キャリアアップとは? 転職でかなう? 失敗しないポイントや言葉の意味
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「今よりもっと重要なポジションで働きたい」「年収を上げたい」などと考えている人のなかには、転職しないとキャリアアップは実現できないのでは? と思っている人もいるかもしれません。
そもそも、キャリアアップを目指す場合は、どのような点を意識して何から行えば良いのでしょうか。
キャリアアップを実現するための手段は、転職だけに限りません。
この記事では、キャリアアップの意味やキャリアアップを成功させるためにまずしておきたい3つのこと、キャリアアップを実現するための手段について解説します。
キャリアアップをしたいと考えている方や、キャリアアップをするためにどこから手を付けたらいいのか悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
キャリアアップとは経歴を高めること
キャリアアップとは、今よりも知識・経験・能力を身に付けて自分の経歴や職歴を高めることです。ただし、その方向性は人それぞれ異なります。まずは自分がどのようなキャリアアップをしたいのかを考えることから始めましょう。
転職だけじゃない? キャリアアップの方向性は人それぞれ
代表的なキャリアアップ例としては、以下のようなものがあります。
- 上位職へ昇進する
- 給与・収入がアップする
- マネジメント(経営)に携わる
- 今までより責任がある大きな仕事を請け負うようになる
- 異動や仕事の幅が広がることで、新しい知識・スキルを得る
- 起業・独立をする
- 転職をして別の企業で経験を積み経歴を高める
上記のようにキャリアアップとは、給与の増加や上位職への昇進に限りません。
「昇進したい」「大きな仕事をしたい」といった今の会社でキャリアアップを目指す人もいれば、「転職して新しいスキルを身に付けたい」「起業・独立したい」「収入を上げたい」と働き方、環境を変えて成長したいと考える人もいるでしょう。
キャリアアップは目指す方向性・内容によってその実現手段も変わります。実現するための手段については、後ほど解説します。
キャリアアップと似た言葉【スキルアップ/キャリアチェンジ/キャリアパス】
キャリアアップと似た言葉に、スキルアップ、キャリアチェンジ、キャリアパスがあります。
- スキルアップ
- キャリアチェンジ
- キャリアパス
スキルアップは、「知識を得る」「スキルを磨く」「経験を積む」など、自分の能力を上げることを指します。
キャリアチェンジは、今の仕事や職場から離れて未経験の業界・職種に変えることです。経歴や職歴を高めるキャリアアップに対して、 “業界や職種を変えること”がキャリアチェンジであり、経歴・職歴が上がったかどうかは関係がありません。
キャリアパスは、主に企業が従業員に対し、希望のポジションに就くまでの道筋を示した言葉です。例えば、昇進までの道筋として何を経験してもらい、何を達成してもらうのかを企業側が明確にします。
キャリアパスについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
≫キャリアパスとは? キャリアプラン・キャリアデザインとの違いも解説
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キャリアアップを成功させるためにしておきたい3つのこと
ここでは、キャリアアップを成功させるための3ステップを紹介します。
STEP1:なりたい自分の姿をイメージする
最初にやることは「どのような自分になりたいか」の未来を描き、イメージすることです。
「昇進して○○の役職に就きたい」「年収○○○万円以上を得たい」「今とはまったく違う○○の仕事をしたい」など、自分のなりたい姿を想像してみましょう。想像する時は、できるだけ具体的なイメージを持つことがポイントです。具体的にイメージしたほうが、実現するためにはどんなスキルや経験が必要か、深めたほうが良い分野や起こすべき行動はあるかなどが見えやすくなります。
STEP2:自己分析をする
なりたい自分の姿がイメージできたら、次は自己分析を行いましょう。自己分析の手順は、以下のとおりです。
- これまでの職務を書き出す
- 職務の目的を書き出す
- 目的を達成するために行ったことを掘り起こす
- 職務の成果(結果)を書き出す
これまで携わった仕事を職務で捉えて、仕事の目的、プロセス、成果に分けて考えてみてください。これまでの仕事を深掘りすることで自分のスキルや実績を可視化します。更に現在できることの中から、自分の強みを見つけましょう。「得意なこと」に限らず、「人よりできること」「頼られていたこと」「褒められたこと」なども、強みの一つです。自己分析を通じて過去を振り返ることで、自分でも気づいていなかった強みが見つかることがあります。
転職ノウハウセミナーでは自己分析についても詳しく解説しています。参考にしてみてください。
≫【動画】転職ノウハウセミナー「自己分析ワークショップ」
STEP3:なりたい自分のイメージと自己分析の結果を比較する
自分が目指すイメージと自己分析の結果を比較し、足りないスキルや経験が何かを把握することで、キャリアアップのために必要な行動が見えてくるでしょう。
「起業したい」など将来にわたる大きな目標を持っている方も、今の仕事の延長線上でキャリアアップしたい方も、まずは短期、中期的なキャリアの目標を立ててみましょう。そしてその目標を実現するためにどのようにステップアップをしていくと良いかを考えると、分かりやすいかもしれません。
転職、スキルアップ…… キャリアアップの実現パターン
ここからは、キャリアアップを実現するための手段となるものを4つご紹介します。
転職をする
新しい職場や仕事で、今まで自分が培ってきたスキルや経験を生かしてキャリアアップを目指します。
キャリアアップを実現するためには、能力を評価されてキャリアアップできる環境の企業で仕事をすることが大切です。自分のスキルや知識が高く評価されれば、モチベーションの向上だけでなく、ポジションや収入のアップにもつながるでしょう。
一方、新天地に行くことで今まで積み上げてきた実績をリセットしなければならないのはデメリットと言えるかもしれません。例えば優秀な成績を収めて評価されたことや、活躍のうえにあったポジションは、転職後の企業では関係ありません。人脈作りや職場の人間関係の構築もイチから始めないといけないでしょう。
