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一般社団法人って? 公益財団法人や一般企業との違い

一般社団法人とは? 疑問に思うイメージ画像

転職活動中、求人票などで見掛ける「一般社団法人」や「公益財団法人」の表記。それらの法人はどんな形態で、一般企業とどんな違いがあるのか疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

今回は、一般社団法人や公益財団法人がどんな法人なのか、給与や働き方、転職する際の注意点などを紹介していきます。

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一般社団法人とは?

「一般社団法人(略:一社)」とは、「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律」を根拠に設立される非営利法人のことです。

この場合の非営利というのは「利益の分配をしないこと」を指します。営利法人である株式会社では、事業活動で得た利益を株主に対する配当で分配します。しかし、非営利法人である一般社団法人では、たとえ利益が出たとしても社員に分配することはできません。

営利を目的としないというと、法人として「利益を出してはいけない」と勘違いする人もいるかもしれませんが、株式会社と同様に利益を上げること自体は何も問題ありません。ただし、得た利益は法人の活動目的のために使わなければならないと定められています。

一般社団法人の設立には2人以上の社員が集まれば設立することができ、事業内容も特に制限はありません。

設立は法務局への登記のみでOKなため、比較的簡単に設立できる非営利法人としてさまざまな業界・業種で活用されています。

公益財団法人にNPO法人…… 混乱しやすい「○○法人」の違い

一般社団法人のほかにも、「○○法人」と付く団体がいくつかあります。ここでは、それぞれの違いを見ていきましょう。

●公益社団法人(略:公社)

「公益社団法人」は、「公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律」に基づいて設立され、公益事業を行う法人のことです。

公益社団法人は、法律で定められた23の公益目的事業のうちいずれかを行うことが必須です。例えば、次のような事業が当てはまります。

  • 学術及び科学技術の振興を目的とする事業
  • 文化及び芸術の振興を目的とする事業
  • 高齢者の福祉の増進を目的とする事業
  • 犯罪の防止又は治安の維持を目的とする事業
  • 地球環境の保全又は自然環境の保護及び整備を目的とする事業

公益社団法人を設立するためには、一般社団法人として会社を設立している必要があります。一般社団法人が法務局への登記のみで設立できるのに対し、公益社団法人は行政庁(内閣府又は都道府県)に公益認定申請を行い、厳しい審査を通らなければ設立ができません。

そのため、公益社団法人は法人としての社会的信用力が高く、税制面でも優遇を受けやすくなっています。

●一般財団法人(略:一財)

「一般財団法人」とは、一定の財産(寄付も含む)に対して法人格が与えられた団体のことです。

設立する人が価額300万円以上の財産を拠出し、その財産を事業の目的のために運用していくことが法人設立の条件になります。事業内容や公益性の有無は問われません。

一般社団法人が社員の「活動」に重きを置いているのに対し、一般財団法人は「目的のために財産を活用する」という資金面に重点が置かれています。また一般財団法人には、理事3人、監事1人、評議員3人以上が必要なため、7人以上の人が集まらないと設立することはできません。

●公益財団法人(略:公財)

「公益財団法人」とは、一般財団法人のうち、行政庁から公益性を認められた法人のことです。

先の「公益社団法人」と同様に、法律で定められた23の公益目的事業を行い社会貢献することを目的としています。公益財団法人を設立するためには、一般財団法人を設立している必要があり、認定されると税制面の優遇などが受けられます。

●NPO法人

「NPO法人」は、正式には特定非営利活動法人と言い、特定非営利活動を行う法人のことを指します。

特定非営利活動とは、「不特定かつ多数の人の利益の増進に寄与することを目的とした活動」のことで、NPO法で20種類の分野が定められています。例えば、次のような活動です。

  • まちづくりの推進を図る活動
  • 人権の擁護又は平和の推進を図る活動
  • 職業能力の開発又は雇用機会の拡充を支援する活動

一般的に「NPO=ボランティア(無償)」というイメージがあるかもしれませんが、NPO法人が必ずしもボランティア活動を行っているわけではありません。

NPO法人では、特定非営利活動に必要な資金や運営費を得るために、特定非営利活動以外の事業をすることが認められています。そのため、NPO法人には補助金・助成金や寄付金だけでなく、委託事業や自主事業によって収入を得ている団体も多く存在します。

またNPO法人の設立には、理事3人以上、監事1人以上、社員10人以上が必要になります。

一般企業とどう違う? 一般社団法人の給与や働き方

実際に一般社団法人で働く場合、一般企業と給与や働き方に違いはあるのでしょうか。

国税庁が発表する「企業規模別及び給与階級別の給与所得者数・給与額」の調査データ(※1)によると、株式会社に勤める人の平均給与が450万1,000円なのに対し、一般社団法人含むそのほかの法人に勤める人の平均給与は408万9,000円となっています。

また、マイナビ転職に掲載している求人情報から算出したデータ(※2)では、団体職員(一般社団法人含む)のうち、年間休日120日以上の求人が78%ともっとも高く、原則定時退社も33%と平均を上回る結果になっています。

ただし、上記はあくまでも平均的なデータ。一般企業でも、会社によって給与や待遇が異なるように、一般社団法人なども法人によって給与や待遇は異なります。

そのため、一概に「一般企業より一般社団法人のほうが給与が低い」「一般社団法人のほうが休みが多い」といったひとまとめの比較はできないということを認識しておきましょう。

≫団体職員の「仕事内容」や「向いている人の特徴」など、もっと詳しく知りたい方はコチラ

※1出典:国税庁「民間給与実態統計調査」(2017年)
※2調査対象/マイナビ転職に掲載された求人
調査方法/初年度年収の平均値と、ほか5項目のフラグが付いている割合を算出
調査期間/2017年11月1日~2018年10月31日

一般社団法人や公益財団法人に転職する際の注意点

一般社団法人や公益財団法人への転職を考える際には、以下の点に注意しましょう。

まず、一般社団法人や公益財団法人の求人数は一般企業に比べ少ない傾向にあるため、なかなか転職のチャンスが巡ってこないことが考えられます。

一般社団法人や公益財団法人への転職を検討している人は、求人情報を常にチェックして、希望の求人を見つけたらすぐに応募できるよう準備しておくことが大切です。

また、一般社団法人や公益財団法人は事業の独自性・専門性が高く、業務が特殊な傾向にあります。そのため一般企業へ転職する際に苦労するケースもあるようです。

一般社団法人などに転職できた場合でも、キャリアプランをしっかり立て、常にスキルを磨いていく姿勢が大切でしょう。

マイナビ転職では、一般社団法人や公益財団法人を含む団体職員の求人も多数掲載していますので、ぜひチェックしてみてください!

【火・金更新】団体職員(一般社団法人、公益財団法人など)の求人情報はこちら≫

まとめ

転職活動で重要なのは、将来を見据えて自分が何を大切にしたいかという軸を持つことです。それによって、重要視すべきポイントが「給与」なのか「事業内容」なのか「働く環境」なのかが決まってきます。

先にも述べたとおり、一般社団法人や公益財団法人は団体ごとに事業内容や待遇が大きく異なります。法人の形態にこだわるのではなく、「なぜ転職したいのか」「団体職員になって何を実現したいのか」をしっかり考え、自分に合った転職先を見極めましょう。

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マイナビ転職 編集部

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