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アナタの魅力をドンドン引き出す、キャリアコンサルタント緒方僚のズバリ! WEB履歴書作成法
第17回 将来は経営者志望の36歳男性。履歴書が通らないのは年齢のせい?
今回の相談者:
氏名 依田 亮(仮名)
年齢 36歳
転職回数 3回
現職 離職中
志望業種・職種 インターネット関連・化粧品・医薬品 他/メディカル営業(MR・MS・その他)・店長・店長候補 他
転職の理由 専門学校を卒業後に入社した先物取引の会社を約1年で退職した後、大型ディスカウント店、厨房機器メーカー、ドラッグストアと、小売業の接客・販売に携わる。直近のドラッグストアでは店長まで昇格したが、将来性や待遇が期待できないことから退職し、現在は離職中。
相談者が作成したWEB履歴書
お悩みポイント
  • 履歴書が通らなくなってきたのは年齢のせい?
  • 短期間で辞めた会社の職務内容欄に書くことがない!
尾方さん 現在、履歴書の書き方で一番悩んでいるのはどんな点ですか?
依田さん 前回の、3年前の転職の時に比べて履歴書が通りにくくなってしまったんです。前回は、応募した企業はすべて面接までいけて、全部受かったんです。ところが今回は、なかなか面接までいけない。原因は36歳という年齢のせいだと思うんです。それから、10年間働いていた会社の職務内容は結構書けたんですけれど、その他の会社は書くことがなくて……。
尾方さん そうですか。では、これまでの職歴を説明してください。
依田さん まず、新卒で先物取引の会社に入りました。事業の内容をよく知らないまま、「内定者には10万円の入社準備金を支給する」という言葉につられちゃったんです。入社後半年ぐらいから、「自分には合わないぞ」と思い始めたのですが、結局1年ちょっと勤めました。その後は、大型ディスカウント店に転職しました。もともとこの店のヘビーユーザーで気に入っていたし、しかも家の近所だったので通勤も楽でいいな、と思って決めたんです。結局この会社には10年間いたんですが、成果を出しても認めてもらえない雰囲気があったので辞めました。
尾方さん 次の会社は、5カ月で辞めてしまっていますね? どんな仕事だったんですか?
依田さん 厨房機器などを取り扱う会社で、新規事業を担当する約束で入社したんです。飲食業者向けの「業務スーパー」を立ち上げるため、入社後は四国にある既存の「業務スーパー」に研修に行き、そこでレイアウトを変更して売り上げを伸ばすという実績を残しました。ところが研修が終って本社に戻ってみると、新規事業の計画が立ち消えになっていたんです。「だったらこの会社にいる意味がない」と思い辞めたんです。
尾方さん その退職の経緯は、職務内容欄の最後にきちんと書いたほうがいいですよ。でないと、採用担当者は「どうしてこんなに早く辞めたのか?」と不審に思います。人事はココを見る!
短期間で辞めた会社があると、採用担当者は必ず「なぜすぐ辞めたか?」と思う。やむを得ない理由がある場合には、具体的にきちんと書いておこう。上司と合わなかった、仕事が合わなかったなどネガティブな理由の場合は、ポジティブな理由を考えて書くようにしよう。
依田さん はい、分かりました。その次は、前職になるのですがドラッグストアで店長をやっていました。でもこの会社は俗に言う同族会社で、店長以上には昇格はできないことが分かって辞めたんです。
尾方さん そうですか。お話をお聞きしていると、キャリアに一貫性が感じられないのですが、将来のビジョンや目標はありますか?
依田さん 実は将来、託児所を経営したいと思っているんです。家や職場の近くに託児所がなくて困っている人を身近にたくさん知っているので、「これはもう託児所をやるしかない」と思って……。でもノウハウや知識はゼロなので、勉強しつつ、とにかく今は得意分野の販売で仕事をしていこうと思っているんです。
尾方さん なるほど、そうなんですか。
尾方が斬る!
  • 履歴書に「独立志向」はご法度(はっと)と心得るべし!
  • 「この程度の業務なら、わざわざ書かなくていい」という自分勝手な判断はしない!
「経営者になりたい」と書くのは、「すぐ辞めます」と宣言しているようなもの
尾方さん では、履歴書の修正をしていきましょう。
依田さんの履歴書の一番の問題点は、自己PR欄の冒頭に「私は将来、経営者になりたいと思っています」と書いてしまっていることですよ。「将来独立したい」「将来は会社を設立したい」といった内容は、履歴書には絶対書いてはいけないし、面接でも絶対に言ってはいけません。ココがポイント!
独立志向を持つのは悪くはないが、それをそのまま履歴書に記載するのはNGだ。面接で将来のビジョンを聞かれたら、「経営者的な視点を持って仕事をしたい」などと言うのがいいだろう。
依田さん え? ダメなんですか?
尾方さん 大型ディスカウント店で店長をやっていた時のことを思い出してください。面接を受けにきた人が「将来は独立したい」と言ったら、依田さんはどう思います?
依田さん 別にいいかな、って。「各売場の担当者は、売場の経営者になったつもりで業務に取り組め」という会社だったので。
尾方さん 確かに独立志向が強い人のなかには、仕事に貪欲(どんよく)に取り組み、短期間で成果を出す人もいるので、優秀な人材である可能性もあります。しかし、そんな好意的な見方をしてくれる会社はまずない、と考えたほうがいいでしょう。「将来は経営者になりたい」というのは、「自分にとって必要な仕事のノウハウや人脈を得たら辞めます」と言っているようなものですよ。そんな人を雇いたいと思いますか?
依田さん 確かにそう言われるてみると、自分でも雇わないかもしれませんね……。
尾方さん 依田さんは先ほど、「年齢のせいで履歴書が通りにくくなった」とおっしゃっていましたね。年齢も一因だと思いますが、「私は将来、経営者になりたい」の1文で落とされている可能性も高いですよ。

