応募企業の探し方や履歴書の書き方、面接のポイントから円満退職の
秘けつまで。あなたの転職を成功に導くためのノウハウを紹介!

キャリぺディア

転職実用事典「キャリペディア」

退職理由の好印象な伝え方とは? 円満退職&面接回答の例文

タイトル画像

会社を退職したいと考える理由は、人によってさまざま。

でも、退職の意思を会社に伝える際には、どこまで本音を言っていいものか、どう伝えるべきなのか、悩む方も多いのではないでしょうか?

そこでアンケートから見えてくる「退職理由」の本音と建前や、好印象を与える退職理由の伝え方、退職理由の例文などをご紹介します!

目次

    「辞めたい」と思った理由は? 退職理由ランキング

    円満退職をするためには、どのような理由や伝え方がベターなのでしょうか。そのノウハウをひもとく前に、「仕事を辞めたい」と思った理由についてのアンケート結果を見てみましょう。

    ≪「仕事を辞めたい!」と思った理由ランキング≫

    1位:給与や福利厚生が良くない
    2位:職場の人間関係が良くない
    3位:休日や残業時間などの待遇が良くない
    4位:仕事内容にやりがいを感じない
    5位:会社に安定性、将来性がない
    6位:仕事を正当に評価してもらえない
    7位:経営理念や社風が合わない
    7位:職場環境が悪い
    9位:希望の勤務地でない

    調査方法/全国の20~35歳の会社員(正社員)を対象にインターネット調査
    実施期間/2015年7月31日~8月2日、回答数370名

    1位と3位からは待遇や労働条件に対する不満が理由で辞める人が多いことが、2位の理由からは人間関係の悩みから解放されたい方が多いことがうかがえます。4位の理由からは、入社前のイメージとのギャップ、あるいは仕事のマンネリ化などが考えられます。

    また、この調査では1~4位が全体の約8割に達し、待遇、人間関係、仕事内容が実際の退職理由の大半を占めていることが分かります。

    完全在宅勤務
    フルリモートワークの求人

    通勤がつらい! 
    出社しなくても仕事ができる求人を紹介!

    毎月25万円以上は欲しい!

    固定給25万円以上の求人をまとめました。

    賞与5カ月以上!

    賞与・ボーナス5カ月以上の求人をまとめました。

    退職希望の切り出し方

    退職すると決めたら、会社に退職の意思を伝える必要があります。円満退職のためには、スマートに退職希望を切り出したいものですよね。切り出し方のポイントを、3つの例と併せて解説します。

    おわびの気持ち+退職希望日

    自分にとってはプラスになる退職でも、職場には引き継ぎなどで迷惑を掛けてしまう可能性があります。そのため、退職で迷惑を掛けてしまうことをおわびしてから退職の意思を伝えると角が立ちにくいでしょう。

    「大変申し訳ないのですが」
    「突然で申し訳ないのですが」

    などの枕詞で切り出すのがおすすめです。そのうえで退職希望日を伝えます。退職希望日も、引き継ぎ業務など会社側の希望に多少は沿えるようにすると円満退職しやすいでしょう。

    感謝の気持ち+退職希望日

    会社に不満があったとしても、直属の上司にはお世話になって感謝している、ということもあるでしょう。そのような場合はおわびの気持ちだけでなく、心からの感謝の気持ちを伝えることで、円満に退職希望を切り出せます。

    「大変お世話になったのに申し訳ないのですが」

    上記のように切り出すと、相手も心情を察し、応援してくれるかもしれません。

    引き継ぎを行うこと+退職希望日

    人間関係がうまくいっていない場合は、上記の例文だけでは円満退職しにくいかもしれません。その場合は、引き継ぎ業務をきちんと行い職務を果たしてから退職する旨を伝えることで納得してもらえる可能性があります。

    「大変申し訳ないのですが」
    「退職希望日までに引き継ぎを行います」

    と退職希望を切り出し、引き継ぎについて伝えましょう。可能であれば、取引先のリストを作る、引き継ぎ資料を作るなど、具体的に引き継ぎ業務の内容を伝えます。

    円満退職のためには退職を切り出すタイミングも重要です。タイミングや退職希望を伝えるためのアポの取り方は以下の記事を参考にしてください。

    >上司へスマートに退職を伝えるハウツー(退職理由の伝え方)

