面接官の気持ちが分かる方法~面接を突破するにはどうすればいい?
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面接の時に、面接官が何を考えているのか……。
それが分かるコツがあるとしたら、あなたも身に付けたいと思いませんか? 自己演出プロデューサーの鶴野 充茂(つるの みつしげ)氏に、「面接官の気持ちが分かる方法」「面接突破のコツ」を伺いました。
明日にでも面接を控えていて、即効薬を求めている人には使えないかもしれませんが、これから転職活動をする人は取り入れてみてはいかがでしょうか?
採用者向けに流されている情報を読んでみる
情報収集の際、多くの人は自分に関係のある情報ばかりに気をとられているものです。転職活動中の人ならば、求人情報ばかりを見ているということです。でも、面接官の気持ちを理解して、それを面接に応用したいのならば、採用担当者向けに流されている情報を探してみることも有効です。
今、求人市場はとてもホットです。各社の採用担当者は、「どうすれば優秀な人材を採用できるか」ということに躍起になっており、それぞれ大変苦労しています。そんな採用担当者の視点でネットを検索すると、いろんな情報が見えてくるものです。
人事担当者と直接会って話してみるのも手
ある転職サイトの採用担当者向けのページには、職種別平均給与の動向や、求人広告の時に反応率が高いフレーズの情報など、日ごろ求職者が目にすることの少ないレア情報が掲載されています。
また別のサイトでは、同じ課題を共有する人事担当者たちが集まる勉強会や交流会を告知しているところもあります。そんな情報を仕入れたら、集まりに顔を出して人事担当者と直接接点を持ってみるのも一つの方法です。
もしくはもっと手軽に、自社の採用担当者と世間話をして、最近の採用動向や面接のエピソードなどを何気なく聞いてみるのもいいでしょう。話を聞く理由なんて、何でもいいのです。採用の仕事に興味がある、単なる好奇心、市場調査、人脈を広げようと思って、自分の部署で即戦力を採用しようと思っているなど……。
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相手の世界に飛び込むことで、自分のするべき事が見えてくる
大切なのは、興味があるがよく分からないという場合は、とりあえず相手側の世界に飛び込んでみるということです。するといろんな新しい発見があり、面接官の質問に対する答え方というのも見えてくるはずです。
「相手の立場に立って話をしなさい」と、昔よく言われた人もいるかもしれません。“相手の立場”というのは、その人が見ている世界に飛び込むことによって、初めて見えてくるものです。相手の立場に立つことによって、自分のするべきこと・言うべきことが見えてくるものなのです。
「雇われる」よりも「役割を果たす」主体性を
自分にとって「最高の仕事」を獲得するということは、採用する企業にとっても、「最高のマッチング」を実現することを意味しています。つまり、どちらか一方に依存するような関係ではなく、それぞれが期待しあうような、対等な関係にあるということです。
「最高のマッチング」のチャンスをつかむには、コツがあります。それは日ごろから重要となるキーワード、「主体性」と関係があります。
希望職の職務経験が少ない人や、これから未経験の仕事にトライする人などは、先方につい「勉強させていただきます」と言ってしまいがちです。言っている本人は謙虚さを表しているつもりですが、採用側にとって、この言葉は実は概して不評だったりします。「うちはあなたに勉強してもらうために雇うんじゃない」という感情につながってしまうからです。
実際、このような発言をする人は、仕事上「役割を果たす」というよりも、「雇われる」という気持ちの強い人が多いようです。「彼(彼女)は、言われた仕事はやるんだけど、でもそれだけなんだよなぁ~」なんて、周りの上司が話すのを聞いたことはありませんか? そういうふうに言われている人は、おもに主体性を疑問視されていると言えるでしょう。
自分で課題を見つけ解決していくことが、「最高の仕事獲得」への近道
一般的な企業の人事が社員を評価する場合、次のようなポイントで段階的にチェックしていきます。
- 「言われたことができる」
- 「課題を自分で発見できる」
- 「課題について自分なりに解決策を考えられる」
- 「周りに働きかけながら課題を解決していける」
これは言い換えれば、「どれだけ主体的に仕事に取り組んで、組織に貢献しているか」ということであり、それを測る尺度なのです。
単なる「雇われる」人というスタンスで仕事をとらえていては、「最高の仕事」はつかめません。「貢献する」人や「稼ぐ」人、もっと簡単に言えば、「自分から取り組むことのできる」人のように、主体性を持って働ける人間になるよう心掛けましょう。
自分で課題を見つけ、テーマをどんどん設定し解決していける人は、周りからも魅力的に見えるものです。日ごろから、自分からイニシアチブをとって取り組んでいくことで、「最高の仕事」への距離も縮まっていくのです。
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チャンスをつかむために、モチベーションを日々アップさせていこう
今度は、日ごろからできる“面接突破のコツ”について考えてみましょう。意外なことに、採用の最終面接の段階にくると、候補者間の経験や能力にほとんど差が見られないといったケースが結構多いようです。
意外と見られている、その人の「やる気度」
面接に進んだ段階で「経歴はOK」とみなされ、複数回面接を行うごとに「本人評価もOK」とされるわけですが、最後は「その中でもより望ましい」と相対的に思える人材が選ばれるという段階が待ち受けています。ここで、日ごろの仕事ぶりが思わぬ差を生むということを、皆さんはご存知でしたか?
