カジュアル面談とは?落ちることはある?面接との違い・よくある流れ
掲載日:2024年06月06日
記事まとめ(要約)
- カジュアル面談は、選考に進む前に求職者と企業が相互理解を深め合う場
- 面接では聞きづらい残業や職場環境などについても質問でき、ミスマッチを防げる
- 企業について調べる、自身の経験・スキルを整理するなど、事前準備が大切
- 「カジュアル」といっても、服装や言葉遣い、振る舞いなどのマナーに留意する
- 面談の内容が選考に進んだ後に影響を及ぼすことも踏まえておく
最近、目にする機会が多くなった「カジュアル面談」。求職者と企業の双方にとってメリットの多い取り組みとして、実施する企業が増えています。
とはいえ、求職者にとっては「そもそも面接とは何が違うの?」「事前に準備しておくことはある?」など分からないことも少なくないはずです。
そこで、面接との違い、カジュアル面談を受けるメリット、事前準備、注意点など、求職者がカジュアル面談を受ける前に知っておきたいことを解説します。
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カジュアル面談とは?
まずはカジュアル面談とは何なのか、面接との違い、選考の有無、服装などを解説します。
カジュアル面談と面接は何が違う?
カジュアル面談とは、求職者と企業が互いについてカジュアルに話し、相互理解を深め合う機会のことです。事業や仕事内容などについてはもちろん、職場の人間関係、キャリアプランなど、さまざまなことについて気さくな雰囲気で情報を交換できます。
カジュアル面談を実施している場合は、求人情報や企業の採用ページなどに記載されています。一般的には企業から提案されるものですが、求職者から打診することもできます。
選考の合否を判断するために行われる面接とは違い、カジュアル面談は基本的には選考の場ではなく、求職者が選考に応募する前に行われます。そのため、面接では定番である志望理由や自己PRについてはあまり触れられず、履歴書の提出も求められないことが一般的です。
また、面談は求職者が企業のオフィスを訪問して行われるほか、カフェやレストラン、近年はオンライン上で実施する企業も増えています。
カジュアル面談が増えている理由は?
昨今の人手不足によって採用競争が激化し、企業によっては人が欲しくても応募者が集まりにくく、採用に至らないという状況が続いています。
そこで、求職者に自社の魅力を直接伝え、求人への応募につなげられる新たな入り口として、カジュアル面談が注目されるようになりました。スカウトしたい候補者へのファーストコンタクトとして、まずは自社を知ってもらうためにカジュアル面談を行う企業も増えています。
カジュアル面談によって相互理解を深めることで、入社後のミスマッチを防げるという利点があることも、企業側がカジュアル面談を取り入れる理由に挙げられます。
求職者としても「選考前に企業側と話し、応募を検討する際の参考にしたい」「自分に合っている企業なのかどうかを見定めたい」といったニーズにマッチするため、カジュアル面談への参加が進んでいます。
カジュアル面談で落ちることってある?
カジュアル面談の目的は「求職者と企業が選考前に相互理解を深めること」にあるため、それ自体は選考の場ではなく、したがって合否もないのが前提です。
ただ、企業によってカジュアル面談の捉え方は異なり、選考過程の一部として実施する企業もあります。
「カジュアル面談だと聞いていたのに、実際には面接だった」「志望理由は聞かれないと思っていたのに、質問された」といったギャップが起きないように、相互理解が目的であっても、その後の選考につながる可能性があることを考えて臨むと良いでしょう。
カジュアル面談の服装はどうすればいい?
カジュアル面談では、ほとんどの場合、服装は自由です。ただ、むしろ「自由と言われると余計に何を着ていけばいいのか迷う」という方も少なくないと思います。
企業により異なりますので、服装について不安があれば、スーツやネクタイの着用でも問題ありませんし、事前に確認をしても良いでしょう。
業種・職種・社風などにもよりますが、無難なのはビジネスカジュアルです。男女共にジャケットにシャツやカットソー、パンツやスカートを合わせたスタイルが定番です。色や柄も落ち着いたものを選ぶことをおすすめします。一般的にはスーツやネクタイの着用は不要です。
カジュアルな服装で出社できる自由な雰囲気の会社であっても、社会人としての身だしなみを意識し、ラフすぎる服装は避けたほうが良いでしょう。
例えば、奇抜すぎる髪型・髪色、派手なメイク、Tシャツに短パン、サンダル、パーカー、清潔感に欠ける服などは、良くない印象を与えてしまいかねません。オンラインの場合も同様に、ラフすぎる服装は避けたほうが良いでしょう。
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カジュアル面談を受けるメリット
求職者にとってカジュアル面談にはどんなメリットがあるのかを知ったうえで、受けるかどうかを検討しましょう。
面接より気軽にリラックスして受けられる
