バンコクのホリデーシーズン 私の過ごし方(「ソンクラーン」などの時期に注意すべきこと)

西暦の正月、旧正月(春節)、ソンクラーン(タイ正月)と、年3回もお正月があるタイ。それぞれのお正月がやって来るたびにバンコクの街は華やかな雰囲気になり、帰省や旅行のために近隣諸国も含めて人々の大移動が起こります。

今回は、タイ・バンコクで働く日本人たちの、それぞれのお正月の過ごし方を紹介します。

タイの旧正月の写真
▲一年でもっとも涼しく快適なタイの年末年始はアウトドア&旅行に最適

国が定める年末年始の休日は31日と1日のみ

毎年、バンコクの大晦日はカウントダウンイベントと打ち上げ花火で盛り上がります。しかし、あくまでも新しくやってくる年を祝うだけで、元日は日本のようには特別な意味を持ちません。

国が定める休日は31日と1日のみで、学校や現地企業などの多くは2日か3日からスタート。日系企業の多くは日本と同じ数日間の休みになります。

タイで働く日本人の場合、単身赴任者など、日本で家族とお正月を過ごすために一時帰国する人もいますが、わずかな休みを慌ただしく過ごすよりも、ビーチやリゾートでリラックスしたり旅行を楽しんだりという人の方が多いように思います。

バンコクからLCCなら往復1万円ほどで地方都市や近隣諸国へ行くことができ、旅先の選択肢が豊富! 国内だけでも、秘島巡りやダイビング、肌寒い北タイでカフェやお寺巡り、本場のイサーン料理を楽しむグルメ旅など、楽しみ方もさまざま。

また、年末年始のバンコクは観光、商業施設などは営業しているものの、渋滞からも解放され快適そのもの! 私がバンコクで年末年始を過ごす時は、街に残っている多国籍の友人たちと集まり、外でBBQやガーデンパーティーをするのが定番になっています。

タイのお正月時期の飾りの写真
▲12月初旬から1月半ば(旧正月前)の間は、街はクリスマス仕様のまま

タイの中の中国文化に触れる旧正月(春節)

タイの中でも中華系タイ人が多く住むバンコク。毎年2月初旬頃から旧正月(春節)が近づくとデパートや商店は幸福な新年を迎えるための赤い縁起物で装飾されます。盛大な春節祭が開催される中華街のヤワラートは、獅子舞が練り歩き、買い出しや参拝に訪れた人々で賑わいます。

一部の中華系オーナーの個人商店などは2、3日から数日間の休みになることがありますが、国の休日には定められていないため、学校やほとんどの企業は通常通り。一方、中国、シンガポール、マレーシアなど、タイ周辺の春節がホリデーとなる国々からは、毎年大勢の旅行者が押し寄せます。

大晦日までに大掃除や買い物を済ませ、旧正月を迎えると親族で集まりお年玉を配ったり、ご馳走を食べたりというのが春節の伝統的な過ごし方。日本のお正月と異なりますが、馴染みのある日本のお正月に近い雰囲気になるため、年末年始よりも旧正月(春節)のほうが年を越したという実感が湧いてきます。

中国流の縁起物の写真
▲深夜にその年の縁起物を供えてお祈りするのが中国流

季節の変化が少ないタイで、春節は数少ない季節感を味わえるイベント。ぜひ中華街のお祭りや初詣に出かけて、タイの中の中国文化を体験してみてください。
*日にちは年によって異なります。2018年は2月16日。

真夏の水掛祭りソンクラーンはタイのお正月

毎年もっとも暑い4月に開催される水掛祭りとしても有名なソンクラーンこそが、タイ人にとってのお正月。街のいたる所で派手な水の掛け合いが行われます。

カレンダー上では3日間の休日ですが、日系企業も含む大多数の企業、工場、個人商店は前後の土日と合わせて1週間から10日ほどの連休になるように調整します。

デパートの中に設置された仏像の写真
▲ソンクラーンの前には仏像が設置され、厄払いのために水をかけてお清めします

多くの在住日本人にとって一番長い連休となるため、日本へ一時帰国する人が多い時期。期間中にバンコクで水に濡れない生活をすることは困難なので、帰国しない場合、すでにお祭りを体験している人の多くはこの喧騒を抜け出してリゾート地や海外で過ごします。

また、ソンクラーンが好きな場合は、地方都市やカンボジア、ミャンマーなど、毎年いろいろなソンクラーンを体験しに行く人も。

休みが始まると地方出身者が家族と過ごすために一斉に帰省し、タイ国内すべての交通機関が大混雑。バス、電車、飛行機の座席は早々と満席になります。水掛けが始まると濡れずに移動することは困難なので、移動する場合は余裕を持った計画が必要です。
*毎年4月13~15日

まとめ

年3回もお正月があるタイ。それぞれのお正月の雰囲気を感じられたのではないでしょうか。お正月が来るたびに、街が華やいだり、帰省や旅行で混雑したり。異文化が混じり合うバンコクでぜひ、この3つの異なるお正月を自分のペースで楽しんでみてくださいね。

このデータを調査した人
サカモトヨウコさん・タイ特派員サムネイル
写真を学んだ後、関西の制作会社でカメラマンとして勤務。現在はバンコクに拠点を移し、主に日本のビジネス誌や現地メディア向けに、東南アジア各地で取材・撮影を行う。音楽とお茶と山を好み、旅先ではアートギャラリー巡りと猫の撮影を欠かさない。地球の歩き方 バンコクWeb特派員として、バンコクのエネルギッシュな若者文化を伝えるべく、ブログへ寄稿中。