年齢が高い人は、確かに特有の「使いにくさ」があることが多いので、会社側は応募者の年齢を気にするものなんです。年齢を重ねているということは、それなりのキャリアを積んでいて自信もある。その人なりの仕事のやり方にこだわってしまう人が多いんです。でも、例えば、同じ「販売の仕事」でも、商品や対象顧客によって仕事の内容は大きく変わるので、中途採用をする会社側は自社に合ったやり方で働いてもらいたい、と考えるわけです。ところが前職の「こだわり」が染みついている人は、なかなか変われない。結果「使いにくい」となってしまうんです。ココがポイント!
履歴書や面接で、自分がやってきた仕事を堂々とアピールする姿勢は大事。だが、「自分のこれまでのやり方が、唯一絶対の一番良いやり方だ」というような自信過剰な態度はNG。特に年齢が高い人の場合は、新しいものを吸収する柔軟性や謙虚さも示したい。

ですから、年齢が高くなってきたら、「どんな仕事でも、積極的に柔軟に取り組んでいきます」という姿勢を示すことも大事なんですよ。それなのに、「経営者になりたい」と書いたのでは、企業の採用担当者は、「使いにくい人だな」という印象をますます高めることになるでしょう。
依田さん そうですね。分かりました。
尾方さん もちろん、「将来、経営者になる」という目標を持つのは良いことですよ。目標がハッキリしていると、目標達成までのキャリアビジョンも明確になります。ただし、繰り返しになりますが、それを履歴書に書くのはご法度です。
履歴書作成は、常に「相手目線」を考えよう!
尾方さん 10年間勤務した大型ディスカウント店以外の会社は、書くことがないとおっしゃっていましたが、それにしても今のままでは情報量が少なすぎます。会社によって職務内容欄に差がありすぎると、情報が少ない会社は、「きっとあまり真剣に働いていなかったんだろうな」という印象を与えてしまいますよ。 例えば前職のドラッグストア勤務時に、最も達成感があったのはどんな仕事でしたか?
依田さん 販売方法を工夫したら、ある化粧品の売り上げが全国で1位になったことですね。
尾方さん そうですか。では、パートやアルバイトのマネジメントをしていた時には、どんな苦労がありましたか?
依田さん 最初はなかなか自分の言うことを聞いてもらえなくて困りましたね。口で言っても変わらないので、共感してもらうしかないと思い、とにかく一緒に体を動かして働こうと思ったんです。トイレ掃除など、皆が嫌がる仕事は率先して、毎日デッキブラシでゴシゴシやっていたんです。ある時、自分が休みの日にはパートの方が同じように掃除をしてくれていたのを知って、「行動で示せば伝わるんだ」と感じましたね。
尾方さん なるほど。依田さんは、実は書くべき内容がたくさんありそうですよ。

