タイ転職体験談
やりたいことを追求し、バンコクへ。現地で日本のお笑いを広めたい

【タイで働く! インタビュー】エンターテインメント業界で裏方として経験を積んできたOさん。3度目の転職は、作り手のやりがいを直に感じたいという思いが原動力になったようです。笑いの文化をタイ・バンコクに広めようとイベントプロデューサーとしてまい進する彼女に、仕事観や現地の生活、今後の抱負を聞きました。

掲載日:2018/12/6

マイナビ転職グローバルを通して、タイへの転職を成功させたOさん

「何をやるか」で転職したら、タイだった

元々は映像制作会社でテレビ番組のディレクターをしていました。研究機関広報などを経て、大手芸能マネジメント会社でイベントプロデューサーに転身。コメディステージの企画運営、海外のパフォーマーやショーの招聘などに携わりました。その後、より大手で老舗の興行会社に転職。これまでの職場に比べてデスクワークが多く安定していましたが、なんとなく物足りなくて、自分は「このままでいいのか」と考える時間が増えていきました。

そして、やはりショービジネスに「作り手」として関わたい! という思いから再び転職活動に踏み出しました。かつて勤務した企業のグループ会社がタイ拠点で関連職を募集していて、これまでの経験を生かせると思い応募。バンコクは前に訪れた際に街の雑多さが居心地よく、衛生面も問題なかったのでやっていけるだろうと。海外というと大ごとにとられますが、私の中ではキャリアを考え、自分に忠実に行動したら転職先がたまたまタイだった、という感じです。

“二足のわらじ”で奮闘する芸人をサポート

バンコクに来て3か月、日本のよしもとクリエイティブ・エージェンシーが展開する「住みますアジアプロジェクト」という企画でタイに派遣されている芸人のマネジメントやイベントプロデュースを主業務に、現地アイドルのマネジメントなども行っています。「住みます芸人」は、日本から現地に移り住んで言語や文化を学びながら、自分のネタ=日本の笑いを発信します。

担当している「あっぱれコイズミ」「はなずみ」「Tの極み」の3組は、いずれも業界では“これからの人”。人気稼業で華やかに見えますが、人前でネタを披露し「笑い」で生計を立てるのは容易ではありません。プロの芸人として精進が求められるうえ、異国の舞台でパフォーマンスする難しさ背負っている彼らをサポートし、イベントやテレビ出演など活躍の場をつくるのが私の役目です。

お笑い文化のないタイに、日本の「お笑い」を

かつて一緒に仕事をした芸人さんやタレントさんはみなさん売れっ子で、芸そのものに私が口をはさむことはありませんでした。でも今は3組ともプロットづくりの時点から関わって、彼らがタイの人たちに「ウケる」にはどうすればいいか考えています。

そもそもタイにはお笑い文化がないんです。一人喋りのスタンダップコメディはあってもどこか堅く大衆向けではない。ばかばかしいことを真面目にやっていると、タイ人の目には「すごく俗っぽい」と映るようです。

とはいえ、住みます芸人が月イチで開催しているタイ語のライブでは手ごたえも! 現地のお客さんがすごく笑ってくれて、その正直な反応を見ていると、単にお笑いに馴染みがなかっただけなんだろうなと。今後は芸人が露出できる場をどんどん企画して、タイの人たちが日常的に楽しめる場を提供していきたいです。

「マイペンライ(心配無用)」の国民性、実際は?

オフィスには20人の仲間がいて8割は現地の方です。基本は英語で、タイ語オンリーのスタッフとの込み入った話し合いは、日本語上級者のタイ人スタッフに通訳してもらいます。タイ語の社内メールは「グーグル翻訳」でのチェックが欠かせません。タイ語は語学学校で勉強中です。難しくて、挫折しそうな瞬間はあります(笑)。

でも最近単語が聞き取れるようになってきたのでもうちょっと頑張るつもりです。タイについてよく言われるのが「マイペンライ(のんびり行こう)の国」。私の印象ではそこまで鷹揚ではなくて、真面目で勤勉、従来のやり方にこだわる傾向が強く、新たなチャレンジをしようという人は少ないですね。

アイドルグループ「SWEAT16!」のプロデュースではタイ人スタッフと意見調整の場があり、本格的に協働していくには、そうした保守的な環境で提案していかなければなりません。自分の力が試されるのはこれからだと思っています。

海外転職を考えている人に

「海外だ」「日本だ」という概念は置いておいて、やりたいことができるのなら、場所は問わずチャレンジする価値はあると思います。渡航後、真に問われるのは語学力より仕事の経験値です。国が違っても仕事のポイントは一緒。

経験があれば「私はここをこうしたい」という方向性が明確なので、流暢じゃなくても伝わるんです。バンコク=東京間はLCCの運行で便数も豊富だし、フライトは6時間と国内で遠方に移動するのとそう変わりません。行きたいと思ったら、まず行きましょう!

タイ転職で気になるポイントを直撃!

住居探しはスペックよりも自分の感覚で

渡航前、タイ通の知り合いに日本人が多いエリアや手頃なエリアを聞いてきましたが、最終的な判断の決め手は地元事情に通じた会社の人の助言でした。

今住んでいるのは会社まで徒歩40分、バイクタクシーで10分ほどの所。当初は会社から近い物件を希望していましたが、スーパーが1軒あるだけで実際の買い物は自腹で交通費をかけて遠出しなくてはならないと言われ、少し遠いけど総合的なメリットをとりました。

物件探しは、目星を付けた街を歩いてピンと来たところに突撃訪問。10軒くらい内見させてもらったでしょうか。現地の住宅探しサイトは、条件を確認していいなと思っても肝心の問い合わせ先の記載がないことがあって使いづらかったです。

家賃コストを抑えるなら“サービスなし物件”

家賃は水道電気込みで1万バーツ(約3万5,000円)くらい。安いですよね。キッチンなし、家事サービスなしの単身者向けサービスアパートで、長期滞在の宿泊にも対応している物件です。食事は基本テイクアウトで、アパートの1階に入っている大衆レストランの配達も利用しています。

日本食はたまに日系チェーン店の定食屋に行きますが、割高なのと日本の味とちょっと違うのが気になってしまって。ないならないで慣れるもの! 不自由なく生活していますよ。

語学学校はピンキリ。下調べを怠らないで

私が通っているのはマンツーマンの日本人向け語学学校で、アパートの1室で地元の年配女性が日本語と英語を併用して指導しています。料金は42時間で1万2,000バーツ(約4万2,000円)。1時間のレッスンを42回分、自分の都合に合わせて受けられるのが最大のメリットで、余裕があれば1日おき、忙しいときは「この秋いっぱい受講なし」などかなりフレキシブルです。

タイ語学校は本当に色々で、西洋人多めでグループレッスンが中心の学校や日本人駐在家族を対象にした学校などもあります。自分に合った学校を見つけるには、下調べをして体験レッスンを受けて決めることをおすすめします。教育ビザの取得目的のみで開講している学校は避けましょう。

毎週「水曜」はお得な映画サービスデー

イベントが入るので土日も稼働することがあります。仕事柄いろんな人と会って刺激を受けることもあって、オフの日はもっぱら家ですね。

マンガや小説などを電子書籍で読みながら「まったり」過ごすと仕事の疲れから解放されます。毎週水曜は映画館のサービスデーで、1本100バーツ(約340円)の割引価格で鑑賞できるのでよく利用します。今は英語字幕版ですが、ゆくゆくは字幕なしで観るのが目標です!