
ロジック、ロジカルの意味とは? ビジネススキルを上げる使い方を解説
更新日:2025年03月07日

イラスト:山口カエ
【ロジック】を要約すると……
- ビジネスの現場におけるロジックとは、説得力のある論理・理屈
- ロジカルな思考・話し方は、プレゼン、会議、交渉時の必須スキル
- ロジカルシンキングのスキルを上げれば分析力・提案力もアップ!
ビジネスシーンや日常会話などで、「ロジック」という言葉を聞いたり使ったりする機会が多い、あるいは増えた、という人も多いのではないでしょうか。ビジネス用語だけでなく、一般的なカタカナ用語としても広く使われる、ロジック。皆さんは、正しく意味を理解し、使いこなせていますか?
あらためてロジックの意味や対義語について説明し、ビジネスにおける「ロジカルシンキング」の重要性や、スキルとして習得する際の手法についても解説します。
INDEX
ロジックとは? 英語の意味や対義語を分かりやすく解説
「ロジック」とは、英語の「Logic(論理、論法、理屈、などの意味)」を由来とするカタカナ用語です。ビジネスの現場では、ミーティングやプレゼンテーション、商談などで、論理的な説明を求められることも多いですよね。そういった場面でもよく用いられるのが「ロジック」です。
日本語で置き換えた場合の類義語としては「理屈」「論理の筋道」などと言うことができる「ロジック」。その対義語は、理屈や道理に合わないことを意味する「めちゃくちゃ」、論理に道筋が通っていないという意味の「支離滅裂」などが挙げられます。
また、名詞の形で使用する際には「ロジック」と言われ、形容詞として使用する際には「ロジカル」に変化します。それぞれ論理、論理的という意味になり、「XXのロジック」「ロジカルな○○」といったように使われます。
では実際にどのように使われるのか、例文を入れながらより具体的に説明していきます。

今更聞きづらい!
「タスク」はビジネスと
日常使いで意味が違う?

「コンプライアンス」、「CSR」…
混同されがちな
意味の違い分かる?

「エビデンス」とは?
ファクト、ソースの
違い分かる?
ロジックとロジカル。ビジネスにおける使い方を例文で解説
あらゆるビジネスシーンで、「ロジック」あるいは「ロジカル」は使われています。いくつか例文を挙げて、具体的にどういった意味になるのか、見ていきましょう。
競合の「成功ロジックを分析する」とは?
ロジックつまり論理は、時に自分で組み立てるべきものであり、また時には、人が組み立てたものを理解・分析する必要も生じます。例えば自社のビジネスが伸び悩んでいる際などは、競合の成功例を分析することもありますよね。そういった場合、上司から以下のように指示を受けるかもしれません。
- 例文:「競合のビジネスが成功しているロジックを分析してほしい」
- 日本語で言い換えると:「競合のビジネスについて、成功までの道筋や成功した背景・理由を分析してほしい」
ロジック自体に「筋道」「理屈」といった意味があるため、「成功しているロジック」と言うだけで、成功に至るまでの道筋や理由までを言い表すことができます。
新入社員にも求められる「ロジカルな思考力」の意味は?
前述のとおり、ロジックを形容詞として使う場合には「ロジカル」を用います。
ビジネスパーソンたるもの、課題を見つけたり与えられたりした場合には、原因と結果、そこに行き着くまでの道筋を論理立てて理解したうえで、解決に取り組みたいですよね。こういった意味でロジカルを使う場合には、以下のように言ってみましょう。
- 例文:「新入社員には、ロジカルな思考力を鍛えてほしい」
- 日本語で言い換えると:「新入社員には、因果関係を踏まえて論理的に考える力を鍛えてほしい」
プレゼンを成功へ導く「ロジカルな話し方」とは?
ビジネスシーンで相手に何かを伝えたり交渉したりする場合、誰にでも伝わりやすい論理的な説明、話し方をすることが求められます。
例えば「ロジカル」は、以下のように使うことができます。
- 例文:「プレゼンでは、ロジカルな話し方のほうが説得力がある」
- 日本語で言い換えると:「プレゼンでは、論理的で分かりやすい話し方のほうが説得力がある」
特に複数人を相手に発表する場合には、ロジカルな組み立てや話し方は非常に重要です。「資料は目を引くデザインだったけど、ロジックには欠けるプレゼンでしたね」なんて言われないよう、ロジカルな構成を意識して話せるようになりたいですね。

今更聞きづらい!
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日常使いで意味が違う?

