転職ノウハウ 応募企業の探し方、面接のポイントから、円満退職の秘訣まで。あなたの転職を成功に導くためのノウハウを紹介!
このエントリーをはてなブックマークに追加
キャリぺディア

転職実用事典「キャリペディア」

【退職時の有給消化、平均はX日】有給消化に必要な3STEP&トラブル対処法

有給休暇を取れず仕事をしている人

転職活動中や、会社を退職する時に気になるのが「有給休暇の消化」。できれば全部消化したいけれど、どうするべきか悩んでしまう人が多いのではないでしょうか?

そこで転職経験者に行った「有給消化」にまつわるアンケート結果や、有給消化を申し出る際に気を付けたいポイントを解説します。

また退職時の有給休暇消化の際に起こりがちなトラブルと、その対処法についてもご紹介。円満退職するためにも、しっかり学んでおきましょう!

<INDEX>

転職経験者にアンケート! 退職時の有給消化は平均×日

転職経験のある20~39歳の113人にアンケート(※)を行い、「退職することを会社に伝えてから消化した有給休暇の日数」を聞いてみました。

Q1.会社に「退職する」と伝えてから、有給休暇を何日消化しましたか?

有給休暇の取得日数で、0~4日が約半数を占める円グラフ

一番多かった回答は、0~4日という結果に。退職の意志を伝える前に、計画的に有給休暇を取得している人が多いのかもしれませんし、残っている有給休暇はあるけれど、あきらめて退職する人もいるのかもしれません。

しかし9~12日、17日以上と答えた人も多く、有給休暇の消化日数の平均を出してみると、約8日となりました。

では、残っていた有給休暇はすべて消化できたのでしょうか?

Q2.退職する時、残っていた有給休暇はすべて消化しましたか?

有給休暇を消化しなかった人が52.2%の円グラフ

「残っていた有給休暇をすべて消化できた」人は47.8%。「すべて消化できなかった」人は52.2%と、消化できなかった人のほうが若干多い結果となりました。

では、「消化できなかった」と答えた人に、なぜ消化できなかったのかという理由についても聞きました。

Q3. なぜ残っている有給休暇を全部消化できなかったのですか?(複数回答可)

有給消化しなかった理由についての棒グラフ

1位は「会社・職場に消化しづらい雰囲気があった」で57.6%。また「仕事が忙しくて取れなかった」という人も39.0%。職場の空気を読んで、休みづらく感じたり、「有給消化したい」と言い出しづらいと思う人が多くいるのかもしれません。

「その他」と答えた人の中には、「休みがもともと多い職場だったから」や、「有給休暇の買い取りをしてもらえたから」という声も見られました。

このアンケートでは一番少ない回答ですが、「全部消化できると知らなかった」人は5.1%。もし「消化できる」と知っていれば、せっかくの休みをムダにせずに済んだかもしれません。

それでは有給休暇や、退職時の有給消化の方法について学んでおきましょう!

そもそも有給休暇とは? 時効があるって本当?

有給休暇(年次有給休暇)とは、労働基準法で定められている労働者の権利で、簡単に言うと取得しても賃金が減額されない休暇のことです。

【POINT.1】有給休暇日数は、勤務期間が長いほど多い

労働基準法では、有給休暇を会社から付与されるためには下記2つを満たしていることが条件になります。

1.会社が労働者を雇い入れた日から6カ月が経過していること
2.全労働日の80%以上出勤していること

そして、勤続期間が長くなるほど付与される有給休暇の日数も増えていきます。

雇い入れの日から起算した勤続期間付与される休暇日数
6カ月10
1年6カ月11
2年6カ月12
3年6カ月14
4年6カ月16
5年6カ月18
6年6カ月20

※週所定労働日数が5日以上または週所定労働時間が30時間以上の労働者の場合
※労働基準法第39条より

【POINT.2】有給休暇は、基本的に「いつでも自由に取得できる」もの

有給休暇は基本的に「労働者が請求する時季に自由に取得できる」ものですが、繁忙期などで、会社が「事業に支障をきたす」「業務の円滑な遂行に支障がある」と判断した場合、時季変更権(労働者に有給取得時季の変更・調整を求めること)が認められます。

しかし退職日が決まっている相手に対して「時季変更権」を使うことはできません

【POINT.3】有給休暇には時効があるので注意

消化できなかった有給休暇は次年度以降への繰越ができますが、労働基準法では「付与日から2年経つと時効」とされ、有給休暇は消滅します

有給休暇の残日数を給与明細や出勤簿に記載している会社もあるので、チェックしてみましょう。また、会社によっては入社時から有給休暇が付与されるなど、規定が異なる場合もありますので、就業規則と照らし合わせながら残日数を確認しておきましょう!

