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アナタの魅力をドンドン引き出す、キャリアコンサルタント緒方僚のズバリ! WEB履歴書作成法
第13回 40代・女性。不本意ながらも、転職回数が増えてしまった!
今回の相談者:
氏名 三好 美奈子(仮名)
年齢 40歳
転職回数 5回
現職 離職中
志望業種・職種 購買・資材調達、貿易業務・国際業務
転職の理由 大学を卒業後、大手商社に入社。貿易事務から経理まで幅広く業務に携わる。家庭の事情で退社後、数年のブランクを経て、数社で派遣社員として勤める。前職では正社員として勤務するも、事業の縮小により退職を余儀なくされ、現在、転職活動中。
相談者が作成したWEB履歴書
お悩みポイント
  • 40代からの転職。人事が見るポイントとは?
  • 採用官に何をアピールするべきか、分からない
尾方さん まずは、三好さんのこれまでの職歴をざっとお話いただきたいのですが、まず1社目からお願いします。
三好さん はい。新卒で商社に入社し、主に貿易事務と営業アシスタントを経験しました。約9年間勤務したのち、結婚を機に退職したのです。家族の介護もあり、1年半は家庭に入り、その後は派遣社員として復職しました。派遣社員としては2社で働きましたが、2社目では「3年ルール」というものがあり、派遣社員は3年経つと自動的に辞めるのが暗黙の了解になっていたのです。どんなに頑張っても派遣はこういう限界があるのだなと思い、正社員を目指すことにしました。
尾方さん なるほど。では4社目は、正社員で勤められたのですね?
三好さん はい。主にコピー用紙を扱っている外資系の会社に、正社員として入社しました。当初の話では経理業務をやらせてもらえるということだったのですが、実際は毎日コンピュータと向かい合わせのほとんどシステム担当のような状態でした。これは一生続けられる仕事ではないなと思い、辞めたのです。

その後、転職活動をしながら派遣社員として働き、最後は水産加工メーカーで正社員として働いていました。
尾方さん その会社も辞められて、今は離職中ですね。最後の会社を辞めた理由は?
三好さん 事業縮小で「リストラ」されたのです。気付いたら、短期間で辞めてしまった会社がズラリという感じです。私としては1社、1社、精一杯頑張ってきましたが、不本意ながら社数が増えてしまったという面があります。でも履歴書からは「こんなに転職しているのは、仕事ができない人か飽きっぽい人」という印象を持たれるだろうな、と思うのです。
尾方さん 私が気になったのは、転職回数の多さより、各会社の職務内容欄の薄さですよ。1社目の商社の職務内容はまあまあ書かれていますが、それ以降の会社の職務内容が薄すぎます。
三好さん あまりたくさん書くと履歴書の量が膨大になって、人事の方の印象が悪くなるのでは、と思ったのです。人事の方が見るポイントが分かれば、そのポイントに絞って書きたいのですが。
尾方さん 人事が見る一番のポイントは、「この人は何ができるか?」です。面接に呼ぶか呼ばないかの判断も、ほぼここで決まる。つまり、細かく職務内容が書かれていないと、人事としても判断のしようがないのです。人事はココを見る!
人事が履歴書でもっとも知りたいのは、「この応募者は何ができるのか?」「どのように会社の利益に貢献してくれるのか」という点だ。よって、職務内容欄は細かく、具体的に書こう。

今後はどうしていきたいと思っていますか?
三好さん 持っているスキルを生かして、細く長く働けたらと思っています。
尾方さん 三好さんがもっとも得意とするのはどんな仕事ですか?
三好さん 大量の伝票をさばきながら、同時進行で他の仕事をこなすのが得意です。ですが、年齢的に私が行けるのは小さな会社だと思うのです。小さな会社ではそれほど多くの伝票は扱わないですよね。私の得意とするところとズレるので、自分をどうアピールしたらいいのか悩んでいます。
尾方さん 分かりました。
尾方が切る!
  • 人事が見るのは、マネジメント力!
  • 自分が“何のプロなのか”、を明確にすべし!
◆「マネジメント経験」を強調する!
尾方さん では、履歴書の修正をしていきますが、三好さんの履歴書には決定的に足りないものがあります。それはマネジメント力のアピールです。三好さんは、40歳ですよね。この年齢は、「部下の面倒を見られるか、部下を管理できるか」を必ずチェックされます。ココがポイント!
30代後半以降の人が転職をする場合、必ず求められるのが、マネジメント力だ。たとえチームリーダー、係長などの具体的な肩書きがなかったとしても、マネジメント経験は具体的に書こう。
三好さん といっても、リーダーなどの肩書きがあったことはないのです。
尾方さん 特別な肩書きはなくてもよいのです。後輩の教育・指導をした経験、チームのなかでリーダーシップを発揮した経験など、マネジメント力のアピールになりそうな業務はなかったかを洗い出してみましょう。

たとえば1社目の商社で貿易事務をしていたときには、何人体制だったのですか?
三好さん 4人の事務方がいました。
尾方さん 三好さんの位置は?
三好さん 勤務年数では私がトップでした。
尾方さん では教育、引き継ぎなどの業務もあったと思います。たとえば他の社員の業務が滞ったときにどのような工夫をしたかなどを思い出し、その部分を強調するように書きましょう。

