【転職・副業編】「転職」とは、人生停滞気味だなぁと感じる時に検討するものである | #エンジニアあるある 転職・副業編 システム開発現場・実録IT用語辞典

【転職・副業編】「転職」とは、人生停滞気味だなぁと感じる時に検討するものである

お疲れさまです。今回でこの「システム開発用語辞典」は最終回となるそうです。

私が実際に現場にいて体感した経験談をもとにさまざまな用語をゆるーく扱ってきましたが、いかがでしたでしょうか。

私自身は、充実した生活だと思っているのですが、1日中ずっとディスプレイから離れない生活というのは、人としてどうなんだろうと、たまに疑問を抱いていたりもします。

今回は〆として、「副業」「在宅勤務」「転職」といった働き方に関する言葉を扱いたいと思います。 キャリア、給与、安定、将来性、通勤。仕事にはさまざまな要素が絡んできます。働き方を変えたからといって、必ずしも成功するわけではないですし、後悔することもあります。

ただ、一カ所に留まっているよりも複数の環境で働いたほうが、少なくとも「経験」(キャリアという意味ではなく人生という意味での経験)については、新しいものを得られると、個人的には思っています。

それでは皆さま、神に祈って、ビタミンを取って、良いエンジニアライフを。

#エンジニアあるある 実録IT用語辞典【転職・副業編】INDEX

副業

エンジニアの数人に1人はやっているといううわさの職業。

職業柄、専門知識を有していることが多いので、エンジニアはそれらの技能を生かして小遣い稼ぎをすることが可能なようだ。

もっともポピュラーなのは、WEBサイト等を運営してアフィリエイト収入を得るあたりだろうか。 また、自前で簡単なソフトウエアを作って販売するのも、頻繁に目にすることがある副業の一形態である。

専門知識を生かした原稿執筆も典型的な副業の一つである。この用語辞典も専門知識を生かせているのかという疑問は置いておいて、その例に当たる。

サイト運営で成功すると、時々、本業よりも副業のほうが稼ぎが大きいという、なんともうらやましい状況になることもあるらしいのだが、それはあくまでほんの一部の人の話で、大抵の場合は費やした労力のわりに一回飲みに行ったらおしまいとか、わざわざ手続きして受け取るのもめんどくさいと感じるくらいの、下一桁だけ当たった宝くじ程度の稼ぎにしかならない場合が多いと言われている。

あまり副業にハマリ過ぎると、会社で残業し、家で副業し、という生活が当たり前になり、ふと気づくと、今年1年、自分は仕事以外に何かやっただろうかという、寂しい疑問を頭に浮かべなければならなくなるところに、注意が必要なもの。

在宅勤務

プログラムの実装や単体テストなど、自宅でできることは自宅で行い、必要になった時だけ出社する勤務形態。一切出社せずに、メールや電話だけで済ませられる場合もある。筆者のような出不精なプログラマにとっては夢のような働き方である。

仕様を周囲と調整しながら開発しなければならない仕事であれば、一つの場所に集まって作業したほうが効率は良いが、仕様が明確なモジュールなどを作る分には、在宅でやったほうが通勤時間を短縮できる分だけ効率が良いような気がするもの。

また、通常の職場では最低限のスペックのパソコンで開発することが多いが、エンジニアの自宅には無駄なまでにハイスペックなマシンが複数台配置されていることが多いため、より高いパフォーマンスを発揮することができる場合もある。

ただし、テレビや本などの誘惑に溢れた環境で誰にも監視されず勤務することになるため、在宅で決められた(もしくは自身で決めた)スケジュールどおりに働くには、かなりの意志が必要になる。筆者のような意志の弱い人間が手を出すと、大して厳しくもないスケジュールだったのに、納期ギリギリまでペースが上がらず最後に焦って徹夜するといった無駄な苦労をすることになるので注意が必要である。

そのほかのデメリットとしては、外で働いている時に比べて目に見えて光熱費が高くなるというささいな話から、情報漏えいに対するリスクをどう管理するかといった深刻な問題までが存在する。

転職

キャリアアップ、給料アップを目指したり、自分の人生停滞気味だなぁと感じたりした時に検討するもの。

現在の環境を捨てて新しい環境を選ぶという、それなりにリスクがある行為なので、現状の給与やキャリアに対して満足しているのであれば、無理に考えなくてもいいと思われる。

でも、環境が変われば発見もあるし、これまでの常識が非常識だということに気づいたり、逆に非常識だと思っていたことが平気でまかり通っている場所と出合ったりして驚くこともあるので、変化を苦にしない人にとっては何かと楽しめるもの。

ある程度の経験年数があるエンジニアは、今のところは(将来的にもそうだとは思えないけれど)売り手が有利になっている市場なので、条件を求め過ぎなければ転職先を見つけるのはそれほど難しくないかもしれない。

ただし、可能だからと言って2年に1回ペースで転職してますなんていう荒技をやっていると、徐々に採用される際のハードルが高くなってくるので、よく検討して1度でズバッと決めたいと心から思うもの。

#エンジニアあるある 実録IT用語辞典 【注目のキーワード】

あわせて読みたい

注意!!

この連載記事には必ずしも正しいとは限らない内容が含まれています。この記事を信じたことによって発生した障害に対して、筆者及び株式会社マイナビは一切の責任を負いません。ご容赦ください。

※この記事は2007/11/23〜2009/08/28に連載された内容を再構成しています

著者プロフィール:MW(えむだぶりゅー)

Java、PHP、C、C++、Perl、Python、Ruby、Oracle、MySQL、PostgreSQL関連の業務経験がある、典型的な広く浅い役に立たない系のウェブ(時々クライアント)アプリのエンジニア。 週に1日休みがあれば、ほか6日間は終電帰りでも全然へーきな体力と、バグが出ても笑って誤魔化す責任感の無さを武器に、今日も修羅場った開発現場の風景を横目で見ながら、適当に仕事をこなす日々を送る。
著書「それほど間違ってないプログラマ用語辞典」(発行:毎日コミュニケーションズ)

  • twitter
  • facebook
  • line
  • hatena

勤務地を選ぶ

職種を選ぶ