まず基本的に、職務内容欄は、人事の採用担当者が「この応募者はこれまでこういう仕事をしてきたんだ」という具体的なイメージができるような情報を提供しなければなりません。ドラッグストアなら、店舗の場所、坪数などの規模、1日の平均来客数や平均売り上げ、マネジメントしていたパートやアルバイトの人数などは必須事項です。

さらに、1日あるいは1週間の仕事の流れを振り返り、どんな仕事をやっていたかを具体的に書き出し、それをまとめるといいでしょう。そして、今お話しいただいたような具体的なエピソードを加えれば、依田さんらしい履歴書に仕上がるはずです。
依田さん 特にドラッグストアでは、特別な仕事をしていたわけではないので、あまり細かく書く必要はないかな、とも思ったのですが。
尾方さん 依田さんは履歴書に「お客様の目線で行動する」と書いていますね。履歴書も同じで、相手目線に立って書くことが必要ですよ。企業の採用担当者はドラッグストアの店長の仕事がどういうものかをまったく知らない人だと思って書いてください。ココが落とし穴!
自分のやってきた業務を「この程度なら、わざわざ細かく書かなくても分かるだろう」と思ってしまう人は多い。だがそれは間違い。特に異業種の会社を受ける場合には、読み手はあなたの仕事について何も知らないことを前提に書こう。
業界用語は使わない、やむ得ず使う場合は括弧書きで簡単な説明をつけるなどの配慮も必要です。

また、自己PR欄に「どんだけ自分を試せるか」と書いてありますが、「どんだけ」は話し言葉です。履歴書に話し言葉は使わないようにしましょう。
依田さん 分かりました。どうもありがとうございました。
尾方のズバリ!ポイント
依田さんの履歴書の一番の問題点は、「将来は経営者になりたい」とハッキリ書いてしまっていた点でした。将来の目標を持っているのは良いことですが、それを前面に押し出すのは間違いです。
企業の採用担当者は、「将来は経営者になりたい」という1文を読んで、「当社はあなたのステップアップためにあるのではありません」と反感を持つでしょう。企業は、自社の利益を上げるために採用を行うのです。ここをしっかり押さえておかないと、自分勝手な考え方を満載した履歴書になってしまい、書類選考の通過が難しくなります。
お話を聞きながら、依田さんは目標に対して貪欲に取り組むタイプのように感じました。その姿勢を、具体的なエピソードでアピールすると、もっと良い履歴書に仕上がると思います。
尾方が作る応募者のWEB履歴書を見る
相談者の感想
自分では客観的に書いているつもりだったんですが、今まで書いていた履歴書は、実は「おかしいところだらけ」ということに、指摘されて初めて気づきました。
尾方先生に質問されて過去を振り返ることで、自分のアピールポイントも見えてきたので、今後の履歴書に盛り込んでいきたいと思っています。
相談者の感想
尾方 僚(おがた りょう) 尾方 僚(おがた りょう)
リクルーティングコンサルタント  日本女子大学非常勤講師
大手就職情報会社に9年間勤務後、コンサルタントとして独立。大学、企業人事向け講演や、企業の採用コンサルテーション・研修に従事する。各メディアへの採用、人事系コメント多数。日本女子大学ではキャリア副専攻科目「社会にでるための自己表現」を担当。最新刊は「100人の前でもキチッと話せる本」(インデックスコミュニュケーションズ)。その他編著書として「就活(勝)道2007」(新星出版)、「こんな人こそ外資へいけ」(廣済堂出版)、「AERAMOOK 就職のことがわかる本」(朝日新聞社)など多数。
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