35歳の月給、希望額とのギャップは8万円!?　収入アップの狙い目は意外な会社に

「もっと月給が上がらないかな……」と、思う人は多いのではないでしょうか。とはいえ、そもそも自分の月給は平均より高いのか低いのか、希望額は年齢を考えると妥当なのか高望みし過ぎなのか、など意外と一般的な給与事情は知らない人も少なくないのではと思われます。

そこで、年齢別の平均月給と希望額、また収入アップのためには欠かせない昇給についてマイナビ転職が調査をしたところ、意外な実態が明らかになりました。

調査期間／2016年5月26日～5月30日

調査対象／正社員で勤務する25・30・35歳の転職意向のある方にインターネットで調査。回答数696名

現在の月給と希望額の差は開く一方!?　35歳のギャップは平均8.5万円にも

はじめに現在の月給を聞いてみたところ、

年齢	25歳	30歳	35歳
平均月給（万円）	22.2	24.6	30.3

という結果になっています。月給30万円越えの大台に乗れるのは35歳になってからの様子。25歳と30歳で平均が2.4万円しか変わらないというのも注目すべきポイントでしょう。続いて、希望の月給について聞いてみたところ、以下のような結果になっています。

年齢	25歳	30歳	35歳
平均月給（万円）	22.2	24.6	30.3
希望月給（万円）	27.6	32.5	38.8
差額（万円）	5.4	7.9	8.5

いずれの年齢でも希望額との差は5万円以上。35歳になるとそのギャップは8.5万円にまで広がります。年間で考えると、最もギャップが少ない25歳でも1年で64.8万円。35歳になると100万円以上のギャップになるようです。年齢が上がるほどに希望月給との開きが大きくなっていく、シビアな現実があるようです。

月給アップには「定期昇給」と「ベースアップ」の2種類がある

このようなギャップを抱える中で、インセンティブがある職種以外では、なかなか思うように月給アップは見込めないものです。しかし、職種や階級を問わない「基本給」がアップしていく会社、つまり昇給制度が用意されている会社であれば、少しずつでも希望の給与額に近づいていけるはず。大いに期待したいところです。ところで、そのような昇給には大きく分けて「ベースアップ（ベア）」と「定期昇給（定昇）」の2種類があります。その違い、知っていましたか？

ベースアップ（ベア）：全社員に同一のパーセンテージで行われる基本給の底上げ
定期昇給（定昇）：勤続年数や年齢などに比例して定期的に基本給がアップする仕組み

となっているようです。

ベースアップの実施は景気や会社の業績に大きく左右されますが、定期昇給であれば、比較的安定して行われる可能性が高いです。よって、これから基本給が上がっていくかを考える上で、定期昇給は1つの判断材料となるでしょう。それでは、どのような会社が定期昇給を行っているのでしょうか。

定期昇給が行われた会社は100～299人規模がダントツ。転職の狙い目に!?

2016年に定期昇給が行われた会社を従業員規模別に見てみると、実態が明らかになりました。

Q．2016年に、お勤めの会社で定期昇給がありましたか。

100人～299人規模の会社の回答者は70.４％が定期昇給があったと回答。他の規模の会社と比較してもダントツに高いことが分かります。ちなみに、同じ結果を職種別に見てみると、これまた顕著な違いが浮き彫りになりました。

Q．2016年に、お勤めの会社で定期昇給がありましたか。

以上のデータから、中小企業や研究・開発・設計職、企画・マーケティング職などは比較的定期昇給が用意されていることが多い傾向が伺えます。もし転職で月給アップを目指していくならば、これらの企業は狙い目と言えるでしょう。しかし、言うまでもないことですが、転職活動において月給は一つの条件に過ぎません。自身が転職で本当に実現したいことは何かじっくり考えて、志望企業を選んでくださいね。