転職ノウハウ

応募企業の探し方や履歴書の書き方、面接のポイントから円満退職の秘けつまで。あなたの転職を成功に導くためのノウハウを紹介!

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転職実用事典「キャリペディア」

【例文】グループ会社への出向・転籍・合併は履歴書・職務経歴書にどう書く? 転職に不利?

転職活動をしている人の中には、グループ会社や関連会社への出向や転籍、会社の合併などを経験した人もいるでしょう。そのような経歴はいざ履歴書を書くにあたって「職務経歴欄にどのように書けばいいのか分からない」と悩む人や、「転職したわけではないのに経験社数が多く見えて不利にならないか不安」「出向歴があるとネガティブな印象を持たれるのでは?」と思う人もいるのではないでしょうか。

そこで、出向・転籍・合併などの経歴の履歴書・職務経歴書の書き方を、例文や分かりやすく伝えるコツと併せてご紹介します。

履歴書の出向・転籍の書き方

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この場合は転籍? 出向? グループ会社への異動に関する言葉の使い分け

転職活動では、履歴書・職務経歴書などの書類選考や面接など、さまざまなシーンで応募企業に自身の経歴を伝える機会があります。自身の経歴を分かりやすく説明するのは、採用担当者に適切に評価してもらうために大切なことです。まずは出向・転籍について正しく理解しておきましょう。

出向と転籍は、どちらも本人のスキルアップや関連会社とノウハウを共有することで事業を活性化する目的、雇用調整など会社の人材活用の一環として行われるものです。では、この2つの違いはどのような点にあるのでしょうか。一般的には以下のように言われています。

■出向
元の会社に籍を置いたまま事前に提示された期間、出向先にて勤務する。期間満了後は元の会社へ復帰することが多い

■転籍
元の会社との雇用契約を解消し、転籍先の会社と新たに雇用契約を結んで、転籍先にて勤務する。元の会社への復帰は保証されていないことが多い

※参考 配転(配置転換)…同じ会社内の部署異動や勤務地の変更。一般的な異動や転勤はこれに含まれることが多い

つまり、出向と転籍の大きな違いは「雇用主が変わるかどうか」という点にあるようです。自身がどちらにあたるのか分からない場合は、雇用契約書などを確認しておきましょう。

出向・転籍で不利にならないためには?

ドラマや小説で、出向・転籍が左遷などの懲罰人事として描かれることがあるせいか、「出向・転籍は応募企業からマイナスイメージを持たれるのでは?」と不安に思う人もいるようです。しかし、先に説明したように出向・転籍自体はネガティブなものではありません

また、履歴書や職務経歴書、面接では経歴を偽りなく伝えることが原則です。「不利かもしれない」と思って経歴を故意に隠すと、選考が進むにつれ経歴に矛盾が生じたり、面接での受け答えがあいまいになるなど、かえって悪印象を与えかねません。また、仮にバレずに内定を得られたとしても、転籍の場合は入社手続きの書類から前職の雇用主が分かってしまう可能性もありますので、正しく記載しましょう

履歴書の職歴欄の具体的な記載内容としては、「出向」「転籍」と事実をシンプルに記載するだけで良いでしょう。「左遷などと思われたらどうしよう」と気になるようであれば、「○○研修/××技能習得のため出向」「人材交流のため出向」「事業建て直しのため転籍」などの理由を簡潔に記載しても問題ありません。
※詳しくは後述の例文を参照

出向・転籍の履歴書記入の注意事項

逆に、「マイナス印象かも」と思う理由での出向や転籍ならば、あえて詳しく説明する必要はありません。履歴書は「これまでの経験から得たスキル・強みを生かして、『今後』応募先で貢献できる人材である」と伝えるためのものです。必須項目でないなら過去のネガティブな情報は載せる必要はなく、今後に期待してもらえるような内容がふさわしいからです。

注意したいのは、出向・転籍であるのに「自己都合で退職し、転職活動を行った」と誤解されるような書き方をしてしまうこと。「××会社を退職」「○○会社に入社」と記載すると、採用担当者はそれを「通常の転職」と捉えてしまい、転職回数が多いと思われてしまうかもしれません。また、「○○会社に異動」や、派遣社員と紛らわしい「○○会社に派遣され就業」などの表現も採用担当者には分かりづらいので避けたほうが無難でしょう。

出向・転籍の場合、経験社数をどう数える?