退職時に有給休暇を全部消化しても問題ない?

基本的に会社側は労働者の有給休暇申請を拒否することはできないため、有給休暇は退職が決まってからでもすべて取得することができますし、まとめて消化することにも問題はありません。

有給休暇の取得理由を言う必要もありません。もし求められても「退職に伴う有給消化のため」という説明で構いません。

ただし、退職するからといって自分勝手な休み方をしてしまうのは良くありません。退職日と最終出勤日、引き継ぎのスケジュールを会社や上司と話し合い、合意が取れたうえで有給休暇の申請を行いましょう

また、有給休暇は会社に在籍している期間中でなければ取得することができません

退職日とは、会社在籍最後の日であり、雇用契約が終了する日を指します。一方、最終出勤日は、退職予定者が出勤する最後の日のことを指します。ですから、退職日と最終出勤日は必ずしも一緒とは限りません。

そのため、最終出社日から退職日までの期間を有給消化にあてることができます。例えば有給休暇が20日ほどあり、退職日を3月末とした場合は、2月末を最終出勤日として約1カ月間を有給休暇とすることが可能です。

最終出勤日より前に有給消化をするのであれば、休暇に入る前に引き継ぎを済ませるか、休暇明けにきちんと引き継ぎを行うことが分かるよう、引き継ぎスケジュールを共有し、周りの人が不安にならないよう配慮しましょう。

また、自己都合退職ではなく、会社都合退職(倒産・解雇などによる退職)の場合も同様に有給消化は可能です。
≫自己都合退職と会社都合退職の違いとは? 説明はこちら

あきらめるのはもったいない! スムーズな有給消化に必要な3STEP

とはいえ「有給休暇を全部消化したい」と言い出しづらいと思っている方は、下記3つのステップを実行して、有給消化を言い出しやすく、また気持ちよく休暇に入れるように準備しましょう!

【STEP.1】まずは有給休暇の残日数を正しく把握する

「転職活動の面接などで有給休暇を意外と使っていた!」など、思っていた残日数より少ないことが後から分かって、あわてることがないようにしましょう。

また会社によっては「リフレッシュ休暇」などの特別休暇制度も使える場合があります。就業規則を確認し、退職時に消化できる休暇はあと何日残っているのか正しく把握しましょう。

【STEP.2】「有給消化」の意志はなるべく早めに伝え、退職までのスケジュールを会社と共有する

会社側と退職日、最終出勤日を話し合って決定したうえで、退職するまでの業務の引き継ぎスケジュールと共に有給消化のスケジュールを組み、会社と共有しましょう

「有給消化をしたい」という意志は、できるだけ早めに伝えておくのがベスト。できれば退職の意志を伝える際にあらかじめ伝えておき、退職日や最終出勤日が決まってから具体的な日程や期間を相談するのが良いでしょう。

ポイントは、有給消化の希望を一方的に伝えるのではなく、退職するまでに十分な引き継ぎ期間が考慮されていることが会社や上司が理解できるように説明すること。引き継ぎや有給消化のスケジュールが社内で共有できていれば、あなた自身も引き継ぎが進めやすいはずです。

【STEP.3】業務の引き継ぎはしっかりと行うのが最低限のマナー

退職してから社内の人や取引先などに迷惑をかけないのが社会人としてのマナーです。社内の人には引き継ぎマニュアルを作成しておく、取引先には後任者を紹介しておくなど、自分が辞めた後にトラブルが起きないよう心掛けましょう

またデスク周りの荷物の片付けなど、身辺整理も休暇に入る前に済ませましょう。社員証などの返却物や、取引先の名刺など、いつ、どのタイミングで、どう整理すべきか社内のルールを調べておくことも必要です。

