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労働時間編「ノー残業デー」とは、会社の偉い人が唐突に開始する制度である|#エンジニアあるある システム開発現場・実録IT用語辞典

【労働時間編】「ノー残業デー」とは、会社の偉い人が唐突に開始する制度である

お疲れさまです。最近、現場でノー残業デーというものがありました。その日はありがたく19時半に帰宅させていただきました。家に帰ってから、それでも1時間半残業しているんだなぁということに気づいて、少しだけブルーになりました。

最近、現場で月間労働時間を制限するという話がありました。でも、その直後に「うちの部署は特別に残業してもいいことになってるから」というお知らせが届き、思わずタメ息が出ました……。

#エンジニアあるある 実録IT用語辞典【労働時間編】INDEX

ノー残業デー

社員の残業が慢性化してしまったのを見て「これはマズイなぁ」と会社の偉い人が思ったりすると、割と唐突に開始されることがある制度。

残業生活が続き過ぎると、ついつい1日の労働時間は12時間あるという誤った感覚のもとにスケジュールを引いてしまったり、今日中に終えなければならない仕事を抱えたまま18時になってもまだ終電まで6時間あるという、誤った前提の下に仕事のペース配分をしてダラダラと働いてしまったりと、いろいろと悪いことがあるので、週に一度でも定時に帰ることで、誤った生活を正すきっかけになったりするかもしれないもの。

頑張ればなんとか定時で帰れるけど、周囲より早く帰るのがなんとなく気まずいから仕事を増やしてしまっている、という人にとっては、タイヘンありがたいもの。でも、納期が目の前に迫って危機感に心が押し潰されそうになっている人にとっては、残業できずに帰宅を余儀なくされると「お願いだから、仕事させてくれ」と思ってしまったり、家に帰ったはいいが酷く落ち着かずに結局、自宅PCで仕事をしてしまったりすることもあるもの。

日々の仕事で疲れがたまっている時は、定時帰りで生まれた時間を休息のために使うべきなんだろうけど、ついいつもより遅くまで遊んでしまったとか、18時から終電までずっと飲んでた等々、精神的には解放されるけど、肉体的には普段より疲れる過ごし方をしてしまうことも多いような気がするもの。

定時帰宅許可申請

ごくたまに見かけることがある、不思議な現象。
「すいません、今日は 定時に帰っても良いですか?」という、通常は「良いに決まってるじゃない」と答えられそうな言葉を、非常に申し訳なさそうな顔をしながら口頭で投げかけることによって申請する事象を指す。

もちろん、あくまで申請なので「あー、今日は帰ってもらったら困るねぇ」という言葉であっさりと拒否されることもあるので注意が必要だ。

許可を得られないまま強引に脱出することも可能なのだが、それをやってしまうと立場の弱い派遣プログラマはその後の契約延長に黄色信号が出てたり、クビにならない立場の社員でも翌日出勤した時になぜか非常に気まずい空気が漂っている状況に遭遇したりと、さまざまなデメリットがあるのであまりおすすめできない。

月間労働時間

言葉のとおり、その月に何時間働いたかを示す数値。

1日8時間、月に20日働くと、160時間になる。この数値が残業のない世界に生きている人たちの平均的月間労働時間になる。

毎日10時間(9時~20時・休憩1時間)、月に20日間働くと、200時間になる。これくらいの労働時間は、社会人をやっていれば、どんな業種でも経験することがあるような気がするもの。また、この程度であればそれほど疲労を抱え込むこともなく、人間らしく働いていられる数字だと思われるもの(←筆者主観)。

毎日12時間(10時~23時・休憩1時間)、月に20日間働くと、240時間になる。筆者の経験では、240時間を超えたあたりから徐々に疲労がたまるようになったり、土日は家で眠って過ごさないと翌週の仕事に身体が耐えきれるか一抹の不安が浮かんだりする。

また、働いている際に眼に生気が無いと言われたり、座っている姿が椅子に埋もれているという表現がピッタリ来るような脱力した姿を見せるようになったりしてくる。

毎日12時間(10時~23時・休憩1時間)、月に25日間働くと、300時間になる。残業のない世界の倍近い労働時間である。毎日相当量残業したうえに、土曜日もほぼ出社したような状態にいると到達できる大台である。このレベルになると、顔が土気色になってきたとか、いろんなことに対して無感動になるといった、肉体的にも精神的にも明らかに健康じゃない姿を見せるようになる。

300時間は多くの人間にとって耐えられる労働時間の限界を超えた数字なので、修羅場が大好きという一風変わった趣味をお持ちの方以外は、下手な責任などを感じたりせずに、退職届や長期病欠等の技術を使って速やかにその状況から脱することがおすすめされる。

ただし、残業代が出る形態で働いている人は、その苦行を耐え抜いて月間300時間を達成した翌月には、これまでに見たことのないような金額が銀行口座に振り込まれてちょっとうれしい気持ちになるかもしれないもの。

毎日14時間(9時~24時・休憩1時間)、月に25日間働くと、350時間になる。筆者はまだその世界を見たことがないので分からないが、世の中にはそんな世界があるらしい。できることなら、一生かかわり合いになりたくない世界である。

