ベトナムのホリデーシーズン 私の過ごし方(旧正月「テト」の時期に注意すべきこと)

ベトナムは長期休暇が少なく、「テト」と呼ばれる旧正月が唯一のロングホリデー。テト期間中、現地ベトナムの人たちは里帰りをし、家族や親戚と過ごすのが定番です。

ベトナムに暮らす日本人は、貴重な休暇を満喫するためにさまざまなプランを巡らせますが、今回は、私がおすすめするベトナムの休暇の過ごし方をお伝えします。

ベトナムでの旧正月「テト」のイメージ写真
▲日本でいう年末年始休暇がベトナムでの旧正月「テト」になります

ベトナムの休暇について

ベトナム最大の長期休暇は、「テト」と呼ばれる旧正月。毎年1月下旬から2月上旬頃に訪れる、旧暦の元旦前後の約一週間が休暇になります。ベトナムは、日頃、土曜日出勤が多く、祝日も年5日ほどと非常に少ないのが実情です。

それでも、4月30日のベトナム解放記念日と5月1日のメーデーをつないで連休にするなど、近年は中期の連休を増やしつつあるようです。国内観光事業も活性化しており、国民が気軽に旅行に出かける昨今。私も週末や休暇を利用し、ベトナム国内旅行を楽しんでいます。

正月準備に華やぐハノイの街の写真
▲旧正月「テト」はベトナム最大の休暇。正月準備に華やぐハノイの街

現地日本人はベトナムのロングホリデーをどう過ごす?

1.ベトナム国内旅行に出かける
2.ベトナムから身近な海外旅行に出かける
3.里帰り帰国でゆっくり過ごす

この3つが定番の過ごし方ではないでしょうか。ベトナムで人気の国内旅行先は、ダナン、ニャチャンなど美しいビーチが広がるリゾート地。日頃の疲れを取るべく、海を眺めてのんびり、海辺で読書など、思い切りリラックスできるはずです。

また、リゾート地でゴルフ三昧、極上スパ体験なども人気。タイに近い南の島フーコック島、コンダオ島なども、秘境的な自然の美しさと豪華なリゾートホテルライフが満喫できる人気の行先です。ちょっと高級なリゾートホテルに滞在し、絶景の中で地元のグルメを味わい、日常を忘れてゆったりと過ごすのが私のお気に入りの過ごし方です。

ベトナムのリゾートの写真
▲ゴルフ、スパ、ビーチなど、癒しの時間が過ごせるベトナムのリゾート

2~3日の中期休暇ではアクティブな旅が楽しめます。中部地方の都市フエ、ホイアンなどの世界遺産の古都や、ハノイ、ホーチミンなどの大都市、北部のハロン湾、山岳地方のサパ、高原リゾート&美食の街ダラットなど、訪れるべき名所がたくさんあるので、ガイドブックを眺めて次の休暇を考えるのが楽しみです!

また、近場への海外旅行も人気です。近隣アジアや東南アジアへはベトナムから近距離で、短時間かつリーズナブルに行けるのがウレシイ! 人気の渡航地はお隣のタイ。隣国ながら文化、グルメが独特なベトナムとはまた違った異国情緒を満喫できます。

そのほか、カンボジアのアンコールワット、シンガポール、マレーシアなども人気です。

タイ旅行の写真
▲憧れの東南アジア旅行も楽しい! タイは一番人気の旅行先

テト休暇中の注意点

テト休暇期間中、ハノイやホーチミンなどの都市部では、お里帰りや休暇で街に働き手が減り、多くの観光施設や店が休みになります。また、観光移動手段に有効なタクシーやツアーガイドも少なくなり、値段が割り増し料金に!

交通機関も要注意。テト休暇前後から各地への交通が帰省ラッシュで大混雑します。遠距離バスや飛行機のチケット代も高騰するため、休暇のプランは早めに立て、航空券の座席をリーズナブルに確保するのがおすすめです。

まとめ

ベトナムは新興国であるため、まだ長期休暇をバカンスとして過ごす習慣が日本や欧米ほど定着していません。それでも国内各地のリゾート開発が年々進められ、ベトナム国民の間でも旅行、観光などのリゾートブームが膨らみつつあります。

日々変化し、成長を続けるベトナムでは日常そのものがエキサイティングですが、限りある休暇を充実させ、海外生活でしか味わえない貴重な時間を満喫すれば、海外勤務生活もきっと特別なものになりますよ!

この記事を書いた人
Midori N ハノイ特派員サムネイル
タイ、イギリス在住時代に日々の暮らしをブログで紹介、人気投票で選ばれオムニバス版で書籍化など。現在は地球の歩き方ハノイ特派員ブログ、訪日外国人旅行者のためのWebガイドブック・Planetyzeほか、ライターとして活動中。2016年より日本とベトナムを行き来し、年の半分をハノイで生活している。国内外問わず大の旅好き、美味しいもの好き。大学生になる一人娘、若いオス猫の母でもある。

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