メンヘル編 「五月病」とは、ごく当たり前の気持ちである|#エンジニアあるある システム開発現場・実録IT用語辞典

【メンヘル編】「五月病」とは、ごく当たり前の気持ちである

お疲れさまです。最近、ようやく新規案件にありついて、割とちゃんと仕事をしているMWです。すっかり身体と頭が暇な日々に馴染んでしまったようで、20時まで働くともう気だるい感じがするここ数日です。

そういえば、ゴールデンウイークは皆さまはどのように過ごされましたか。

私はとりあえず、自前のプログラムが振り替え休日に対応してなかったので、その辺をうだうだと直すことで1日を浪費しました。祝日処理は、頻繁に発生する法改正やら、国民の休日やら、面倒がいっぱいです。自前で組まずに、どこかのAPIに取りに行くのが正解だとあらためて認識しました。

ちなみに残りはjQueryと戯れて過ごしました。こんな行数でまともに動いてるように見えるAjaxプログラムが書けるなんて、世の中便利になったものです。

#エンジニアあるある 実録IT用語辞典【メンタルヘルス編】INDEX

「ゴールデンウイーク」とは

5月に発生する大型連休のこと。

多くの国民が、帰省やら旅行やらに精を出す中で、ごく一部のプログラマは家にこもり、常々作りたいと思っていた自家製アプリケーションの製作に没頭する日々を過ごすもの。

でも、それらのアプリケーションは大抵、形が見えてきたあたりで連休が終わってしまい、その後の業務の忙しさから、日の目を見ることなくお蔵入りする運命を辿るもの。

また、新入社員がようやく仕事に慣れてきたころに、あえてそのペースを乱すかのように連休が発生することから、五月病のもとになっているんじゃないかと噂されることもある、割と空気が読めてないかもしれない連休でもある。

この時期にプロジェクトの進捗が厳しい状態にあると、上司の口から「ゴールデンウイークを削って」とかいう不穏当な言葉が発せられることがある。
エンジニアは、そのような事態にならないように、あらかじめ5月は暇になるようにスケジュールを切っておいたり、4月中に頑張って進捗を前倒ししておいたり、出社を命じられるより先に 海外旅行のチケットを取っておくことで予防線を張る等の対応を行う必要がある。

「五月病」とは

新入社員が発症することがある病。

5月のゴールデンウイーク明けごろに「なんかやる気出ないなぁ」とか「仕事行く気しないなぁ」という気持ちに襲われることを指すらしい。

でも、周囲を見渡すと、「今日は仕事したくない」とか「疲れたから帰りたい」とかいうやる気ゼロな発言を一年中している先輩社員がいっぱい居るような気がすることから、実はそれは五月病ではなく、ごく当たり前の気持ちだったりすることもあるもの。

五月病は疲労やストレスが原因であることが多いらしいので、あまり度を越して頑張り過ぎないことや、小まめにストレスを解消する、もしくは五月病になるような心の隙を作らないように、あえてゴールデンウイークもぶっ通しで働くなどの対策を取ると、発症の回避に役立つかもしれない。

「健康診断」とは

会社に所属している人は、正社員でも派遣社員でも、年に1度、費用は会社負担で受けられることが法律的に定められているもの。

毎晩のように酒を飲みに行く風習がある会社では、みんなそろって肝臓の状態が悪くなっていることが発覚してブルーになるもの。

朝出社した際に、会社のソファーで眠っている姿を頻繁に見かけるようなタイプの人は、血液から内臓から、すべての数値がC判定以下のような芸術的な診断結果が見られたりするもの。

悪い診断結果を深刻そうに眺めている人はよく見かけるのだが、結果が悪かったからといってお酒や仕事の量を減らすかと言うと、そうでもなく、何の反省もせずにこれまでどおりの生活をしていることが多いような気がするあたりが、役に立っているのか立っていないのか、よく分からない気持ちにさせられるもの。

健康診断は会社によって行われる季節が違うため、いろいろな企業から送られてきた人たちが寄り合って開発を行っている現場では、同時に「健康診断のため、早退します」と言って去っていく姿を見て、「あぁ、あの2人は同じ会社の人だったのか」と認識できたりすることがあるもの。

「梅雨」とは

通勤の時に「出社するの面倒だなぁ」と思う確率が平時の2~4倍くらいに増える季節。

五月病を乗り切った新入社員に対して、悪天候を続かせて気持ちを滅入らせることによって更に負荷をかけ出社拒否に追い込むことから、六月病とかいう言葉の元凶の1つとして捉えられているもの。