面接となるとどうしても身構えてしまうものですが、カジュアル面談の場合はあくまでも求職者と企業双方が互いを知るための面談であり、面接に比べてリラックスして話しやすいでしょう。
企業から見ても、双方がカジュアルに話せる雰囲気を作れば、求職者の本音を聞き出しやすく、自社の魅力も求職者の話に応じてアピールしやすくなり、その結果、選考に応募してもらえる可能性が高まるというメリットがあります。
そのため、話しやすい雰囲気を積極的に作ってくれるはずです。
企業理解が深まり、ミスマッチを防げる
カジュアル面談は原則として選考に関係なく行われるので、「企業側に評価される」ことを過度に意識することなく、企業へさまざまな角度から質問でき、自分に合う企業なのかどうかを見極めることができます。
企業も「入社後のミスマッチを防ぎたい」という目的で臨むため、企業のカルチャーや仕事の進め方、ワーク・ライフバランスの状況、繁忙期の有無、有給休暇の取得状況、チームの雰囲気など、求職者が気になることを率直に話してくれるでしょう。
求職者は選考前に求人情報だけでは得にくいリアルな情報にも触れられ、企業も求職者の状況や気になることなどを知ることができるため、互いにミスマッチを防ぐことにつながります。
アピールポイントが明確になる
カジュアル面談を通して企業について理解を深めることで、実際の選考に進むと決めた際には「企業カルチャーのこの部分が自分に合うと感じた」「仕事のこの場面で自分の経験を生かせる」というように、具体的で説得力のある志望理由や自己PRを考えられるようになるでしょう。
また、カジュアル面談では企業に「どんな人材を求めているのか」という点も率直に聞けるため、企業が求める人物像をよりリアルに想定しながら、志望理由や自己PRを練り上げることができます。
もちろん、カジュアル面談を受けた企業と自分がマッチしないケースも十分あり得ます。たとえそうなったとしても、カジュアル面談では業界に関する情報や仕事・キャリアに対する考え方など、転職活動を行ううえで有益な情報を聞ける可能性があり、情報収集という面でメリットは大きいと言えます。
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カジュアル面談のよくある流れ
カジュアル面談を実際に受ける前に、よくある流れを押さえておきましょう。
互いの自己紹介
カジュアル面談は面接ではないので、かしこまって志望理由や自己PRを伝える必要はありません。互いの自己紹介では、趣味や特技、出身地などの話題で会話が弾むこともあります。
ただ、企業側には、配属予定部署の社員や人事担当者のほか、役員が参加することもあり得ます。また、1対1の場合もあれば、複数の社員が担当する場合もあります。
顔触れは企業によって異なり、自己紹介でどのような内容を求められるのかについてもその場の状況によるため、自身の経歴までは簡単に言えるように準備しておいたほうが無難でしょう。
求職者の状況確認
企業担当者によっては「カジュアル面談は選考に関係ない」「互いを理解し合う場」といった目的を共有してくれます。
その後、求職者のニーズに沿った面談になるよう、企業担当者から、求職者の転職意思や転職活動の状況、企業に対するイメージ、カジュアル面談を受けようと思った理由などについて聞かれることがあります。
企業説明
企業にとっては、求職者に自社の魅力をアピールし、選考に進んでもらうこともカジュアル面談の目的の一つです。
そのため、前段で聞いた求職者の状況やニーズを踏まえ、企業担当者から自社の事業内容や強み、求める人物像、働く環境、社風、福利厚生、今後のビジョンなどについて説明があるでしょう。
質疑応答
企業からの説明後、もしくは説明の合間に「何か聞きたいこと、気になることはありますか?」と促されると思いますので、遠慮なく質問をしましょう。
担当者が配属予定部署の社員であれば、面接では質問しにくい残業時間、仕事の進め方、職場の雰囲気などについても聞いてみると良いでしょう。
今後の選考案内
最後に、今後の選考に進む場合のフローやスケジュールについて説明されることがあります。もちろん選考に進む意思がなければ断ることができ、まだ決めかねている場合には「検討させてください」という旨を伝えましょう。
カジュアル面談後に今後の選考について連絡が入る場合や、案内がないこともあります。
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カジュアル面談の前に準備しておくこと
面接に臨む時のように綿密に準備する必要はありませんが、事前に最低限のことだけでも準備しておくと、カジュアル面談がより有意義なものになるでしょう。
企業について調べ、質問したいことを考えておく
限られた時間を有効活用できるよう、企業のコーポレートサイトや採用サイト、SNSなどを参考にして企業の事業内容やビジネスモデル、職場環境などを事前に調べ、面談当日に聞きたいことを整理しておくと良いです。
【求職者側の質問例】
- 業務の進め方について教えてください
- 仕事の面白さは何ですか?
- 御社ではどんな方が活躍していますか?
- 職場の人間関係はいかがですか?
- 毎月の残業時間はどれくらいですか?
- リモートワークを取り入れていますか?
- なぜ御社に入社されたのですか?
