“一歩上”の転職を成功させる「エンプロイアビリティ」とは?
更新日:2024年06月20日

記事まとめ(要約)
- エンプロイアビリティとは「どこの企業でも通用する力、雇用される力」
- ビジネスパーソンとしての普遍的な総合能力を養うことが、エンプロイアビリティを高める
- エンプロイアビリティを高めれば、転職の成功確率も大きく高まる
「エンプロイアビリティ」という言葉を聞いたことがありますか?
英語で書くと「employability」。Employ(雇用)+Ability(能力)から生まれた造語で、分かりやすく言うと「どこの企業でも通用する力、雇用される力」ということになります。
現在の会社でのポジションアップ、年収・待遇アップを狙うために、なくてはならないエンプロイアビリティ。希望する会社や、より働きがいのある会社へのスムーズな転職を実現するためにも、エンプロイアビリティは欠かせません。では、具体的にどうすれば「エンプロイアビリティ」が向上するのでしょうか。また、エンプロイアビリティを高めることで、どのようなメリットが期待できるのか紹介していきます。
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「エンプロイアビリティ」とは?
厚生労働省は、2001年「エンプロイアビリティの判断基準等に関する調査研究報告書」という資料を発表しています。これによれば、厚生労働省はエンプロイアビリティを「労働者に求められる、企業を超えて通用する能力」と位置付けています。
具体的にいうと「特定の職務への習熟から、変化への適応能力や問題発見・解決能力、さらには創造的能力」などが重視されるとしています。つまり「その会社でしか通用しない業務に習熟するだけでなく、ビジネスパーソンとして活躍できる普遍的な総合能力」を養うことが、「エンプロイアビリティを高めるために重要」だということです。
「労働市場」を意識することが重要
また、この資料ではエンプロイアビリティを「労働市場価値を含んだ就業能力」と位置付けています。つまり、自分の労働力を一種の「商品」と考え、「今の会社での評価だけにとらわれず、労働市場で高く評価される就労能力」を身に付けることの重要性に触れているのです。
「自分の労働力が商品である」という考え方は、今まで転職活動を経験したことのない人にとっては戸惑いや抵抗を感じるものかもしれません。しかし、実際に転職活動を開始すると、嫌でも「自分の価値は第三者(企業)によって市場(複数の応募者)のなかで比較・評価されるのだ」という、現実に直面することになります。
企業の採用担当者の多くは、すべての応募者と直接人間関係を構築し、その人の人柄に接して最適な人材を採用することはできません。応募書類から選考していかざるを得ないのです。
ほかの応募者との競争が避けられないことであり、企業からなんらかの評価基準で自分の就労能力が評価されてしまうのなら、できるだけ評価の対象になる「就労能力」に磨きをかけるべきでしょう。そして、「就労能力を磨いて労働市場で評価してもらおう」と前向きに考えておきましょう。
エンプロイアビリティに定義される「3つの基本能力」とは?
厚生労働省の同資料によれば、「エンプロイアビリティ」の具体的な内容のうち、労働者個人の基本的能力として、下記の3点を挙げています。
- 職務遂行に必要となる「特定の知識や技能」などの顕在的なもの
- 協調性、積極的など、職務遂行にあたり、各個人が保持している「思考特性や行動特性」に関わるもの
- 動機、人柄、性格、信念、価値観等の「潜在的な個人的属性」に関するもの
ただし、Cの「潜在的な個人的属性」については具体的・客観的に評価することが困難なことから、企業はAの「特定の知識や技能」とBの「思考特性や行動特性」を対象に評価基準を作ることが適当としています。
Aについては当たり前かと思いますが、Bについては注意が必要かもしれません。なぜなら、私たちは自分の就労能力は個人で完結しているように考えがちですが、実際には「組織の中で、周囲にどのような影響を与える人材か?」についても、Aと同様に重視されるからです。
周囲に与えるモチベーションアップなどの好影響、リーダーシップ、サポート能力なども「重要なエンプロイアビリティ」の要素と考えられるのです。そのため経歴(職歴)だけでは分からない「どう考え、どう成果を上げたか」「どう考え、どう何をしたのか」。「だからこそ、今後も成果や価値を提供することができる」ということをきちんと伝え、自分の労働市場における価値を会社に理解してもらうことが必要です。
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【まとめ】自分の「労働市場での最大の強み」が何かを意識する
今回は「エンプロイアビリティ」というキーワードを軸に、エンプロイアビリティとは何かという解説と、「労働市場における自分の就労能力を意識しよう」というお話をしてきました。
「転職するためには、なんでもいいからスキルアップしなくては!」とやみくもに努力してしまい、かえって核となる「労働市場での強み」を身に付けられないまま、気持ちばかりがあせるということがよくあります。
そうならないために、今すぐ転職しない場合でも、まず同じ職種(仕事)の求人情報に複数目を通すことをおすすめします。他社では、どんな業務を行っているのか分かります。求める人材では、どんな能力・スキル、姿勢が求められるのかを知ることができます。そこからあなたの目指す市場価値を設定し、磨くべき就労能力を探ってみてはいかがでしょうか?
「自分のエンプロイアビリティを高めること=労働市場での競争力を高めること」を意識すれば、あなたの転職を成功に導く確率は大きく高まるはずです。ぜひ、いい転職を実現させていきましょう。
マイナビ転職 編集部
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