの際にiPhoneでメールを送るとしても、「●●様 お世話になっております」から始め、読みやすいように改行を入れましょう。海外に長くいると忘れがちですが、そこから選考は始まっています。

また、一時帰国して面接をする時は、スーツとネクタイ着用が原則です。現地でスカイプ面接をする時も、最低でもジャケットを羽織り、カメラに写り込む可能性のある周りは片付け、「ちょっと汚くてすみません」くらいの言葉を付け加えられるような配慮をもてるといいですね。もちろん時差は必ず考慮してください。

日本人的な気遣い・心遣いが、営業で活躍できる人でしょうし、企業が日本人を採用するメリットなのではないでしょうか。

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