    好印象を与える退職理由の伝え方

    うまく退職希望の話を切り出せたとしても、難しいのは退職理由の伝え方です。円満に退職理由を伝える4つのポイントをご紹介いたします。

    直属の上司に相談ベースで打ち明ける

    退職の意思は同僚や部下などに安易に漏らさず、まずは直属の上司に相談することが筋道です。もちろん直属の上司を飛び越えて、上役や別部署の上司に伝えることもNGです。

    伝える際には、一方的に退職の意思や退職希望日を伝えるのではなく、あくまでも相談ベースで話を持ちかけます。話し合いの中だと上司に意思を聞いてもらいやすくなりますし、これまでお世話になった上司への誠意の表れにもなるからです。

    上司の仕事に支障をきたさないように、業務が落ち着いた頃合いを見計らって「相談があるのでお時間をいただけませんか」と切り出すと良いでしょう。

    また、軽い気持ちではなく考え抜いた末の結論であること、後任者への引き継ぎや配慮を丁寧に行うこと、退職後も付き合いを続けていきたいという思いを伝えることも、相手の心証を良くする円満退職の秘訣(ひけつ)です。

    感謝の気持ちも忘れずに伝える

    会社に対し不平不満があったとしても、上司や周囲の人への感謝の気持ちを伝えるのが社会人としてのマナーです。退職理由を話す前に、まずはお世話になったことへの感謝をしっかり伝えましょう。

    不平不満はNG。退職理由は角の立たない「建前」も必要

    退職理由が「給料や待遇に不満があるから」「忙し過ぎて続けられない」「職場に嫌なメンバーがいるから」などのネガティブな内容だったとしても、そのままダイレクトにぶつけてしまってはけんか別れになる恐れもあり、円満退職は望めません。

    また、例えば退職理由が給料や待遇に対する不満だった場合、「給料や待遇を見直すから残ってほしい」と引き止められてしまうこともあります。そうなってしまうと辞めにくくなってしまいますし、強い意思を伝えて退職しても、角が立ってしまう可能性もあります。

    ネガティブな理由はポジティブに言い換えて伝えるなど、本音だけでぶつかるのではなく、本音と建前を使い分けることが、退職理由を伝える際のポイントとなります。

    仕事内容に不満がある場合は、「もっと多くのことに挑戦してスキルを磨きたい」など前向きな言い方を選ぶと周りも応援したい気持ちになり、円満退職が望めます。

    退職理由はうそをつかないのがベスト

    基本的に退職理由でうそはつかないほうが良いですが、退職理由や退職時の状況によっては本音ではなく建前で話さないといけない場合もあるでしょう。そのような場合は、話に矛盾が生じることのないように内容をあらかじめ用意しておくのがおすすめです。

    また、仲の良い部下や同期にだけ本当の理由を話すのも避けたほうが無難です。誰に対しても一貫して同じ退職理由を伝えましょう。

    ネガティブな理由、特に職場の人間関係が理由で退職する場合は、伝え方には十分注意しましょう。

    完全在宅勤務
    フルリモートワークの求人

    通勤がつらい! 
    出社しなくても仕事ができる求人を紹介!

    毎月25万円以上は欲しい!

    固定給25万円以上の求人をまとめました。

    賞与5カ月以上!

    賞与・ボーナス5カ月以上の求人をまとめました。

    円満退職に効果的な退職理由の例文

    退職を伝えると、引き止めにあう可能性があります。引き止められるのを回避するためには、相手が納得せざるを得ない事情を退職理由に盛り込むことが効果的です。

    家族の事情、結婚・出産、転居、体調の悪化など、個人的な事情であれば、「退職もやむを得ない」という判断がされやすくなります。ただし、退職理由をうそで塗り固めてしまうと、うそであることがばれた際にトラブルになる可能性があるため、避けたほうが無難です。

    【例文】ポジティブな退職理由

    では、具体的にどのような退職理由だと円満退職につながりやすいのかを見ていきましょう。

    まずは、ネガティブな内容は避け、ポジティブな退職理由に変換することです。退職後を見据えた意欲や向上心を伝えれば、上司も否定したり引き止めたりしにくくなります。ここでは、実際に使える5つの例文をご紹介します。

    【例文1】業務の中で興味を持った分野に特化して、より専門性を高めたい
    今の仕事内容に不満を感じている時に使える退職理由です。やりがいを感じる仕事に転職することや、次の仕事に意欲を感じていることを伝えることができます。

    【例文2】これまでの経験を生かし、新しい環境で自分の力を試したい
    キャリアアップのために転職する場合などに使える退職理由です。感謝と併せて伝えることで理解してもらいやすいといったメリットがあります。