十分承知されていると思いますが、40歳で正社員として入社するのはかなり難しいのが現実です。「働き方は現状のままでよいです」という甘い姿勢ではダメで、「これまでこんなマネジメント経験があります。今後はこんなふうにマネジメント力を発揮していきたい」という上昇志向的な姿勢を、履歴書上でアピールする必要がありますよ。
三好さん はい、分かりました。
キャリアの棚卸しをして、自分がもっているスキルを明確にしよう
尾方さん 三好さんは転職回数を気にしているようですね。でも、先ほどの繰り返しになりますが、私がもっと気になったのは、三好さんが得意とする仕事は何か、つまり三好さんが何のプロなのか、が履歴書から明確に伝わってこなかったことですよ。これまで働き続けてきたなかで、培ってきた何か、誰にも負けない何かがきっとあるはずなのですが、それが見えてこないのです。ココがポイント!
年齢が高くなればなるほど「何かのプロであること」が求められる。「この仕事に関しては誰にも負けない」「この仕事では会社の利益に貢献できる」ということを明確にし、履歴書上で強調しよう。

三好さんは「今持っているスキルを生かしていきたい」とおっしゃっていましたが、そのスキルとは具体的には何ですか?
三好さん ……。
尾方さん 自分の持っているスキル、得意とすることがよく分からないのは、キャリアの棚卸しができていないためです。特に2社目以降の棚卸しが足りない。それが履歴書に顕著に表れていますよ。
三好さん でも、1社目に比べると、2社目以降の仕事は、棚卸しをするほどの業務内容でもないのです。書くことがほとんどない、という感じです。
尾方さん 1社目の大手企業と比較してはダメですよ。まずは「たいした仕事ではない」という価値観を捨てるべきですね。ココが落とし穴!
長年、自分がやってきた仕事は、「誰にでもできる仕事」「できて当たり前の仕事」なのでアピール材料にはならないと思いがちだ。だがその考えは捨てよう。「誰にでもきる仕事」「できて当たり前の仕事」など、世の中にひとつもないのだ。

そもそも世の中に「たいしたことのない仕事」「できて当たり前の仕事」というのはないんですよ。たとえばファックスで書類を送ることだって、立派な仕事だし、誰にでもできる仕事ではありません。
三好さん え!? そうなんですか?
尾方さん 先方に失礼のない、かつ必要事項を見やすく書いた送り状を付け、書類を送ること。そしてそれを効率的に行うことは誰にでもできる仕事ではありません。つまり、三好さんがやってきた仕事に「たいしたことのない仕事」はないのです。この観点で、自分がこなしてきた業務を洗い出してみましょう。

業務の洗い出しが済んだら、「仕事をするうえでこだわってきた点やポリシーは何か?」を考えてみます。すると、自分は何のプロであるか、が見えてくる場合がある。以前、事務を長年やっている女性の方が面談に来ましたが、その方は「どんなに忙しいときでも、どんなに雑用的な仕事でも、頼まれた仕事は絶対に笑顔で受ける」とおっしゃっていました。「それによって、フロントが気持ちよく、効率よく働けるようになる」と。私はこれを聞いて「事務方のプロだな」と感じましたよ。

三好さんも長年キャリアを積んできたのですから、何かのプロであるはずなのです。そしてそれが履歴書上で明確になっていないと、やはり40歳の転職は厳しいのです。
三好さん そうなんですね。
尾方さん 先ほど、「小さな会社では大量の伝票をさばくことがない」とおっしゃっていましたが、小さな会社には大量の伝票がない代わりにやるべき仕事が山ほどあります。「私はこの仕事に関してはプロです」という主張と同時に、「しかしそれ以外の仕事でも積極的にこなします」という姿勢をアピールできれば、転職回数が多いという弱点はカバーできるはずですよ。
三好さん はい、分かりました。
尾方のズバリ!ポイント
三好さんの履歴書に決定的に足りないもの、それはマネジメント力と「何のプロであるか」のアピールでした。40歳で正社員をめざすなら、この2点はどんな企業でも必ず求められます。ところが、ご自分でも「何のプロか」が明確になっていない。どんなスキルを持ち、どんな点で会社に貢献できるのかがハッキリしていないのが大きな問題でした。 その原因の1つは、三好さんが新卒で入社した大手商社の印象を引きずりすぎていることにあります。たしかに大手企業での経験は貴重ですし、小さな会社の問題点がよく見えるという強みがあります。しかし、大手の印象にとらわれすぎて、2社目以降の仕事を「たいした仕事ではなかった」と切り捨てるのは損です。会社の規模に関係なく、自分がこなしてきた業務、身に付けてきたスキルを洗い出し、自分は何のプロであるのかをハッキリさせましょう。
尾方が作る応募者のWEB履歴書を見る
相談者の感想
不本意ながら転職回数が増えてしまったので、履歴書が「汚れて」しまったと思いました。その欠点をカバーできるくらいの自分の売りは何なのか、がまったく分からず悩んでいましたが、その原因がキャリアの棚卸し不足にあると教えていただきよかったです。また自己PRはもっと前向きに書くべきだと気付きました。
相談者の感想
尾方 僚(おがた りょう) 尾方 僚(おがた りょう)
リクルーティングコンサルタント  日本女子大学非常勤講師
大手就職情報会社に9年間勤務後、コンサルタントとして独立。大学、企業人事向け講演や、企業の採用コンサルテーション・研修に従事する。各メディアへの採用、人事系コメント多数。日本女子大学ではキャリア副専攻科目「社会にでるための自己表現」を担当。最新刊は「100人の前でもキチッと話せる本」(インデックスコミュニュケーションズ)。その他編著書として「就活(勝)道2007」(新星出版)、「こんな人こそ外資へいけ」(廣済堂出版)、「AERAMOOK 就職のことがわかる本」(朝日新聞社)など多数。
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