転職サイトのWEB履歴書や職務経歴書の記入項目に「経験社数」とある場合は、出向・転籍をどのように社数カウントしたら良いのでしょうか。

基本的な考え方としては、出向は元の会社に在籍しているままとなるので「1社」、転籍の場合は元の会社との雇用契約は解除され、新たに転籍先と雇用契約を結ぶため「2社」と数えるようです。

とはいえ、「ずっと同じ施設や工場に勤務し、同じ業務に従事しているのに、事業会社や運営元は何度も変わっている」など、雇用契約上の社数と実質の経験社数が異なるような場合は、ケース・バイ・ケースで経験社数をまとめても良いかもしれません。

経験社数は少ないほうが採用担当者から印象が良いと言われていますが、ごまかしてはいけません。「社数を実際より少なく見せようとしている」という印象を与えるような不自然な社数のまとめ方をすると、かえって印象が良くありませんので注意しましょう。

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【パターン別・履歴書の例文】出向→帰任、転籍、グループ企業への吸収合併、分社化など

では、実際に履歴書の職歴欄へどのように記載するか、パターン別の例文を紹介します。自分の経歴に近いものを参考にしてくださいね。

◆出向し、元の会社に戻った場合

学歴・職歴
平成264A株式会社入社 ○○部△△課に配属。××を担当
平成2810B株式会社に出向 ●●部▲▲課に配属。**を担当
平成2910A株式会社に帰任 □□部▽▽課に配属。※※を担当

◆転籍した場合

学歴・職歴
平成264A株式会社入社 ○○部△△課に配属。××を担当
平成2910B株式会社に転籍 ●●部▲▲課に配属。**を担当

◆出向し、出向先の会社にそのまま転籍となった場合

学歴・職歴
平成254A株式会社入社 ○○部△△課に配属。××を担当
平成2810B株式会社に出向 ●●部▲▲課に配属。**を担当
平成2910B株式会社に転籍

◆自分の所属部門がほかの会社に譲渡され、転籍となった場合

学歴・職歴
平成254A株式会社入社 ●●工場に配属。○○を担当
平成278●●工場がB株式会社に譲渡され、B株式会社に転籍
平成2910●●工場が更にC株式会社に譲渡され、C株式会社に転籍

◆会社の吸収合併等により転籍し、更にほかの会社に出向した場合

学歴・職歴
平成264A株式会社入社 ○○部△△課に配属。××を担当
平成273A株式会社がB株式会社に吸収合併され、B株式会社に転籍
平成2910C株式会社に出向 ●●部▲▲課に配属。**を担当

◆自分の所属部門が分社化して新しい会社となり、転籍した場合

学歴・職歴
平成264A株式会社入社 ◆◆事業部○○部△△課に配属。××を担当
平成294◆◆事業部が分社化し、B株式会社となり、転籍

◆本社で一括採用され、グループ各社への出向という形で配属された場合

学歴・職歴
平成284A株式会社入社 
  グループ会社のB株式会社に出向 ○○部△△課に配属。××を担当(本社で一括採用され、グループ各社への出向となるため)

◆出向後転籍し、その会社が元の会社に吸収合併され、最初の会社に戻った場合

学歴・職歴
平成254A株式会社入社 ○○部△△課に配属。××を担当
平成2710子会社のB株式会社に出向 ●●部▲▲課に配属。**を担当
平成2810B株式会社に転籍
平成294B株式会社が、親会社のA株式会社に吸収合併され、A株式会社に転籍

職務経歴書や面接などで注意すべきことは?

ここまでは履歴書の書き方について説明してきましたが、職務経歴書や面接では、出向・転籍の経歴をどのように説明すれば良いのでしょうか。経験社数が多い場合は会社遍歴を冒頭にまとめておくと分かりやすく伝えることができます。職務経歴書も基本的な考え方は履歴書と同じで、「これまでの経験から得たスキル・強みを生かして、『今後』応募先で貢献できる人材であると伝えるためのもの」と意識し、作成しましょう。

≫職務経歴書サンプル

また、出向や転籍の経験は職務経歴書・面接の中で強みとしてアピールすることもできます。「出向(転籍)によって新たな職場で○○の経験ができた、××のスキルを身に付けた」「違った企業文化の中で仕事をすることで視野が広がった」「人間関係もゼロから構築することになったが、積極的に話し掛け、すぐに溶け込むことができた」など、「得たもの」があれば積極的にアピールしても良いでしょう。

出向・転籍の経歴を強みとしてアピールする人

気を付けたいのは、自らが望まない出向・転籍だった場合。「子会社に出向させられた」「出向により、自分がやりたい仕事ができなくなり退職した」など、「前職への不満」という印象を与える伝え方は避けましょう。採用担当者は「愚痴」と捉えてしまったり、「入社後担当業務が変わったり人事異動があったりしたらまた辞めてしまうかも」と懸念するかもしれません。

出向先から退職する時の手続きはどうする?

もし、出向している間に転職が決まった場合、退職手続きはどのようにすれば良いのでしょうか? 出向中の場合、雇用主は「出向元」の会社になりますので、「出向元への退職手続き」を進めることになります。よって、退職の意はまず出向元に伝える必要があります。出向先へ伝えるタイミングも「出向元」の意向がある場合を考慮し、以降の手続き含め、出向元の指示に従うのが良いでしょう。

※参考:退職することを出向先に伝えるのは誰?

まとめ

いかがでしたか? グループ会社や関連企業への出向・転籍の経歴は、「通常の転職」とは区別して記載する必要があります。今回挙げた例文を参考にして、履歴書に記載すると良いでしょう。また、出向・転籍して得た経験はアピールポイントと捉えることもできるので、採用担当者に積極的にアピールし、自信を持って転職活動を進めてくださいね。

マイナビ転職 編集部

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