有給消化を拒否された! などトラブル&対処法

「退職する人に休暇は取らせない」
「後任者が見つかるまで出勤してほしい」
「そんなに休んで、引き継ぎは大丈夫なの?」

など、有給休暇を申し出たら「会社に拒否された」「上司が許可してくれない」「嫌な顔をされた」ということもあるようです。

そんな時にあなたが曖昧な返事や態度を取ってしまうと、ますます有給休暇が取りづらい雰囲気になり、退職日自体が延びてしまう可能性もあるので注意が必要です。

【Check.1】「退職の意志」と「十分な引き継ぎ期間」があることを再確認

まずはもう一度、退職日までに引き継ぎの期間が十分あり、会社や後任者に迷惑をかけないことを確認してください。

自分の都合だけで決めていないか、会社の合意を得られる内容であるかは大切です。そのうえで、「退職の意志」と「引き継ぎをきちんと行うこと」を会社や上司に伝え、説得しましょう

【Check.2】「引き留め」「引き延ばし」には冷静に対応を

「後任者が見つかるまで……」と言われても、すぐに見つかるとも限りません。後任者がまだいない場合でも、後任者がスムーズに業務に入れるよう書面を残したり、引き継ぎマニュアルを作成し、上司に共有しておけば大丈夫。あなたが責任を感じて有給消化をあきらめたり、退職日を延ばす必要はありません

【Check.3】解決しそうにないなら…… 他部署や労働基準監督署に相談する方法も

もし直属の上司が「有給休暇を拒否した」「いい顔をされず休暇を取りづらい」などあれば、更に上の上司や、人事・総務などの部署に相談してみましょう。それでも解決しない場合は、労働基準監督署に相談するのも一つの方法です。

「有給休暇の買い取り」ってしてもらえるの?

「有給休暇を消化できないなら、せめて買い取ってほしい……」と思う方も多いかもしれませんが、有給休暇は労働者を休ませるための制度なので「有給休暇の買い取り」は、労働基準法で原則禁止とされています。

しかし、退職時に未消化になってしまう有給休暇の買い取りは例外的に認められています

ただし買い取りは義務ではないので、会社によって有給買い取りの対応はさまざま。買い取ってほしいと申し出ても、必ずしも希望がかなうとは限りません。まずは就業規則を確かめたり、担当部署に確認してみましょう。

有給消化中にボーナス(賞与)支給日が! 支払われる?

ボーナスは原則として、算定期間の勤務成績に応じて支給されるものです。そのため算定期間に勤務実績があれば支給対象になります。

つまり、有給消化中で出勤していなくても会社に籍がある以上受け取る権利があります

ただし、有給消化中であることを理由に減額されることもありますので、就業規則を読む、社内の担当部署に聞くなど、退職願(届)を提出するまでに確認しておいたほうが良いでしょう。

まとめ

退職日と有給消化、引き継ぎのスケジュールを早めに共有しておくこと、そして引き継ぎをしっかりと行えば、有給消化を後ろめたく思う必要はありません。不安に思う点は、あらかじめ就業規則を確認するなどし、気持ちよく有給消化を行えるように準備しましょう。

(この記事の情報は2017年2月時点のものです)

※アンケート調査対象
全国20~39歳の公務員・会社員(パート・アルバイト除く)113人
調査方法/インターネットリサーチ
実施期間/2017年2月16日〜17日

バックナンバー
失業手当受給の流れや条件を解説

【社労士監修】失業手当受給の流れや条件は? 雇用保険の諸手続き解説

転職実用事典「キャリペディア」 【社労士監修】失業手当受給の流れや条件は? 雇用保険の諸手続き解説 会社を退職してから転職活動を行う場...

【楽そうな仕事TOP10】イメージと現実は? 楽な仕事に転職できる?

転職実用事典「キャリペディア」 【楽そうな仕事TOP10】イメージと現実は? 楽な仕事に転職できる? 仕事で嫌なことがあった時や疲れてい...

面接官のその反応、本当に合格フラグ? 「いい雰囲気だった」は不合格?

転職実用事典「キャリペディア」 面接官のその反応、本当に合格フラグ? 「いい雰囲気だった」は不合格? 転職活動や就職活動の面接が終わって企...


適職をディグる! ジョブリシャス診断(適職診断)
履歴書の添削を受ける
  • マイナビ転職 グローバル
  • マイナビ転職 エンジニア求人サーチ【IT】
  • マイナビ転職 エンジニア求人サーチ【ものづくり】
  • マイナビ転職 女性のおしごと
マイナビ転職 適性診断
マイナビ転職 適性診断

会員登録(無料)


メカラボ
土地柄タイプ診断
オフィシャルBOOK
シゴトサプリ