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朝日新聞×マイナビ転職 Heroes File

vol.132 俳優 ムロツヨシ きれいな野心は人に響く


映画やテレビにこの人が登場するとワクワクする人も多い。
きっと何か面白いことをやってくれるに違いない、と。
今、最もキャッチーな実力派俳優の一人、ムロツヨシさん。
飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍が続くが、意外にも遅咲きの人。
本当に役者で食べていけるようになったのは、ここ数年のことだと言う。

夢を持つ側になるため大学を中退

どんな役にも独特の存在感を吹き込む、俳優のムロさん。2015年5月公開の映画『明烏 あけがらす』でも、得意のアドリブとコミカルな演技で笑わせる。

役者を志したのは19歳の時だ。浪人して東京理科大の数学科へ入学してすぐ、「学びたいことがあってこの学科に来た」と語る同級生たちに出会った。「その志がまぶしかった。偏差値の高い大学に入ることしか考えていなかった自分が恥ずかしかった。彼らみたいに、夢を持つ側の人になりたいなと思いました」

そして、たまたま見た芝居が運命を決める。「直感で、自分がやりたいことはこれだと思ったんです。翌日からはもう、大学へ行くのをやめてオーディションを受け始めました」

だが書類審査すら通らない。役者の養成所にも通ったがチャンスにはつながらず、それでもムロさんは、アルバイトをしながら小さな劇団の舞台に出るという生活をひたすら続けた。

「24歳までは根拠のない自信で何とかなったのですが、25歳でその自信も使い切り、気づけば目の前にはバイトしかなかった。でも、どうしてもあきらめきれなかった。それどころか、芝居を続けていれば必ず楽しい日々が訪れるという予感は消えない。その予感のお陰でもう少し頑張ろうと思えました」

自分の名前を連呼し大役をゲット

「芝居こそ自分の道だ」。そう確信したのが26歳。小劇場の喜劇に出演した時のことである。「初めて心底演じるのが楽しいと思えた舞台でした」

もっといろんな作品に出たい。それには待ちの姿勢ではダメだと、ムロさんは自分の存在を覚えてもらうため「ムロツヨシをお願いします」と名前を連呼し、営業を行った。努力は実り、映画監督の本広克行さんから声が掛かる。こうして初めての映画出演が決まった。

「いきなりの大役でした。それまではコンビニでコピーした台本しか手にしたことがなかったのに、それはしっかりと製本されていた。しかも自分の名前が書かれている。あまりにもうれしくて、台本をもらった日に地元の友達に見せ大泣きしました。あんなに泣いたことは後にも先にもないですね」

本広監督は「お前の野心はきれいだ」と言って売れたい気持ちを認めてくれ、その後も数本、監督の作品に出演させてくれた。ムロさんは、これらの経験を記憶に焼きつけて次につなげられるよう、一つひとつに全力で取り組んだ。

「でもとんとん拍子にはいかなかった。それからは仕事がなかなか入らず、バイトざんまいの日々が再開。一度メジャーな作品に出演できたのになぜまたバイトなんだって思うとやるせなかった。精神的に一番しんどい時期でした」


PROFILE

1976年神奈川県生まれ。東京理科大学理学部数学科中退。単独で舞台活動を開始し、2005年『サマータイムマシン・ブルース』で映画デビュー。出演作に映画『幕が上がる』、ドラマ「アオイホノオ」など多数。NHK総合「LIFE! 〜人生に捧げるコント〜」に出演中。映画『明烏 あけがらす』が15年5月16日(土)から新宿バルト9ほか全国公開。


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