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アナタの魅力をドンドン引き出す、キャリアコンサルタント緒方僚のズバリ! WEB履歴書作成法
第20回 尾方が伝授! “最強のWEB履歴書”作成の鉄則とは?
長らくご愛読いただいた「尾方のズバリ!WEB履歴書作成法」は、第20回をもって最終回となります。これまで19人の転職希望者に登場していただき、実際のWEB履歴書をもとにしたカウンセリングを行ってきました。各回の相談者ごとに悩みはそれぞれでしたが、全体を振り返ってみると、そこには共通の欠点や陥りやすい失敗パターンが見えてきます。そこで、今回は最終回特別編として、WEB履歴書作成の際に陥りやすい“失敗パターン”を5つ挙げ、その失敗を防いで、“最強のWEB履歴書”を作成するための鉄則を、尾方僚が伝授します!
尾方が斬る!

WEB履歴書の書き方に悩む人には、共通の弱点がある!

尾方さんの“プロの目”が見抜いた、「誰もが陥りやすい失敗パターン」を、WEB履歴書作成の流れに沿ってチェック! パターンを知ることで、失敗を回避しよう!

よくある失敗
  • 自分の「仕事の棚卸し」ができていない!
  • 記載内容を自分勝手な判断で選別してしまっている!
  • 自分がやってきた仕事に自信がない!
  • ネガティブな転職理由をうまく言い換えられていない!
  • 「自己PR」の意味を勘違いしている!
全体を振り返って、最も多かった失敗パターンとは?
1 「自分がやってきた仕事の棚卸し」が十分にできていないまま、履歴書を書いてしまっているパターンです。転職者が「売り」にできるのは過去の経験しかありませんから、これまで自分がどんな仕事をし、どのように活躍してきたのかを整理することは、履歴書を書く前の非常に重要な作業。ところがこの部分を軽視している人が多いように感じました。ココが落とし穴!
「パソコンスキルを強調すると、次もパソコンの仕事ばかりさせられそうだから書かない」「次は異業種を希望しているから前職のことは詳しく触れたくない」と考える人がいるが、それは間違い。どんな場合でも、採用担当者が知りたいのは、「この応募者は何ができるか」なので、これまでの経験は詳しく書こう。
1 次に多かったのが「このことを書けば企業にウケるはず」と自分勝手な判断をして、履歴書に書く内容を選んでしまうパターン。
例えば、「資格が一番の売りになる」「この資格さえあれば転職できるはず」と考えてしまう、いわば「資格信仰者」になってしまって、アピールが資格に集中してしまう。(第9回 簿記記1級保有。でも、年齢のわりに実務経験が浅い!参照)しかし、実際の転職市場では、資格を持っていることだけで優遇されることはほとんどありません。企業は資格より実務経験を重視しますから、取得した資格が書いてあればもちろんチェックはしますが、「で、実務は?」という話に当然なります。
1 あとは、特に女性に多いと感じたのが、「私がやってきた仕事はできて当たり前のことばかり」「私はたいした仕事をやってこなかった」などと考えてしまっているパターンです。(第19回 自己分析がうまくできず、幅広い希望職種に対応する履歴書が書けない!参照)自分のやってきた仕事に自信を持っていないので、実際はアピール材料は結構持っているのに、気づけない。それはとてももったいないと感じました。
「職務経歴」以外の部分でも油断は禁物!
1 意外と忘れられがちなポイントが、ネガティブな転職理由を、ネガティブなままに書かないということ。会社を辞めた理由は、仕事が合わなかった、残業が多すぎてきつかったからなど、実際はネガティブなものがほとんどですが、履歴書を書く段階では、これをポジティブなものに転換する必要があるのです。これができていない人が多かったですね。
1 また、自己PR欄をうまく活用できていない点も、相談者のみなさんに共通していました。「自己PR」という言葉から「自分の個性をPRしよう」と考えてしまうのでしょう、仕事とは関係のない趣味のネタなどを書いている人が少なくありませんでしたが(第1回 場当たり的な転職に見せないためには参照)、自己PR欄は「自分が最も得意とする仕事は何か」を具体的なエピソードで語るべきところなのです。人事はココを見る!
「職務経歴」と「自己PR」を完全に別物として捉えないこと。WEB履歴書ではあくまでも仕事の話をするのが原則。趣味の話に触れる場合でも、「部下のマネジメントに通じるものがあることに気づいて、業務に生かせた」など、仕事と絡めよう。

あとは、「資格取得のために一生懸命勉強してきました」「やる気があります」「努力家です」「まじめです」など、一般的な言葉でまとめてしまうパターンも目立ちました。これではアピールとしてほかの応募者との差が感じられず、採用担当者の興味を引きません。ところが、ほとんどの人が“きれいな言葉”でまとめようとした結果、そうなってしまいがちでした。
尾方が解決!