会社や上司は、スタッフのパフォーマンスを上げるため、日々さまざまな工夫をしているものです。しかし、どんなに良い会社でもコントロールができないことがあります。それは、スタッフ個々人におけるモチベーション=「やる気」の問題です。
実はこのモチベーションの度合いは、本人が気づかない間に、周囲の人によってチェックをされています。それは、モチベーションが高いかどうかで、仕事の結果が大きく左右されることを経験的に知っているからです。
現在の仕事を楽しんでいる人を採用するワケ
中途採用で、能力と経験ともに互角の候補者がいれば、多くの採用担当者は“間違いなくモチベーションの高い方を採用する”と証言しています。
モチベーションが高い人は、仕事の完成度を少しでも上げようとするので、細かいところにも目が行き届き、どんどん内容を詰めていきます。一方で、能力や経験があってもモチベーションが低い人は、途中で手を抜いてしまいがちです。
それは、要領がいいということではなく、「妥協」をしているということなのです。“時間がないからいいや”とか、“予算がないから仕方ないか”という具合にです。この詰めの甘さが、時に命取りになることを、周りで見ている人たちはよく知っているわけです。
ヘッドハンターは、現在の仕事に不満を持っている人ではなく、楽しんでいる人に声をかけるといいます。仕事を楽しんでいる人は、本気で仕事に打ち込んでいるわけであり、その姿勢が周囲にも良い影響を与えるなど、複合的なポジティブ効果を生むからです。
会社や上司は、あなたの成長をサポートすることはできても、やる気を引き出すには限界があります。モチベーションは、自分以外の誰にもコントロールできるものではありません。それはあくまでも、自分自身の中での仕事なのです。
面接を突破するにはどうすればいいか
それはまさに、「日ごろからモチベーションをアップしていく」ということでしょう。どんな仕事であれ、真剣に取り組むことができる人を企業は欲しいのです。
日々モチベーションを持って仕事に取り組んできた姿勢は、面接の時にもにじみ出てくるものです。まずは、今の職場の業務のほんの一部でもいいですから、モチベーションを高めて仕事に取り組むことから、始めてみてはいかがでしょうか。ちょっとした気持ちの切り替えで、仕事の成果や周囲から見たあなた自身の印象が変わってくるはずです。
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【まとめ】面接を突破するポイント
- 採用担当者向けの情報や採用動向などを調べると、質問に対する答え方が見えてくる
- 企業は「主体的に仕事に取り組んで組織に貢献していける人材か」をチェックしている
- 面接を突破するには「日ごろからモチベーションを高めて仕事に取り組む」
鶴野 充茂(つるの みつしげ)
自己演出プロデューサー
ビーンスター株式会社 代表取締役
大阪府堺市出身。筑波大学(心理学)、米コロンビア大学院(国際メディア・コミュニケーション)卒業。在英国日本大使館、国連機関、米系大手PR会社、ソニーを経て独立。対人コミュニケーションから企業コミュニケーションまで、一貫して「コミュニケーション」と「情報発信」をテーマに経験を積む。2000年から広報・広告・メディア・マーケティングなど、「伝える」仕事をしている人たちのための同業種ネットワークを主宰し、会員は現在約800人。また、独自開発した自己演出マーケティングの方法論を個人に教えている。著書には、「転職を考え始めたら読む本」(全日出版)、「できる社員は要領がいい」(ディーアート)、「つるの式仕事術」(IEC)などがある。
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