    【例文3】資格取得のための勉強に専念します
    退職後の転職先が決まっていない場合、無理に引き止められる可能性が高くなります。退職の意思が固い時には、辞めてからやることがあると伝えるのが無難です。

    【例文4】学生の頃からの夢だった海外留学を実現します
    ワーキングホリデーや社会人留学など、退職後に海外に行く場合は、しっかりとその旨を伝えると良いでしょう。「夢だった」と付け加えることで意思の強さを表しましょう。

    【例文5】個人で開業する決意を固めました
    退職後に独立開業・起業する場合は、それを退職時に伝えることで開業準備がしやすくなるでしょう。退職までしっかりと業務を行い、迷惑を掛けないようにすることも重要です。

    【例文】個人的な事情を盛り込んだ退職理由

    パートナーの転勤に伴う退職や家庭の事情など、個人的な事情で退職する場合、プライベートな理由をそのまま伝えて良いのか悩むかもしれませんが、退職理由として伝えるのは問題ありません。端的に状況を説明し、退職の意思を伝えましょう。状況別に4つの例文をご紹介します。

    【例文1】結婚が決まり、相手の転勤に伴って転居することにしました
    パートナーが転勤するため退職する場合や、結婚しパートナーの居住地に引っ越す場合、結婚する旨とパートナーの都合により退職せざるを得ない旨を併せて伝えると良いでしょう。

    【例文2】親の介護に専念しないといけない状況になりました
    親や家族が病気になった場合も、正直に事情を説明することで円満退職できるでしょう。周囲の人に広めてほしくない場合は、その旨も伝えておくと配慮してくれるかもしれません。

    【例文3】家業を継ぐことを決意しました
    退職後に家業を継がなくてはいけない場合、「決意しました」と前向きに伝えることで、引き止められる可能性も低くなります。

    【例文4】健康状態が悪化してしまい、静養することにしました
    健康上の理由で退職する場合も正直に伝えて問題ありません。周りに言わないでほしい場合はその旨も伝えましょう。

    円満退職に向けてすべき事と注意点

    伝え方や退職理由以外にも、気を付けたいことがあります。それは、会社に迷惑が掛からないように、早めの準備や職場への配慮・引き継ぎを怠らないこと。これが円満退職には欠かせません。

    上司に退職を伝える前に周囲に漏らさない

    前述のとおり、退職希望は直属の上司に最初に伝えます。上司が周囲からのうわさであなたが退職することを知るのでは、円満退職につながらない可能性が高くなってしまいます。

    在職中の転職活動は会社に知られないようにする

    在職中に転職活動を行うこともあると思いますが、表立った行動は避けるべきです。「退職するらしい」といううわさばかりが一人歩きしてしまうと、職場が混乱してしまいかねません。「忙しいのに、転職活動の時間はあるんだ……」という周囲からあなたへの不平にもつながってしまいます。

    1カ月前、できれば2カ月前には退職の意思を伝える

    退職者が出れば、会社は退職手続きや後任者選びなどの対応も必要になるため、「すぐに辞めたい」と突然切り出されても困ってしまいます。業務の引き継ぎなどの期間も考えると、最低でも退職希望日の1カ月前、できれば余裕をもって2カ月前には退職の意思を伝えましょう。退職希望日はできるだけ繁忙期を避けるといった配慮も必要です。

    業務の引き継ぎは計画立てて、丁寧に行う

    責任をもって業務の引き継ぎや残務処理を行うことも、円満退職には欠かせません。後任者が業務の進捗状況や内容、踏まえるべき留意点などをいつでも参照できるように、引き継ぎのポイントを文書・マニュアルでまとめておくと良いでしょう。

    また、顧客や取引先に関するデータも分かりやすく整理し、退職までに顧客や取引先を回って退職のあいさつや後任者の紹介をすることも忘れずに行いましょう。

    できれば対面で伝える場を設ける

    リモートワークが中心となり、直接上司とやりとりする機会が減っている職場もあるかもしれません。しかし、退職の意思はメールやチャットではなく対面で直接伝えることで誠実な印象を残せます。会社の環境にもよりますが、できる限り対面で伝えられる場を設けてもらうようにしましょう。

    完全在宅勤務
    フルリモートワークの求人

    通勤がつらい! 
    出社しなくても仕事ができる求人を紹介!

    毎月25万円以上は欲しい!

