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vol.57 俳優 柄本時生 真剣なウソの世界に惹(ひ)かれ


NHKのドラマ「おひさま」で主人公の幼なじみ・タケオを演じる俳優・柄本時生さん。
「あのドラマ、なぜか兄ちゃん(俳優・柄本佑さん)が出てるとよく思われていて、
10年通うたこ焼き屋のおっちゃんにまで間違えられているからびっくり」
そんなエピソードを屈託ない笑顔で楽しそうに話してくれる。
一方で、仕事に対する強い責任感や、父・柄本明さんへの思いなどについても語ってくれた。

突然始まった俳優の仕事

母親があやまって洗濯し、バラバラになった千円札を、中学2年の頃からずっと財布に入れ、持ち歩いている。
「一文無しになって、絶体絶命のピンチに陥ったら使おうと思って。幸いにもまだ使わずに済んでいます(笑)」

独特の存在感で異彩を放っている俳優・柄本時生さん。父が柄本明さんで母が角替和枝さん、そして兄が柄本佑さんという俳優一家に育った。
「幼い頃は父の主宰する劇団東京乾電池の人たちに遊んでもらっていました。だから俳優という職業は確かに身近でしたが、なりたいと思ったことはなかったですね。当時の夢はプロ野球選手でしたし」

転機は千円札が洗濯された中学2年の年に訪れた。
「当初は兄ちゃん(佑さん)に声がかかったオーディションだったのですが、小学生の役だったのでさすがに高2の兄ちゃんには無理だろうとなり、僕に話が回ってきたんです」
そこで見事合格して出演したのが、デビュー作となった映画『すべり台』だ。最初は撮影が嫌でたまらなかったが、現場へ足を運ぶうちに次第におもしろくなっていったという。

「みんなでものづくりをしている感じが楽しくて。映画やドラマって虚像というかウソの世界じゃないですか。そのウソをみんなで必死になって作り上げようとする感じが好きですね。それと楽しい大人が多いのも魅力でした」

職業を聞かれても今も「俳優」とは言えない

その後、映画『俺たちに明日はないッス』などで主演を務め、話題作にも数多く出演。作品ごとに強い印象を残し、着実に俳優の道を駆け上がっている。にもかかわらず、職業を聞かれたとき、本人は「俳優」とは言いにくいようだ。「まだまだ不安だし、怖いんです。今は運よく仕事が続いているからいいんですが、仕事の依頼がなければ一瞬にして職を無くすわけですから」。何より「僕の職業は俳優です」なんて恥ずかしくて言えないという気持ちも強い。

「誰それ?って言われたらちょっと嫌だし(笑)。それと、確かに俳優は一般の仕事とは違うけれど、かといって特別なことをしているつもりはないんです。多くの人と同じように朝起きて現場へ行って働いているにすぎなくて。だから社会人の自覚はあるのですが」

セリフをきっちり覚えていく理由も、柄本さんにとってははっきりしている。「だって汗をかいて準備しているスタッフに、自分のせいで迷惑をかけるわけにはいきません」
肩書にとらわれず、まずは仕事は仕事として取り組む姿勢を大切にしたい。「それもまだ十分にできてはいないのですが」。言葉の端々にどこか若き職人風情の漂う人である。


PROFILE

えもと・ときお 1989年東京都生まれ。2003年俳優デビュー。現在、ドラマ「おひさま」(NHK)にタケオ役で出演中。8月19日(金)から劇団東京乾電池35周年記念公演第2弾「そして誰もいなくなった」(会場:下北沢駅前劇場)、10月6日(木)から演劇ユニットmètro公演第4弾「引き際」(会場:赤坂RED/THEATER)への出演を予定している。


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5月9日(金)更新

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