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vol.117 作家 和田 竜 信じ続けた己の可能性


「のぼうの城」の大ヒットで一躍その名を世に知らしめた作家・和田竜さん。
昨年出版した4年ぶりの新作も上下巻で約千ページにも及ぶ長編にもかかわらず
大きな反響を呼んでいる。
今、最も注目される作家の一人だが、不遇の時代も長かったという。
そんな和田さんの素顔に迫った。

4年半の月日を費やし痛快な戦国時代を描く

戦国時代、瀬戸内海に君臨した村上水軍。その娘・景を主人公に、毛利方と織田方による「木津川口の戦い」を痛快に描いた歴史小説「村上海賊の娘」がヒットしている。2014年本屋大賞を受賞以降、発行部数は上下巻合わせて100万部を突破。著者は新進気鋭の小説家・和田竜さんだ。
「史料の読み込みから始め、一度シナリオを書いて感触をつかみ、週刊誌に連載を執筆。その間約4年半。渾身(こんしん)の一作だけに多くの方に読んでもらえるのが本当にうれしいです」

高1の時に映画「ターミネーター」を観て「こんなアクションものを作りたい」と思い、映画監督を志した。大学時代、劇団に所属して脚本を書き、卒業後は番組制作会社へ就職。

「アシスタントディレクター(AD)の経験を積めば、いつか映画作りができると期待していましたが、現場で指示されても反射的に動けずADには向いていないなと。ただ、辞め癖をつけたくなくて3年は頑張りました。そんな自分が映画作りに関わるには、現場を仕切る監督ではなく脚本家だろう、だったら一生懸けて脚本の道を目指そうと決めました」

業界紙の記者とコンクール応募の日々

和田さんが次に選んだのは業界紙記者。正社員として入社した。「アルバイトをしながら脚本家を目指す人もいるのですが、それでは絶対にジリ貧になると思い、賞を獲得するまで何年もコンクールへ応募し続ける態勢を整えよう、それなら正社員がいいと冷静に判断しました。その会社を選んだ理由は、残業が少なくて執筆の時間が確保できるのと、文章を書く仕事だから脚本作りに役立つだろうと考えたからです」

夕方7時に帰宅し、3時間仮眠して夜10時に起床。朝方5時まで執筆してまた就寝し、朝8時に起きて出社するという日々を繰り返す。「でも正直、どん底でした。賞を取るまで一生応募し続けようと決意したものの、丸4年間、2次通過はあっても佳作入選など一度もなかった。自分がどんどん落ちていくのが分かるわけです。体もきつく、先も見えず、このままで一生が終わるのかという不安が常にありました」

それでも応募を続けた。絶対にやめようとはしなかった。「コンクールにただ送るだけのヤツなんだけど、それでも『脚本を書いてます』ということだけが唯一僕の背骨をピンと立たせてくれました。多分、脚本を書くことを取ったら自分には何も残らないし、胸を張って世間を歩けないと思ったからこそ踏ん張れた。それと、評価されないのは絶対におかしい、いつか必ず自分の作品の面白さを証明してやりたいという思いもありました」


PROFILE

わだ・りょう 1969年大阪府生まれ、広島県育ち。早稲田大学政治経済学部卒業。小説「のぼうの城」で2007年に作家デビュー。同作は累計200万部超のベストセラーとなり、12年には映画も公開。他の作品に「忍びの国」「小太郎の左腕」など。小説第4作「村上海賊の娘」で第35回吉川英治文学新人賞、2014年本屋大賞を受賞。


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5月9日(金)更新

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