- 求める人材像や採用予定人数を教えてください
- 今後の選考の流れを教えてください
転職の軸を整理する
企業はカジュアル面談を通して、求職者の転職意思や価値観、企業カルチャーとの相性などを見ようとします。
その手掛かりとして「転職を考えたきっかけは何ですか?」「転職でかなえたいことはありますか?」「職場環境や待遇面で重視していることはありますか?」といった質問を受けることが想定されるため、事前に転職を考え始めた理由や転職先選びで重視していることなど、いわば「転職の軸」を整理しておくことをおすすめします。
発揮できる能力や経験を整理する
選考とは関係ないカジュアル面談であっても、自社の求める経験・スキルにマッチしているのか、どんな経験を発揮してくれるのかという点をさりげなく確認されることも考えられます。
例えば、企業が自社の事業や業務・ポジションなどについて説明した後、「配属先には○○の経験を持つ社員が多いです。○○さんはいかがですか?」「○○を使って資料を作成することが多いのですが、○○さんは使ったことがありますか?」というように質問されるかもしれません。
選考ではないとはいえ、自身に好印象を持ってもらうことが次につながるということも考えられますので、自身の発揮できる能力や経験をあらかじめ整理し、質問に備えておきましょう。
なぜ面談企業に興味を持ったのか整理する
「ご参加いただき、ありがとうございます。なぜ弊社に興味を持っていただけたのですか?」と企業からカジュアル面談を受けようと思った理由を聞かれることがあり、それに対する答え次第で「転職先の候補に加えてくれている」「何となく興味を持ってくれた段階」といった状況を推察されることもあります。
事前に企業について調べながら、併せて「企業のどんなところに興味があるのか」を整理しておきましょう。
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カジュアル面談を受ける際の注意点、マナー
カジュアル面談ならではの注意点やマナーをチェックし、面談当日に備えましょう。
ビジネスパーソンとしての基本的なマナーは守る
カジュアル面談だからといって、気が緩んで遅刻をしたり、身だしなみや言葉遣いがラフすぎたりすることはもちろんNGです。
面接のようにかしこまった受け答えをする必要はありませんが、ビジネスパーソンとして相手に配慮し、丁寧に話す、聞くことは大前提です。現職・前職の悪口を並び立てることも、マナーに反した行為と言えるでしょう。
気を抜かず、しっかり準備する
「カジュアル面談の前に準備しておくこと」でお伝えしたように、カジュアル面談では面談を受けた理由や経歴、スキル、キャリアの希望などを聞かれることも想定されます。
気を抜くことなく、企業に関する情報収集や自身のキャリアの棚卸しといった事前準備を行いましょう。
選考につながることを意識する
カジュアル面談は選考に関係ないとはいえ、カジュアル面談を経て選考に進む際には、面談で話した内容や印象などが採用担当者に共有されると考えておいてください。
面談者が自社とマッチしていないと捉えれば、選考に進めない可能性もあります。選考につながることを意識し、振る舞いや受け答えなどに注意しましょう。カジュアル面談を受けて選考に進みたいと思った場合は、その意思を伝えても良いでしょう。
対面で行う場合は履歴書、職務経歴書を持参する
カジュアル面談では基本的には履歴書や職務経歴書の持参を求められませんが、これまで培った経験・スキルを分かりやすく説明するうえで有効になる場合がありますので、指示がなくても持参することをおすすめします。
オンライン面談の対応に注意する
面談中に企業からの話の内容をメモに取る際、対面式の面談であれば自分の手元も相手の視界に入るので、目線がメモに向いていても違和感は少ないでしょう。
しかし、オンライン面談では、画面には手元まで映らないことが多く、メモに目線を向けすぎると不自然に伏し目になり、印象が良いとは言えません。そのため、できるだけカメラに目線を合わせることを意識して聞く、話すように心掛けましょう。
また、自宅から接続する際には、事前に回線状況やビデオ・音声に不備がないかどうかを確認し、顔が明るく映るように室内の明るさにも留意するようにしましょう。
加えて、先述したとおり、オンラインだからといって身だしなみがラフになりすぎないように注意しましょう。
面談後にお礼メールを送る
面談後には時間を作ってくれた担当者にお礼のメールを送り、感謝の言葉とともに面談で感じたことを伝えると良いでしょう。その際にも、ラフな文面になりすぎないよう、ビジネスマナーに留意することが大切です。
まとめ
カジュアル面談は、選考に応募する前に企業側から気になる情報を得られる貴重な機会です。面接とは違ったフランクな雰囲気ですから、互いの理解を深めやすく、自分にマッチしているかどうかを見極めることができます。
ただ、カジュアル面談は選考とは関係なく実施されることが多いものの、面談時の話の内容や印象が選考に進んだ段階で考慮されるケースも十分考えられます。
選考につながる可能性があることを踏まえ、好印象を残せるように、ビジネスマナーを心得た振る舞いを意識することはもちろん、事前にできる範囲で企業に関する情報収集や自身の経験・スキルの整理なども行っておくことが大切です。
監修者
谷所 健一郎(ヤドケン)
キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)
有限会社キャリアドメイン 代表取締役
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾 、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」(マイナビ出版)、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ出版)、「転職者のための面接回答例」(マイナビ出版)、「転職者のための自己分析」(マイナビ出版) ほか多数。
マイナビ転職 編集部
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