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タイで働く情報コラム

未経験でも挑戦しやすい環境のバンコクで――英語教員から英日翻訳に転向

【タイで働く!インタビュー】第1回:松浦薫子さん
大学院で言語教育を専攻していた松浦さん。卒業後バンコクで英語教師のポジションについたことが海外生活のはじまりでした。インターナショナルな環境で日々刺激を受け、仕事もプライベートも充実した日々を送る松浦さんに、海外生活へのリアルな思いや、今後の展望についてお話しをしてもらいました。

掲載日:2017/02/17

バンコク在住者
プロフィール

名前:松浦薫子(まつうら こうこ)
年齢:35歳
在住都市:バンコク
在住歴:7年
仕事内容:英語教員 ⇒ 英日翻訳担当

バンコクでスタートした社会人のキャリア

大学・大学院で言語教育(英語)を専攻していて、海外でどのように英語教育が行われているのか興味を持っていました。卒業に合わせて就職活動をしていたときに、幸運にもバンコクで英語教員の仕事が見つかり、バンコクに赴任したのが社会人のスタートでした。

英語教員の仕事を2年間続けたのちに翻訳業に転向しました。最初は日系企業の社内翻訳チーム(英日)で2年、今は米系企業の多言語翻訳チームで日本市場をターゲットにEコマースサイトのローカライズ、それに付随する英日翻訳業務英日翻訳を担当しています。

もともと言語や文章を書くことが好きだったので、翻訳の仕事は楽しいです。まさかバンコクでタイ語以外の翻訳で仕事に就けるとは思っていませんでしたが、未経験の分野でも挑戦しやすい環境があるのがバンコクで働く利点だと思います。

<チームランチ>

多国籍な環境で磨くコミュニケーション力

今の職場では多言語翻訳チームという部門に所属していて、アジア・欧米など10カ国以上の国からそれぞれの言語を担当するメンバーが集まる多国籍な環境です。とてもフレンドリーな同僚に恵まれて、仕事の後に一緒にランニングをしたりと、プライベートでも仲良くできる友人ができました。

ワーキングスタイルはさまざまで、特に時間の感覚の違いにはすごく驚きます。日本人の標準的な感覚で仕事を進めても、定められた期限を守って精密な仕事ができるねと平均点以上の評価をしてもらえるのは日本人の強みかもしれませんね。

職場のコミュニケーションはすべて英語なのですが、ほぼ全員がノンネイティブにも関わらず、会話のキャッチボールがすごく上手だし、会話中のユーモアにみんなすごく敏感で、日々刺激を受けています。

時事ネタ、すれすれの民族ネタ、セクシーネタ、質問には素直に答えないブラックジョークなどで会話を盛り上げながら仲を深めていきます。私も上手にそのキャッチボールに加わりたくて、周りの会話を観察したり、ユーモアに関する本を読んでみたり、陰ながら努力してみましたが、これがなかなか難しい!英語の上手い・下手に関わらず、ユーモアのある会話ができると、自分の国以外の人との人間関係はぐっと近くなれる!と今でも日々努力しています。こんな実践は日本ではなかなかできなかったと思うので楽しいです。

<アフター5>

<友人と映画>

将来の課題は帰国後の生活基盤の確立

滞在期間や、帰国時期、キャリアパスなどまったく深く考えずにはじめたバンコク生活でしたが、あっと言う間に7年が経ってしまいました。これから日本に帰国するとしても、日本で働いた経験がないこともあって、生活の基盤を作ることに漠然とした不安はもちろんあります。なので、住む国にこだわらず仕事ができるようにスキルアップしていくことが目下の目標です。

タイ転職で気になるポイントを直撃!

病気にかかった時が不安です…

バンコクでは、外国人がよく利用する私立病院は、安心できる医療サービスを提供してくれる反面、医療費が割高です。タイ語に不自由がなければ公共の病院でも大丈夫だとは思うのですが、言葉の問題もあって、信頼できる医師を探すのが難しいので、会社の福利厚生で利用できる病院をきちんとチェックしておくのが大事だと思います。

現地採用でもほとんどの会社で保険に加入してくれるのですが、基本的に現地基準なので、軽い風邪くらいなら問題ありませんが、大きな病気や怪我となると保険でカバーしきれず自己負担になります。また、健康診断は日本のようなサポートがないので100%自己負担。以前勤めていた日系企業では社員の簡易健康診断をやってくれていましたが、今の会社ではなかったりと、福利厚生は会社次第だなぁというのが感想です。

タイ語って難しそう…

買い物、移動、レストランなど、日常生活に必要最低限の現地語は生活の中ですぐ身に付くと思います。ただ、込み入った話になると、現地語ができないとしんどいです。簡単なことなのにすごく時間がかかってしまうことも。

例えば最近、家のWi-Fi接続にトラブルがあったんですが、サポートに問い合わせても、専門的な内容をタイ語で説明してもらっても、よく分からず結構時間がかかってしまって。最後はタイ人の友人に通訳してもらって解決しました。自分でタイ語をもっと勉強しなきゃとは思うのですが、困った事があると最後はいつも友人頼みです。

現地のお給料でやっていけるか不安です…

日本と比べるとやはりお給料は低いですが、こちらの生活費が安い分、お金に困ったことはないです。昇給・ボーナスは年に一度あります。ただ、バンコクで働き始めた7年前と比べると物価がかなり上がっているので、昔ほど贅沢はできなくなったなぁというのが最近の感想です。

この記事を書いた人
バンコク特派員サムネイル
Yoko Sakamoto

2003年にビジュアルアーツ大阪を卒業後、関西の制作会社でカメラマンとして勤務。現在はバンコクに拠点を移し、主に日本のビジネス誌や現地メディア向けに、東南アジア各地で取材・撮影を行います。地球の歩き方バンコクWeb特派員としても活躍しています。アートギャラリー巡りと音楽が好きで、バンコクのエネルギッシュな若者文化を伝えるべく、カルチャー系webサイトなどに寄稿もしています。

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