また、収入面については転職することでダウンするケースもありますが、実績を構築していくことでこれまで以上の収入を得るチャンスもあります。
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現職でスキルアップを目指す
キャリアアップを成功させるための手段としてもっとも身近なのは、今の仕事・会社でスキルを磨いたり経験を積むことではないでしょうか。業務の効率化や遂行能力を高めることで、より幅広い仕事や新しい業務にチャレンジする機会を得られることもあります。これまでの実績や信頼関係があれば、昇給や昇進への近道となるケースや、希望の部署などに異動できるチャンスもあるでしょう。
なお、今働いている会社にジョブローテーションやキャリアパス制度、セミナーや勉強会といった、キャリアアップに活用できる制度・仕組みがないかあらためて確認してみましょう。
また、上司との面談時にキャリアアップを目指していることを相談してみるのも良いでしょう。上司の目線から、あなたの強みや今後身に付けるべきスキルについて聞くことができるほか、社内でどのような経験を積めばキャリアアップできるかキャリアパスについても分かるかもしれません。
そのほかにも、資格の取得を目指すなど目標を決めて動くことも有効です。特定の知識やスキルが身に付くだけでなく、将来転職したいとなった場合に、取得した資格が転職先で生かせる可能性もあります。職種によっては応募条件が特定の資格保有者という企業も少なくありません。企業によっては、資格保有者に手当を支給する場合もあります。収入面でのプラスも期待できるでしょう。
副業を始める
副業が認められている企業で働いているなら、キャリアアップの実現手段として副業を始めることも選択肢の一つです。
副業は、金銭面のメリットだけでなく、本業として安定した収入がある中で、転職をせずに別のスキルが身に付いたり経験を積めるといったメリットもあります。
副業で得たスキルや知識が武器となり、目指すキャリアに近づきやすくなることもあるでしょう。ただし、副業可能かは企業によるので就業規則を確認しておきましょう。
独立する(起業・フリーランスなど)
「自分のやりたいことが決まっている」「組織から出て自由に働きたい」「大きな裁量を持ちたい」「経営にチャレンジしたい」という人は、企業に勤めるのではなく、独立するのも一つの手段です。法人として事業を起こすだけでなく、個人として事業を起こす個人事業主や、フリーランスとして企業や個人と雇用契約を結ばずに、仕事ごとに請負契約を結ぶ働き方もあります。
仕事を自分で選べる、働く場所や時間を自分で決められる、努力次第で高い収入が得られるなどのメリットがある反面、すべてを自分で管理しなければならず、収入が安定しない恐れもあります。ほかの手段と比較するとハイリスクな選択となるため、より慎重な判断が必要です。
転職でキャリアアップするなら企業研究をしっかり行おう
キャリアアップを理由に転職する時は、企業分析をしっかりと行い、キャリアアップできる環境があるかだけでなく、「どんな人材が、どのような活躍をすることが求めているか」など、企業が求める人材像をチェックしましょう。それらと自身のキャリアアップの方向性が合っているか確認することが大切です。
キャリアップのための転職でも、企業の求める人材と方向性が違えば、採用につながらないだけでなく、仮に転職をしてもミスマッチが生じます。
即戦力募集であれば、これまでの経験や職務能力を生かして、入社後すぐに成績を上げられる人材が求められるでしょう。管理職候補などの募集であれば、管理職経験がなくても、スタッフの指導経験や上司の補佐などのマネジメント経験をアピールしても良いかもしれません。
企業研究が役立つ場面は、応募する企業を探す時だけではありません。転職活動が進み始めてから、特に面接の場面でも重要です。
面接時に転職理由は必ずと言っていいほど聞かれます。転職理由が「キャリアアップ」の場合、そのまま面接官に伝えても「具体性がなく主観的だ」と自分本位な応募者だと思われてしまうかもしれません。先述したように、キャリアアップと言っても目指している方向性は人それぞれ。「どういうキャリアアップがしたいのか」は自分にしか分かりません。
回答する際は、応募企業で実現したいキャリアについて具体的に伝えましょう。また、面接官が特に知りたいのは「当社で何を目指したいのか」「今の会社ではできないのか」ということ。企業研究で得た情報と、自分が転職を決めたキッカケとなるエピソードを交えて回答しましょう。
例)
営業職経験者の場合
営業職として現場で経験を積み、その後可能であれば部下の育成やチームをまとめるマネジメント業務にも携わりたいと考えています。現職では年功序列のため、実績にかかわらず経験年数を重視しますが、御社のように年齢問わず責任ある仕事や立場を任せられる環境で成果を上げて貢献したいと考えています。
転職に限らず、キャリアアップの可能性を探してみよう
キャリアアップとは経歴を高めることを意味しますが、どのようなキャリアアップを実現したいかは人それぞれで異なり、手段も転職だけに限りません。
進むべき道に迷った時は、まずは今いる環境でキャリアアップの可能性を探してみるのも一つ。現職で実現できないのであれば「自分が将来どうなりたいのか」をじっくり考えてキャリアアップのための転職活動をスタートしてみてください。
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監修者
谷所健一郎(やどころけんいちろう)
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾 、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」(マイナビ出版)、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ出版)、「転職者のための面接回答例(マイナビ出版)」、「転職者のための自己分析」(マイナビ出版) ほか多数。
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