    固定給25万円以上の求人をまとめました。

    賞与5カ月以上!

    賞与・ボーナス5カ月以上の求人をまとめました。

    面接でマイナスの印象を与えない退職理由の伝え方

    転職時の面接でも転職理由または退職理由を聞かれることがあります。この場合も、上司に退職理由を伝えるのと同様、退職の理由をポジティブに伝えると良いでしょう。

    現職にやりがいを感じられない場合や実力に見合った評価をしてほしい場合は「現職で得た経験を生かし、実力主義の御社でキャリアアップしたいと考えました」のように答えると、現職への不満より未来への期待や熱意、向上心を伝えることができます。

    人間関係や職場環境に不満がある場合は「周囲と協力して働きたい」「チームワークを意識した働き方をしたい」のように言い換えることができるでしょう。

    まとめ

    今の職場を去ることに未練がないとしても、円満に退職できるのがベストです。ネガティブな退職理由をポジティブに言い換えることは転職活動にも役立ちますので、ぜひこの記事を参考にしてみてください。上手に退職を切り出して、気持ち良く新しい環境へと踏み出しましょう。

    マイナビ転職 編集部

    簡単1分会員登録 簡単求人を探す 簡単求人を探す 適職診断 ‐適職をディグる! ジョブリシャス診断‐

    必読! 転職完全マニュアル

    • 履歴書の書き方

    • 職務経歴書の
      書き方

    • 自己PRの
      書き方・例文集

    • 志望動機の
      書き方・伝え方

    • 面接対策ガイド

    • 退職願・退職届の
      書き方・渡し方

    テンプレート・書類作成ツール

    • 履歴書
      テンプレート

    • 入学・卒業年度 自動計算表

    • 職務経歴書
      テンプレート

    • 職歴メーカー

    診断

    • ジョブリシャス診断(適職診断)

    • 適性診断

    • 社会人力診断

    人気記事

    • 「NGな志望動機・志望理由」ワースト5【面接官の本音】

    • 【例文あり】志望動機は「書き出し」と「締めくくり」で差を付ける! 人事の目を引く書き方とは?

    • 【面接日程メールの例文とマナー】企業へのメールの書き方とよくある減点ポイント

    • 「仕事辞めたい」7つの理由  会社や仕事が合わない、苦痛、やる気が出ない…… リアル対処法

    • やりたい仕事がない・分からない時の探し方を転職のプロが解説!【タイプ&方法別】

    転職・退職で知って得する

    • 源泉徴収票とは? もらえる時期や必要なタイミング、見るべきポイント4つ

    • 失業手当(失業保険)はどんな人がもらえる? 金額・期間・手続き方法を解説【社労士監修】

    • 離職票はいつ届く? 書き方、手続きや再発行のやり方

    • 雇用契約書とは? 労働条件通知書との違い、もらえない時の対処法

    • 履歴書の扶養家族・配偶者とは? 書き方と考え方、扶養家族数の数え方【専門家監修】

    注目コンテンツ

    • 仕事・職場の人間関係の悩みに疲れた時にやるべきこと。会社を辞めたくなったら?

    • パーパスとは? その意味や注目される背景について解説

    • フリーランスって? 向いている仕事(職種)と活躍するために必要なこと&注意点

    • 第48話 オタバレは怖いけど。|しろやぎ秋吾 ヤメコミ!@仕事辞めたい瞬間

    • 2023年版
      モデル年収平均ランキング

    • 今月の注目コンテンツ

    ヤメコミ! ─働く人の悲喜こもごも、仕事辞めたい瞬間を無料4コマ漫画でお届け─ マイナビ転職YouTube公式チャンネル 転職MYコーチ(履歴書添削)
    • twitter
    • facebook
    • line
    • hatena
    すべての「働く」を、もっとひらく。マイナビ転職

    豊富な転職・求人情報と転職ノウハウであなたの転職活動を支援する【マイナビ転職】。マイナビ転職は正社員の求人を中心に“日本最大級”常時 約8,000件以上の全国各地の豊富な求人情報をご紹介する転職・求人サイトです。毎週火・金更新であなたの希望の職種や勤務地、業種などの条件から検索することができます。職務経歴書や転職希望条件を匿名で登録するとあなたに興味を持った企業からスカウトされるサービスや、転職活動に役立つ職務経歴書サンプルや転職Q&A、会員登録をすると専門アドバイザーによる履歴書の添削、面接攻略など充実した転職支援サービスを利用できる転職サイトです。