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第一線で活躍するヒーローたちの「仕事」「挑戦」への思いをつづる

Vol.20ミュージシャン 久保田利伸
思い込みが夢をかなえる

Heroes File Vol.20
掲載日:2010/2/19

久保田利伸さんの写真1

オリジナリティ溢れる音楽で、多くの人を引きつけてやまない久保田利伸さん。R&Bやヒップホップなどのブラックミュージックを日本に浸透させた先駆的存在であり、「LA・LA・LA LOVE SONG」をはじめ、数多くのメガ・ヒット曲を世に送り出している。2011年でデビュー25周年を迎える久保田さんに、音楽の原点、曲作りの中で感じたことなどうかがった。

Profile

くぼた・としのぶ 静岡県出身。1986年シングル「失意のダウンタウン」でメジャーデビュー。93年ニューヨークへ移住し95年全米デビュー。96年に発表した曲「LA・LA・LA LOVE SONG」は200万枚を超える大ヒットに。現在、NHKドラマ「君たちに明日はない」の主題歌となったシングル「Tomorrow Waltz」が好評発売中。2月24日には約4年ぶりとなるアルバム「Timeless Fly」をリリース。6月からの全国ツアーも決定している。

乗り物酔いが、人前で歌う喜びを知るきっかけに

1986年のデビュー以来、抜群の歌唱力と卓越したリズム感、ソウルフルな楽曲スタイルで多くの人を魅了し続けている久保田利伸さん。日本人になじみの薄かったR&Bやソウルミュージックを広く浸透させた先駆者でもある。日本で数々のヒットを飛ばす一方、93年からはニューヨーク(NY)に拠点を移して音楽活動を展開。

人前で歌うのが好きになったのは5歳の時だった。熱海後楽園の「ちびっこのど自慢大会」で優勝したことと乗り物酔いがきっかけだ。「おとなしい子だった僕に、のど自慢は小さな自信を与えてくれた。それとほぼ同じ頃、幼稚園バスで毎回乗り物酔いしていてね。気持ちを紛らわすには歌うのが一番と、当時のヒット曲をバスで歌わされたわけです。それを先生たちがすごく喜んでくれて気持ち良かった。幼な心に、歌う人になりたいと思いました。この原体験が今なお自分の根底にある気がします」

R&Bなど、いわゆるブラックミュージックに夢中になったのは中学時代。ラジオから流れてきたスティービー・ワンダーやスタイリスティックスの歌声に魂を射ぬかれた。あまりのうまさに衝撃を受け、毎日彼らの曲を聴き、まねして歌い続けた。
「昔から夢見がちな性格で、実際何の根拠も確証もなく、東京へ行けばプロになれると思い込んでいた。大学時代にコンテストに入賞しても声がかからず、オーディションも何度も落とされ、それでも不思議なほど歌手になることを諦(あきら)めなかった」

現在所属しているソニー・ミュージック(当時はCBSソニー)も一度オーディションで落ちている。ならばと「審査してくれる人に直接渡したい」とデモテープを同社へ持参したが、今度は受付であえなく却下。それでも諦めずライブハウスで歌い続け、1年後には多くのレコード会社から声がかかり、争奪戦となった。その中からソニーとの契約を選んだ。「実は、行動力は人並みかちょっと上くらい。それよりも『絶対に無理だよ』と人に言われることをやってみるのが楽しい。デビューを目指して頑張れたのも、多分そんな性格が功を奏している気がします」

アイドルの曲を書くことで共感し合える音楽を学べた

久保田利伸さんの写真2

大学卒業間近。いよいよデビューかと思いきやなかなか話が進まない。依頼されるのは「アイドルの曲を作ってくれ」だけ。
「それまではR&Bなどをまねて作曲し悦に入っていたのですが、ここで歌謡曲を書くことで人と共感し合える曲作りを学ぶことができたんです。それが今でもすごく役に立っているのですが、当時は作曲家になりたいんじゃないという思いが強く、スタッフと険悪になったこともありました」

悶々(もんもん)としていた久保田さんは、自分のアピール半分、遊び半分で「すごいぞ!テープ」なるものを作った。洋楽のカバーを収録したものだが、これが音楽業界内で大評判となり、あっという間に鳴り物入りでデビュー。曲もヒットし、日本の音楽シーンのトップへ一気に駆け上がっていくことになる。だが、そこは久保田さんの到達目標点ではなかった。93年、次なる夢である世界を見据え、NYへ移り住むことになる。

何かを変えるためではなく夢をかなえるためにNYへ

久保田さんは、「変える」という言葉があまり好きではないという。渡米したのも「何かを変える」ためではなく、「純粋に、憧(あこが)れのブラックミュージシャンたちと同じ土俵で歌いたいという気持ちから」だった。

