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第一線で活躍するヒーローたちの「仕事」「挑戦」への思いをつづる

Vol.142歌手 クリス・ハート
深く突き詰め理解する

Heroes File Vol.142
掲載日:2015/11/26

クリス・ハートさんの写真1

日本人より日本の心が分かる、とまで言われる歌手のクリス・ハートさん。米国で生まれ育った彼がなぜそのように日本を理解できる人物になったのか?少年時代からこれまでの歩みと、今の気持ちを伺った。

Profile

1984年米サンフランシスコ生まれ。2009年に日本に移住し、12年に「のどじまん ザ!ワールド」で優勝、13年にデビュー。デビューアルバムはロングセラーに。海外と日本のクリスマスの名曲を歌ったアルバム「Christmas Hearts ~winter gift〜」が今月発売。「47都道府県Tour 2015-2016 ~続く道~」も展開中。

Jポップ好きの少年が日本移住を決意した

日本人の心に響く、ソウルフルなJポップを歌うクリスさん。現在、外国人歌手初となる47都道府県を縦断するホールツアーの真っ最中だ。

「子供のころから日本とJポップが大好きで、何より日本に住んで日本人の心や文化を知りたいと願ってきました」 

出身は米サンフランシスコ。ジャズベーシストの父とクラシックピアニストの母のもと、クラシック音楽と木管楽器の演奏を学んだ。12歳の時に学校で日本語のクラスを選択。これがきっかけで日本に興味を持つようになり、日本人向けケーブルテレビの音楽番組を見てJポップに魅了されていった。

そして13歳の夏、茨城県でホームステイを経験する。「日本人と過ごし、その優しさや文化に触れて、シャイな自分が米国にいるよりも自然体でいられると感じました」

帰国後すぐに「日本に帰りたい」というホームシックに襲われ、移住する方法を模索するようになった。そして日本の言葉と文化を更に熱心に学びながら、Jポップを歌うバンドを友人と組みライブ活動も行う。

「米国の曲はリズム重視のものが多いのですが、Jポップは言葉を大事にしていてメッセージ性があるのが魅力。勉強のために作詞もしましたが、日本語を本当に理解するためには日本の人や文化にもっと触れなければと一層感じました」 

そこで、空港の職員や日系の化粧品会社など日本人と接点のある仕事に就き、音楽活動の資金と日本移住の貯金のために掛け持ちで朝から夜遅くまで働いた。そうしてついに24歳で念願の日本移住が実現する。

懸命に働き、日本人の思いが分かるように

クリス・ハートさんの写真2

日本での仕事は自動販売機の営業マン。右も左も分からない状況で一人、自販機の売り込みや設置に全国を奔走した。

「最初の年は、音楽よりも仕事を優先して日本人を理解しようと考えました。多くの土地を回り、一人でさまざまな局面に対応するという困難もあってかなりやせましたが(笑)。でも、懸命に働き日本人と同じ景色を見て同じ生活をしたからこそ、深く日本語を理解できた。例えば桜や夕暮れに重ねる思い。来日当初、流行していたコブクロさんの曲に皆がなぜ、そんなに泣くのかが分からなかったけれど、歌詞への理解が増すに連れ自然に共感できるようになっていました」

その後は更に日本の名曲を聴き込み、ボイストレーニングを受け、音楽スキルを磨いた。ある日、自分の歌への日本人の感想が聞きたくなり、動画投稿サイトに動画をアップしてみる。すると程なく100万ページビューを突破、テレビ局からの、のど自慢番組への出演依頼もやってきた。

ピンチの時に訪れた朗報。歌で生きると決意した

テレビののど自慢番組に出演したクリスさん。観客と審査員を感動の渦に巻き込み、優勝の栄誉に輝いた。ところが、その一方で来日以来勤めていた自動販売機の会社をクビになってしまう。

「番組の反響が大きくて、どこに営業へ行っても『歌がうまい外人さんだね、歌ってよ』となり、仕事にならなかったんです。ちょうど結婚するタイミングで、お金が必要だったので失業は打撃でした」

