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第一線で活躍するヒーローたちの「仕事」「挑戦」への思いをつづる

Vol.52女優 小西真奈美
悩む前に体を動かす

Heroes File Vol.52
掲載日:2011/6/3

小西真奈美さんの写真1

話題の舞台や映画に出演を重ねる小西真奈美さん。その魅力のベースには、たおやかな外見に似合わない根性と体力があった。いきなりつかこうへいさんの舞台に投げ込まれた芝居の原点から、女優として成長してきた道のりを、まっすぐ語ってくれた。

Profile

こにし・まなみ 1978年鹿児島県生まれ。1998年つかこうへい演出の舞台「寝盗られ宗介'98」で女優デビュー。2002年には初出演の映画『阿弥陀堂だより』でブルーリボン賞新人賞、日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。2009年には初主演映画『のんちゃんのり弁』で毎日映画コンクール女優主演賞を受賞。6月18日(土)公開予定の映画『東京公園』に出演する。

探検ごっこで体力を培った幼少時代

スレンダーな長身に愛らしい小顔。確かな演技力が評価されている小西真奈美さんの次回作は、国際的に活躍する青山真治監督の映画『東京公園』だ。作品では穏やかな情景に、それぞれ事情を持つ男女が描かれるが、彼女が演じるのは、年の離れた義理の弟への思慕を抱えて生きる独身の姉役。抑えていた気持ちがあふれ、切なくてハラハラする二人のシーンは必見だ。

「私の役はぱっと見はあっけらかんとしていますが、内面に複雑な思いを抱えています。問題のシーンでは、そんな彼女の情熱がぽろっとこぼれるけれど、その出し方が分からないもどかしさを表現したかった。あのシーンはカットがなかなかかからず、弟役の三浦春馬君と役の感情をいつまでキープすればいいのかという緊張感がすごくて。その熱がよかったのか、後で自分で見てもハラハラしました」

印象的な女優になった彼女はデビュー以来、日本の名だたる監督たちに次々と出演を乞われてきた。その魅力の秘密は外見にそぐわぬパワフルな体力と気力。それが培われたのは鹿児島での子ども時代だ。
「活発で、遊びといえばおままごとより探検ごっこや海水浴。夢は特になく、高校生まで自分の世界は友だちのことがほぼ全て。でも卒業を前に友人とはいずれ別の道を歩まなければならないと意識し、初めて自分と向き合って自分に何ができるのかを模索しました。やりたいことは分からなかったけれど好奇心が旺盛だったので、モデルの話をいただいた時は『悩む前にやっちゃえ!』とお受けしたんです」

ひたむきに挑戦した先にあった舞台デビュー

小西真奈美さんの写真2

上京し、雑誌などのモデルを始めて数カ月の頃、観劇をきっかけに、過酷で有名な演出家つかこうへいさんのワークショップへ参加することに。
「演技のお稽古かと思っていたのに、その98%は走る、踊る、立ち回る、という体力勝負な日々。それが1日10時間も続くので、あまりの厳しさに参加者はどんどん脱落し、振り落とされていく。私は体力だけは自信がありましたが、ダンスや立ち回りなどが明らかに一番だめで周囲の目も冷たくて。どうしたらできるのか、休み時間も他の人の振り付けなどを見て繰り返していたので、落ち込む暇はありませんでした」

そのひたむきさと体力が評価されたのか、数百人の参加者が数人になる最終日まで乗りきった小西さん。実はこれはつかさんの舞台オーディションで、何も知らなかった彼女は仰天しつつも新人女優役で舞台デビューが決まる。しかし稽古本番の激しさはワークショップの比ではなかった。

自信も経験もなく自分に問い続けた20代

演技経験なしに、つかこうへいさんの劇団に採用された小西さんは毎日激しく叱られた。
「日々精神的に追いつめられましたが、自分ができないから仕方ないと。あの時の、怒られてもどなられてもやり続ける情熱は今思い出してもドキドキします。本番では自分のひざの震えを抑えられないほどで、とにかく自分の出番には言われたことをやり遂げ、人に迷惑をかけずに戻ろうと。この時、周囲の方がすごく私を助けてくれたのがありがたくて。この舞台で経験した厳しさと温かさが私の土台です」

初舞台がつか演出作品なら、映画デビューも黒澤組の小泉堯史監督作品でと、やはり大御所のもと。駆け出しの身で名だたる俳優陣に囲まれるプレッシャーの中、試行錯誤し、この作品で新人賞を総なめに。そんな彼女の意外な顔がテレビのバラエティー番組にある。
「お芝居で笑いをとるって本当に難しいんです。涙や怒りはその過程の積み重ねで感じてもらえても、笑いは違う。芸人さんと共演し、彼らの一回のカットにかける集中力を見てその厳しさを体験し、笑いのためにこれだけ真剣になるのかと本当に勉強になりました」

小西さんの20代は自分自身との闘いの日々だったそう。
「経験も知識もなく、現場で怒られても何がまずいのかも分からない。もっとこうしたいという理想はあっても、どうそこに行けばいいかも分からず、常に自分に問いかけていました。でも30代に入ったら0歳になった気になり力が抜けて(笑)。分からなければ聞けばいいと、できない自分も認められるようになったんです」

日常の小さな感覚を大事にしていきたい

小西真奈美さんの写真3

そうしてまさに30代で公開された初主演映画『のんちゃんのり弁』で、毎日映画コンクールの女優主演賞を受賞。
活躍の場を広げる小西さんに自分の強みを聞いてみた。
「へこたれないことですかね。現場で『もうだめだ』と悩んでも、家に帰り、きちんと食べて寝て、朝起きて、いい天気なら何とかなると思える(笑)」

初舞台で何もできない自分を実感した経験から、今も舞台稽古では朝一番に稽古場に入り、モップがけをしてストレッチをすませてから稽古に臨むという。そんな彼女の目標は?
「年を重ねてもどんな役にも挑戦し、その人間味みたいなものが画面からにじみ出るような女優になりたいですね。それには日常の過ごし方が大事だと思います。日々感じる、おいしい、ありがたいなどの感覚。いいことだけじゃなく悲しみやショックも含め、自分の気持ちにもっと敏感になっていきたいですね」

ヒーローへの3つの質問

小西真奈美さんの写真4

現在の仕事についていなければ、どんな仕事についていたでしょうか?

うまく想像できませんが、たぶん海外に住んで、体を動かす仕事をしていますね。

人生に影響を与えた本は何ですか?

初めて観た映画が、小学生の時に学校の体育館で観た「ネバーエンディング・ストーリー」だったのですが、これに感動して本も読みました。その時、「世界って広いなぁ」と思いましたね。

あなたの「勝負●●」は何ですか?

自分に気合いを入れること。ここぞという時は、人の前で「よし、いくぞ!」と口に出して気合いを入れてから出ていきます。

Infomation

小西真奈美さん出演映画「東京公園」
6月18日(土)より全国ロードショー

小路幸也さんの原作「東京公園」を、青山真治監督自身が脚色した4年ぶりの新作。東京の公園で家族の写真を撮り続ける大学生が、ある男性から「妻を尾行して写真を撮ってほしい」と突然依頼されたことをきっかけに、彼は自分をとりまく女性たちと向き合うことになり……。三浦春馬さんをはじめ榮倉奈々さん、小西真奈美さんら豪華キャストが、優しくも切実な思いを瑞々しく演じるラブストーリー。

キャスト/三浦春馬、榮倉奈々、小西真奈美、井川遥 他
監督・脚本/青山真治
原作/小路幸也「東京公園」(新潮文庫刊)
公式HP/http://tokyo-park.jp/

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