2014年冬の賞与の実態を探る!
全国の正社員、リアルなボーナス事情は?
日本経済団体連合会(以下経団連)によれば、大手企業における2014年冬のボーナス妥結額は平均84万8,405円(※)。2年連続で前年を上回っています。しかし、現実には大手を除くとボーナスの減額あるいは支給なしといった企業も多く、実際は懐寂しい冬を過ごしている人も多いのではないでしょうか。
そこで、全国の正社員480名にアンケートを実施し、リアルな冬のボーナス事情を探ってみました。すると、やはり冬のボーナスは「現状維持」という回答が最も多く、理想と現実のギャップもかなり見られる結果に。そうした厳しい状況を受け、転職への意識が強くなった人も多いようです。
※参考元 日本経済団体連合会「2014年年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結結果(加重平均)最終集計」
調査方法/2014年の冬に賞与が支給されて、かつ、転職を検討している正社員25〜39歳の男女を対象にインターネット調査。実施期間2014年12月9日〜12月10日、回答数480名
冬の賞与、前年と比較してどうだった?
「2013年の冬の賞与と変わらない」が58.3%で最も多く、次いで「やや増えた」が18.1%、「やや減った」が13.5%となっています。経団連の調査とは若干の差異があり、実態としては現状維持が多かったようです。
業種別に見てみると、「大幅に増えた」「やや増えた」を合わせた回答が最も多かったのは「製造・メーカー」と「運輸・交通・物流・倉庫」で、ともに26.7%。「大幅に増えた」が最も多かったのは「IT・通信・インターネット」(6.7%)でした。
一方、「大幅に減った」「やや減った」を合わせた回答が最も多かったのは「流通・小売・フード」(23.3%)。「賞与が支給されなかった」は「医療・福祉」が6.7%で最多という結果になりました。
冬の賞与額の「理想」と「現実」は?
理想の支給額の平均が71.1万円であるのに対し、実際(現実)の支給額は平均50万円。額にしてマイナス21.1万円、20.7%もの開きがありました。業種別に見ると、特にギャップが大きかったのは「医療・福祉」。理想70.3万円に対し、現実は40.5万円とかなりの開きが見られます。一方、実際の支給額が最も高かった「金融・保険」も、理想と現実を比較すると平均でマイナス約23万円もの開きがありました。
その他の業種も軒並み20万円前後のギャップがあり、どの職種も総じて理想と現実の間にかなりの格差があるようです。
冬の賞与額を知った後、「転職意識」は変わった?
ここまでのアンケートを見る限り、なかなか厳しい状況であるといえそうな冬のボーナス事情。この結果、転職意識にはどの程度の影響が生まれたのでしょうか?
冬の賞与額を知った後で「転職意識は強まった」という人は37.3%と全体の約4割。業種別に見ると、特に、前述の質問で「賞与が支給されなかった」の回答が最も多かった「医療・福祉」は唯一「転職意識は強まった」が過半数を超えています。一方、ボーナスが「大幅に増えた」「やや増えた」の回答が多かった「IT・通信・インターネット」「製造・メーカー」「不動産・建設・設備」などは「転職意識は特に変わらない」あるいは「弱まった」という人が多く、ボーナスの動向が転職意識に影響を及ぼしていることが見てとれます。
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