WEB履歴書作成の鉄則を押さえて、よくある失敗を防ぐべし!

過去の事例を振り返って見えてきた、多くの人が陥りがちな失敗。それを避けて、採用担当者の目に留まる“最強のWEB履歴書”を作成するためのポイントを、尾方がアドバイス!

“最強の履歴書”作成のための鉄則5!
  • 転職で「売り」になるのは、これまでの経験のみと心得る!
  • 経験業務は、どんな細かいことでもすべて具体的に書き出す!
  • 独自の強みを見つけるためには、「主観」と「客観」を使い分ける!
  • 採用担当者は「良いところを見る」と心得て、自信を持って書く!
  • ポジティブな言葉で答えられるまで、自分への質問を繰り返す!
最初にして最大の難関、「仕事の棚卸し」のポイントとは?
1 転職希望者が履歴書を書く際に、まず頭に入れておかなければならないのは、自分の「売り」はこれまでの経験しかない、ということ。そして、自分の「売り」をきちんと履歴書に書くために、徹底してこれまでの「仕事の棚卸し」をすることが必要なのです。

では、具体的にはどうするべきか?
まずは、最終的に履歴書に書くかどうかは関係なく、自分がこれまでやってきた仕事を全部書き出してみましょう。この時、「これはたいした仕事ではないから省略しよう」などと勝手な判断をしないのがポイントです。お茶汲みでもコピー取りでも、とにかく全部書き出してみます。
1 また、それらの仕事内容は、おそらく多くの人が考えるよりかなり具体的に書くことが重要です。コピー取りなら、「何のための資料を」「1日何枚くらいコピーしたのか」「その時に効率を上げるためにどんな工夫をしたのか」などまで書き出す。

例えば、第7回攻めの姿勢なくして、履歴書にアピール力なし!)の三田さんは、スーパーで勤務していた時の職務内容欄に、「作業場・バックヤードの整頓」とありました。「作業場・バックヤードの整頓とは具体的に何をしたのか」と聞くと、「バックヤードにごちゃごちゃに置かれていた魚のトレーなどの資材を、整理してトレーごとに置き場所を決めた。それによって、誰もが使いやすくなり、効率も上がった」と言うのです。「仕事の棚卸し」というのは、このような具体的なところまで落とし込む必要があるのです。企業の採用担当者が知りたいのは、こういう具体的な仕事内容なのです。
第5回“資格の人”と思われないためには)の土井さんや第19回自己分析がうまくできず、幅広い希望職種に対応する履歴書が書けない!)の永井さんの、面談前の履歴書と面談後の履歴書を見比べてみてください。面談後の履歴書の内容はとても具体的になっているのが分かると思います。
「自分」「上司や同僚」「応募企業」というさまざまな視点を使い分ける
1 より具体的な仕事内容を掘り起こすためには、単に業務を書き連ねるだけでなく、「仕事で最も達成感を得たのはどんな時か?」「仕事で工夫したのはどんな点か?」「上司や同僚からどんな言葉で褒められたことがあるか?」などの質問を自分に投げかけ、考えてみるのもひとつの方法です。ココがポイント!
「自分は何のプロなのか?」についても考えよう。仕事をして給料をもらっているということは、何かしらのプロであるはずなのだ。「プロ」というのは、どんな会社にいっても通用するものがあるということ。その要素が見つかれば、最大のアピールポイントになる。

そこには、「自分が最も得意とする仕事は何か」という自己PRのネタも含まれているはずです。「自分は何をやってきたのか」「自分は何ができるのか」が正確に見えてくれば、むやみに資格を売りにしようとしたり、「やる気があります」「努力家です」などの精神論を強調することもなくなるでしょう。
こうやって掘り起こした詳しい仕事内容を履歴書にまとめる際には、書き出したなかから、応募企業や希望職種のニーズに合う部分をピックアップすればいいのです。
こんな誤解や、逆効果を生み出す勘違いをしていないか?
1 「企業の採用担当者は、応募者をふるい落とすために履歴書をチェックしている」
ひょっとしてこんな誤解をしていないでしょうか? 企業の採用担当者は採用をするのが仕事です。落とすのが仕事ではありません。どの企業の採用担当者も、前向きな人に来てもらいたいと思っています。そして「この人の良い点はどこか?」という観点で、履歴書を見ているのです。