でも、一度出社してしまえば、自宅よりも空調がちゃんとした会社が待っているので、ろくな空調設備を持たない部屋に住む独り身のエンジニアにとっては、会社の存在がありがたく感じられたりすることもあるもの。

サブノートや携帯端末を駆使して生きている人たちにとっては、屋外使用時に雨水や傘の水滴などによって我が子が故障する原因になったりする、あまりありがたくない季節である。

「夏至」とは

1年で一番、陽が出ている時間が長い日。

春分や秋分は祝日になるため、たまにシステムに絡んでくることもあるけど、夏至や冬至は ほとんど気にすることがないもの。

そのためか、特に意識されることもなく過ぎていくもの。

いくら日が長いからといって、どうせ帰るころには真っ暗になっているという事実が、より意識する機会を減らしているような気がするもの。

「猛暑」とは

地球温暖化のせいか、ヒートアイランド現象のせいかは分からないが、年を経るごとに威力を増しているような気がするもの。

空調の効いた開発現場にいる限りは、あまり感じることがない。ただし、空調が効き過ぎて逆に寒いとか、外との温度差のせいで風邪をひくといった、どこのオフィスでもありがちな被害に遭うことはあるかもしれない。

猛暑は人間にとっても非常に厳しいものだが、一生懸命ファンを回したり、放熱板から熱を逃がしていないと簡単に熱暴走するパソコンたちにとっては、もっと厳しいもの。

職場やサーバルームでは、きちんとした温度対策がなされていることが多いが、自宅では必ずしも正しい対処が行われているとは限らないようで、毎年、7月や8月の暑い最中になると「うちのパソコンが急に……」という悲痛な声が聞こえてきたりすることがある。

「放熱」とは

ちゃんと冷やしてあげないとすぐに暑いと言って騒ぎ出すCPUたちの怒りを静め、適温で動作してくれるようにお願いする行為。

放熱に気を使って設計をしたつもりでも、真夏の暑い日に長時間連続使用したり、うっかり排気口の前に物を置いて空気の流れをふさいでしまったりすると、あら不思議、パソコンの内側から所有者を威嚇するようなうなり声が聞こえるようになってしまいました、ということが発生するので注意が必要だ。

パソコンの放熱に使用するポピュラーな手段に、冷却ファンがある。これはクロック周波数の向上に比例して凶悪なくらい熱を発するようになったCPUに直接取り付けて熱を逃がしたり、ケースに取り付けてパソコンのケース内に溜まった熱を外へ放出したりする冬場は暖房としても役に立っているような気がする方法などによって熱を逃がしている。

冷却ファンには「回る音がうるさい」という、気になる人にとってはとても気になる特徴がある。そのため、音のことを気にする人々は「水冷式」や「ヒートシンク」、「ファンを回さず巨大なヒートシンクを付けてパソコンのケースを開けっ放しにする(効果の程は不明。一般的には良くないと言われている)」等の機器や技を駆使してファンレスなマシンを作ることがある。

また、パソコン好きの皆さんの間では「室温が高い時はクロック周波数を落とす」とか、「至るところにヒートシンクを取り付ける」、「気温が高い日中を避けて夜型の生活をする」などの対策を取っている人もいるようだ。

ノートパソコンは全体を使って放熱をすることが多いため、夏場はキーボードに触れないくらい熱くなるとか、膝の上に置いて使っていたら低温火傷した、といった事象が発生する。

#エンジニアあるある 実録IT用語辞典 【注目のキーワード】

 

あわせて読みたい

注意!!

この連載記事には必ずしも正しいとは限らない内容が含まれています。この記事を信じたことによって発生した障害に対して、筆者及び株式会社マイナビは一切の責任を負いません。ご容赦ください。

※この記事は2007/11/23~2009/08/28に連載された内容を再構成しています

著者プロフィール:MW(えむだぶりゅー)

Java、PHP、C、C++、Perl、Python、Ruby、Oracle、MySQL、PostgreSQL関連の業務経験がある、典型的な広く浅い役に立たない系のウェブ(時々クライアント)アプリのエンジニア。 週に1日休みがあれば、ほか6日間は終電帰りでも全然へーきな体力と、バグが出ても笑って誤魔化す責任感の無さを武器に、今日も修羅場った開発現場の風景を横目で見ながら、適当に仕事をこなす日々を送る。
著書「それほど間違ってないプログラマ用語辞典」(発行:毎日コミュニケーションズ)

  • twitter
  • facebook
  • line
  • hatena

勤務地を選ぶ

職種を選ぶ