だが、これが人生最大の転機となる。NYでの生活は、想像以上にしんどかったという。日本の音楽業界では誰かが道筋を作ってくれたし、いつも何かに守られているような中で活動できたが、NYではそうはいかない。基本的に誰も面倒を見てくれない。マネジメントからすべて自分でやるしかない。「お陰でずいぶん精神的に強くなりました。当たり前だけど、自分の行動や発言にも責任を持つようになった。知らない場所で再び新人からやり直したことも良かった。だから、初めて自分の曲が黒人向けのソウル専門チャンネルで流れた時なんて本当にうれしかったね。NYへ行かなかったら、自分の曲を聴いてもらえるというありがたみも思い出せなかったかもしれない」

音楽活動の経験以上に、長くNYで暮らしていること自体が意義深いと語る。
「アメリカでは、若い人もミュージシャンもみんな政治に関心があってよく討論している。そこにいると、いやが応でも社会を見つめるし、自分はどうか、日本はどうかと考えるようになる。だから物事をより深く見つめ、とらえられるようになりました」

自分から生まれた勇気は自身で温めてあげてほしい

久保田利伸さんの写真3

今年1月にリリースされたシングル曲「Tomorrow Waltz」は、NHKドラマ「君たちに明日はない」の主題歌として作られた。甘いメロディーが心を優しく包み込んでくれる。「これは三拍子、もしくはワルツで表現したいと思った。その方が時代を超えた優しさみたいなものが、より出やすいと思ったから」。久保田さんは打ち合わせの時点でそれを念頭に置きつつ、台本を読みながら詞も含め曲を仕上げた。

「ドラマ自体リストラがテーマだったので、この厳しい世の中を生きていくためにはどうしたらいいのか、僕なりにいろいろ考えました。自分の人生を振り返ったり、社会を見つめ直してみたりしながら」その上で「結局どんなに迷うことがあっても、最後は自分の覚悟だ」と悟ったという。だからといって「覚悟しろ」「そのための勇気を持て」などと励ますつもりはない。

「誰にでも迷った末にたどりついた答えがあって、そこから新たな何かを始めようとする勇気が芽生えたら、それは自分から生まれたものなんだから、まずは自身でその勇気を大事に温めてあげようよ、といった、やわらかな人間らしさのある曲にしたいと思ったんです」
この曲作りのお陰で、すごくいいタイミングで社会や人生、自分自身について考えることができた。「つまるところ、人生は自分の判断と覚悟次第なんだ」と、歌詞を書きながら実感できたと語る。

自分の感性、感覚に素直に従い、突き進む。夢見がちだと言うが、現実からはけっして目を背けない久保田さんの生き方は、実に痛快でかっこいい。

ヒーローへの3つの質問

久保田利伸さんの写真4

現在の仕事についていなければ、どんな仕事についていたでしょうか?

なりたかったのは、マジシャン。日本のマジック界をリードしてきた初代・引田天功を見て育った世代ですから。なにより僕自身、人を楽しませたり喜ばせるのが好きなんだと思います。

人生に影響を与えた本は何ですか?

小学生の頃に読んだエジソンの伝記、ジュール・ヴェルヌの「地底探検」や、コナン・ドイルの「ロスト・ワールド」といったSF小説たち。本の影響で、なぜだろうと考えたり、なぞ解きをするのがそのころから好きになった気がします。

あなたの「勝負●●」は何ですか?

勝負「梅干」。時々ですが、勝負と思うと梅干を一気に3個位食べますね。以前は、靴下を必ず右から履いたりしていましたが、どっちから履いたかを思い出すのが、ある時からすごく面倒になって、それはやめました(笑)。

Infomation

New Album「Timeless Fly」
2010年2月24日、リリース!

2月24日、約4年ぶりのニューアルバム「Timeless Fly」がリリースされる。すでに発売となっているシングル「M☆A☆G☆I☆C」(meets KREVA)、「FLYING EASY LOVING CRAZY」(feat.MISIA)、そしてNHKドラマ「君たちに明日はない」主題歌「Tomorrow Waltz」、マイケル・ジャクソンへの感謝を込めた「STAR LIGHT」などを含め、バラエティー豊かな楽曲が全15曲収録されている。特に、小泉今日子、JUJU、WISE、Tarantula from Spontaniaといった豪華ゲストが参加したことでも話題をよんでいる。タイトル通り、まさにTimeless=時代を超えて、Fly=イケてる、アルバムとなっている。6月からは、こちらも4年ぶりとなる全国ツアー「TOSHINOBU KUBOTA Hall Tour 2010」を開催予定。

定価/初回限定盤(CD+DVD) ¥3,500(税込)
定価/通常盤(CDのみ) ¥3,059(税込)
発売元/SME Records
公式サイト/
http://www.funkyjam.com/
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/kubota/

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