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混同されがちな
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ファクト、ソースの
違い分かる?
ビジネスパーソンに不可欠なスキルの一つ、それはロジカルシンキング
ビジネスパーソンにとって必要なスキルの一つとして多くの企業に注目されているのが、ロジカルシンキングです。ではロジカルシンキングはなぜ重要で、具体的にどういうスキルを指すのか、その重要性や代表的な手法について紹介します。
構成要素は「ロジカル(Logical)」と「シンキング(Thinking)」
ロジカルシンキングとは、文字どおり「ロジカル」と「シンキング」2つの英単語で構成されています。
繰り返し出てきているとおり、ロジカルには「論理的な」という意味があります。これに「シンキング(思考、考え、判断)」という言葉が組み合わさってできたのがロジカルシンキング。日本語では「論理的思考」と言い換えることができるでしょう。
ロジカルシンキング、ビジネスのどんな場面で求められる?
ビジネスパーソンにとって、人と会話する時や会議、プレゼンテーションにおいて、論理的に正しい筋道を立てて情報を伝えることは非常に重要です。また、聞いた内容を理解したり、課題に取り組む際においても、論理的に理解するスキルは欠かせません。
つまりロジカルシンキングは、「あらゆるビジネスシーンで求められるスキルである」と言っても過言ではありません。
ロジカルシンキングのスキルを使い、磨いていくことで、物事を客観的に理解し、合理的にアプローチすることが可能になります。更にロジカルシンキングのスキルが身に付くと、複雑な課題を分解して分析することができたり、因果関係を的確に把握し、合理的な解決案を導き出すことが可能になります。
代表的なロジカルシンキングの手法3選
ロジカルシンキングをスキルとして学んでいく際、代表的な手法を知っておくと便利です。以下に、代表的な手法を3つ紹介します。
手法1.帰納法
事実の集まりの中から共通する性質や関係・傾向を見つけ、結論を導き出していく方法を「帰納法」と言います。
例えば飲食店などで、天候とメニューの売り上げの関係性を見いだし「雨の日はXXの売り上げが伸びる」という傾向が見られる場合に、あらかじめそのメニューを多めに仕込んでおく、といった方法を指します。これは、マーケティングでもよく使われる手法です。
手法2.演繹(えんえき)法
帰納法とは対義的な意味を持つ、「演繹(えんえき)法」という手法もあります。
演繹(えんえき)法では、一般的な論理や前提を積み重ね、妥当だと思われる結論を導き出します。これは三段論法とも呼ばれ、「大前提・小前提・結論」という順に組み立てられます。例えば「大前提:鳥は、卵を産む」「小前提:ペンギンは鳥類だ」の場合、「結論:故にペンギンは卵を産む」といったように展開していくことができます。
全体に当てはまる事実を挙げたうえで、対象を狭めても同じ事実が当てはまる、ということを示す際に使用することができます。
手法3.弁証法
弁証法とは、ある事柄に対して対立する案を提示したうえで、統合してより良い案を出す、という手法です。
よく挙げられる例として「意見A:経済を活性化するために、車はどんどん生産するべきだ」「意見B:環境に配慮するため、車の利用は増やすべきではない」「統合案:ハイブリッドカーの開発を進めるべきだ」といったものが挙げられます。
一見複雑なようですが、このように対立する案をぶつけることで生まれてきたのが、ローカロリーのスイーツや、ノンアルコール飲料であるともいわれています。弁証法を使ったロジカルシンキングも、ビジネスの場では重要なのです。
【まとめ】ビジネスの提案や課題解決、プレゼンテーションに欠かせないのがロジック
ロジックについて、その重要性や使い方などを解説してきました。いかがでしたか?
目まぐるしい量とスピードで情報が飛び交う現代社会では、さまざまな事象をロジカルに理解し、伝達していくスキルはマストと言えるでしょう。ロジックやロジカルシンキングが、自分自身の仕事にどのように生かしていけるか考えながら、ぜひスキルアップに臨んでくださいね。
マイナビ転職 編集部
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