式の費用捻出に愛用のギターを売り、ボイストレーナーの仕事を始める。そんな時、のど自慢でクリスさんの歌声にほれ込んだプロデューサーから連絡が入り、プロ歌手へと向かう道が築かれていった。

「実はJポップが好きで歌っていたけれど、内気だったこともありプロになるつもりはなかったんです。でも追い込まれたことで、自分は音楽で生きていくと決意できた。そこからデビューまでの約1年、生活を支えてくれたのは、番組や動画でファンになってくれた人たち。自分たちの結婚式で歌ってほしいと声を掛けてくれ、本当に助かりました」

ファンと交流しながら歌う理由が鮮明になる

クリス・ハートさんの写真3

2013年5月に大好きなJポップのカバーシングルでデビュー。日本人より日本の心が分かると評され、カバーアルバムはロングセラーとなった。更に松田聖子さんとのコラボCDをリリースし、「NHK紅白歌合戦」にも出演。翌年はソロで出場を果たす。

デビュー以来、多くのファンと交流し、そのファンレターなどを読むなかで、クリスさんは自分が歌う理由がより鮮明になっていったと話す。「デビュー時から、自分はただ歌うのではなく、いろいろな方の物語を曲で表現したいと思っていた。それが、皆さんの悩みなどを聞いて、自分の歌で力になろうと、そう気持ちが強まりました」

ファンの要望で、今回はすべての都道府県でのコンサートが展開されている。そして15年11月には、国内外のクリスマスの名曲を集めたアルバムがリリースされた。また、アイスショーでのスケーターとの共演や、フルオーケストラをバックにしたコンサートなど新たなチャレンジにも意欲的だ。

「常に新しい挑戦が自分を成長させてくれると思うので、怖いものほどやろうと決めています。日本で歌手になるなど昔は夢にも思わなかった。でも人間の想像力には限界があるので、夢はその時の状況で変わってもいい。とにかく現時点で興味のあることに懸命に取り組めば、やりたいことは実現できると思います」

そして今後は、「日本の音楽や文化をもっと世界に紹介していきたいですね」と願う。

ヒーローへの3つの質問

クリス・ハートさんの写真4

現在の仕事についていなければ、どんな仕事についていたでしょうか?

いろいろなことに興味があり、極端な話、宇宙飛行士もやってみたいのですが(笑)、強いて言うと、歌手になる前にしていたボイストレーナーの仕事でしょうか。

人生に影響を与えた本は何ですか?

映画になるんですけれど、スタジオジブリの『となりのトトロ』と『もののけ姫』です。アメリカにいる時に見ましたが、自然が豊かで情緒のあるところに日本への夢をかき立てられました。ファンタジーだけれどリアルな部分もあり、夢が現実になるような気がして、日本でチャレンジしたかった自分にとってとても力をもらえた作品でした。

あなたの「勝負●●」は何ですか?

運動ですね。コンサートの楽屋にエアロバイクを持ち込んでこいだり、ヨガをして意欲を高めたりしています。公演直前ですが運動しても疲れることはなく、体の奥からエネルギーが更にわいてくるような気がするんです。

Infomation

ニューアルバム「Christmas Hearts ~winter gift〜」リリース

2015年11月11日にニューアルバムがリリースされた。10万枚を超えるヒットとなった昨年発売のアルバム「Christmas Hearts」に、新たに3曲「サイレント・イヴ」「クリスマスキャロルの頃には」「Everything(2013 ver.)」を追加したものだ。初回限定盤には日本フィルハーモニー交響楽団との共演ライブを収録したDVDも付く。「昨年、ファンの方たちから英語の歌も歌ってほしいと言われ、海外とJポップのクリスマスにちなんだ曲でアルバムを作りました。いろんなムードの曲があって歌うのは難しかったけれど、クリスマスの魔法のような気分を大切にしてみました。今年追加した3曲は、そのうち2曲は新しく録音し、「Everything(2013 ver.)」は実はデビュー前の音源です。雰囲気が今と違うかも知れませんが、デビュー前と今の僕が詰まったアルバムになっていますので、ぜひ聴いてみてください」。
初回限定盤DVD付き5,000円(税別)
通常盤(CDのみ)3,200円(税別)

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