ところが、触れられたくない経歴は少ししか書かない、など「弱点が見つからないように」という書き方をする人は少なくありません。いくら採用担当者が良い点を見ようと思っていても、それではかえって弱点が目についてしまいます。
「会社を辞めたのは上司と合わなかったから」「私にはアピールポイントが何もない」「転職した先の会社の仕事が合わない。前の会社を辞めなければよかった」などというネガティブな気持ちのままでは、結局は良い履歴書も書けませんし、転職活動はうまくいきません。
自分で自分をコンサルテーションしてみよう!
1 そこでオススメなのが、自分で自分をコンサルテーションする方法です。コンサルタントになって、自分自身とこれまでの仕事を客観的に見つめてみるのです。そして自分に質問をぶつけてみる。

自分自身の味方となって、前向きな答えが出るような質問をしてください。例えば「会社を辞めた理由は?」と聞きます。「上司と合わなかったから」というネガティブな答えが出てきたら、「それだけ? もっと前向きなものはない?」などと聞いてみます。「上司が嫌いだったのも確かだけれど、もっと違う仕事に挑戦してみたいという気持ちもあった」というような前向きな答えが出てくる可能性があります。
また、これまでの仕事に対しては「結構がんばってきたよね」「ここを伸ばせばもっとよいかも」などのように、温かい目で見てほしいのです。

どのように自分に質問していけばいいか分からない場合は、ぜひバックナンバーの私の質問を参考にしてください。各回の相談者になったつもりで私の質問を読み、自分のこととして質問について考えて、答えてみてください。ココがポイント!
できれば月に1度はこのような時間を設けて、自分の仕事を見つめ直してみよう。そして新たな「売り」を発見したら、履歴書を修正する。「月に1度、履歴書を更新する日」を決めておくのもひとつの手。履歴書は一度書いたら終わりではなく、バージョンアップさせていくものなのだ。
そこには、マイナスの転職理由をプラスに転換するヒントも転がっています。前向きな答えを出すような努力を続ければ、必ず自分のアピールポイントが見つかります。それは誰もが絶対持っているものだからです。そして、自分を味方につけて、自信を持ってください。そうすれば、必ずその人ならではの強みが伝わる履歴書が書けるはずですよ。
尾方のズバリ!メッセージ
この企画では、たくさんの相談者の方に登場していただきました。面談のためにわざわざ足を運んでくださった相談者の皆さんは、「自分の履歴書をもっとよくしたい」という思いを、実際の行動に移されたのです。まずはその行動力がすばらしいと感じています。面談ではかなり厳しいことも言わせていただきましたが、「より良い転職をしてもらいたい」という思いからでした。

いろいろな問題点を指摘すると同時に、相談者の方たちの「仕事への姿勢」に感心することも少なくありませんでした。例えば、「どんな雑用的な仕事でも、私は笑顔で一生懸命対応する」と語ってくれた第3回人柄が伝わるWEB履歴書を作るには)の荻原さん。“総務のプロ”とはこういう人だな、と感じました。また、「お互い仲の悪いパートの人たちは、わざと別のラインに配置して競争心を煽りました」と語ってくれた第5回“資格の人”と思われないためには)の土井さん。なるほど、そういうマネジメントの仕方があるのかと感心するのと同時に、彼が真摯(しんし)に仕事に取り組んできたことが伝わりました。このように、仕事に真剣に取り組んできた人たちの言葉には、どんなマニュアルもかなわない迫力があるのです。

現在、転職活動をしている方には、そんな「自分なりの迫力ある言葉」を探し出してほしいのです。業種、職種は関係なく、どんな仕事でも一生懸命取り組んでいる人なら、必ず持っているはずだからです。
皆さんの転職活動に、これまでの私のアドバイスが生きることを願っています。そして、実際に皆さんが転職に成功することを、心から祈っています。頑張ってください!
相談者の感想
尾方 僚(おがた りょう) 尾方 僚(おがた りょう)
リクルーティングコンサルタント  日本女子大学非常勤講師
大手就職情報会社に9年間勤務後、コンサルタントとして独立。大学、企業人事向け講演や、企業の採用コンサルテーション・研修に従事する。各メディアへの採用、人事系コメント多数。日本女子大学ではキャリア副専攻科目「社会にでるための自己表現」を担当。最新刊は「100人の前でもキチッと話せる本」(インデックスコミュニュケーションズ)。その他編著書として「就活(勝)道2007」(新星出版)、「こんな人こそ外資へいけ」(廣済堂出版)、「AERAMOOK 就職のことがわかる本」(朝日新聞社)など多数。
バックナンバー

第19回 自己分析がうまくできず、幅広い希望職種に対応する履歴書が書けない!

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