時間精算

エンジニアをほかの企業に貸し出す際に、何時間いくらという形で金額を設定すること。対義語は固定。

完全時給制で「時間×3,000円」といった形で貸し出す場合と、「月間160時間~180時間までは50万で、それを超過・もしくは下回った場合は時間×3,000円分加算・もしくは減算して支払う」のような形で範囲を決めて契約する場合がある。

月最低160時間(20日×8時間換算)なんて契約をしてしまうと、営業日の少ない2月やGWのある5月には毎日10時間働くのがノルマのような哀しい状態に陥ることもあるので要注意である。
特に時給制の派遣やフリーランスで働いている人は、規定時間満たさないとその分だけ支給額がマイナスになる為、 深刻度「重要」(財布直撃!)の問題として扱われる場合が多い。尚、この現象を解決するパッチは今のところ配布されていない。

正社員や契約社員という立場で働いている人は、たとえ最低稼働時間を割っても「自社の取り分が少なくなるだけだし」という他人事の位置に身を置ける場合が多い。

ただし、会社によっては稼働時間をクリアする為に「仕事がなくても残業しなさい!」といった無理難題を上司から言明される場合がある。このケースでは、現場と自社の板ばさみというできれば経験したくない体験があなたを待っている。

【コラム】サマータイムの導入は、エンジニアの残業時間を大きく左右する!?

エンジニアの残業時間を大きく左右しそうなニュースが扱われているのを目にしました。
夏の間は1時間時計を早めるという、システム開発者にとっては頭が痛い事象を発生させてくれる制度、サマータイム。その導入が論議されているというニュースです。

過去にも何度か導入が噂されてきたこの制度。いつか本当に導入されてしまう日が来るのでしょうか。自身の仕事に大きくかかわってきそうな話だけに、今後の動向を注視していきたいです。

サマータイム

毎年のように導入が噂されては消滅している、夏の間は時計の針を1時間進めることで、アフター5の日照時間を増やそうみたいな制度。

陽が昇っている時間に活動する割合が増えるため、電力の使用量を抑えられるとか、犯罪率の低下につながる等のメリットがあると言われているけど、実際は気候や風土、生活形態によって左右されるため、どの程度の効果があるかはやってみないと分からない部分があるもの。

「面倒くさい。(希望する企業などで)勝手にやったらいい」という、ある意味、非常にもっともな理由で導入に反対する人もいれば、「やってない日本が異例」という理由で導入に前向きな姿勢を示す人もいるので、近々採用されることがあってもおかしくないもの。

この制度が導入されるとIT業界には「サマータイム特需」なる案件が大量に湧いて出るのではないかという噂がまことしやかに流れており、経営者や案件の不足を感じているエンジニアは期待の目で見て良いかもしれないもの。

でも、十分過ぎる程の仕事を抱えていっぱいいっぱいな状態にいるエンジニアは、これ以上、仕事を増やすのはどうか勘弁してくださいという気持ちで見てしまうもの。

サマータイムの開始時には時計が1時間進み、終了時には時計が1時間戻るという、多くのエンジニアがこれまで毛先の程も考慮していなかったような事象が発生するため、実際に対応が必要になるかどうかは別として、導入される直前には今日も検証! 明日も検証! 明後日も検証! といった日々になることは想像に難くないもの。

この制度が導入された際に、具体的に発生しそうな障害として、開始日に生まれる空白の時間のせいでcronで設定していた日時バッチがすっ飛ばされたとか、終了日に存在する同一時間のせいで、日時をキーにしてDBに登録していたらキーが重複して落ちた等の愉快な現象が、全国津々浦々のシステムで発生するかもしれないもの。

インターネット上のサマータイムに関する意見を見ていると、たまに「一度導入してみて、問題があれば戻せば良いのではないか」といった意見が見受けられるが、せっかく睡眠時間を削ってサマータイム対応したシステムがやっぱりこの制度、効果がないみたいだからやめにしますと言われて差し戻しになったら、エンジニアの心には冷たい風が吹き込むこと請け合いなもの。

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注意!!

この連載記事には必ずしも正しいとは限らない内容が含まれています。この記事を信じたことによって発生した障害に対して、筆者及び株式会社マイナビは一切の責任を負いません。ご容赦ください。

※この記事は2007/11/23~2009/08/28に連載された内容を再構成しています

著者プロフィール:MW(えむだぶりゅー)

Java、PHP、C、C++、Perl、Python、Ruby、Oracle、MySQL、PostgreSQL関連の業務経験がある、典型的な広く浅い役に立たない系のウェブ(時々クライアント)アプリのエンジニア。 週に1日休みがあれば、ほか6日間は終電帰りでも全然へーきな体力と、バグが出ても笑って誤魔化す責任感の無さを武器に、今日も修羅場った開発現場の風景を横目で見ながら、適当に仕事をこなす日々を送る。
著書「それほど間違ってないプログラマ用語辞典」(発行:毎日コミュニケーションズ)

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