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第一線で活躍するヒーローたちの「仕事」「挑戦」への思いをつづる

Vol.235 茨城ゴールデンゴールズ監督 片岡安祐美
年齢を「もう」ではなく「まだ」で捉える

掲載日:2021/7/2

片岡安祐美さんの写真1

茨城県に拠点を置く社会人野球チーム・茨城ゴールデンゴールズの監督であり、タレントとしても活躍する片岡安祐美さん。
「甲子園のグラウンドに立ちたい」という夢をかなえるため、その都度方法を変えつつ努力を重ねてきた。まだその夢は実現していないが、いつか必ずかなえたいと語る。「二十数年間思い続けてきた甲子園という地に立った時、自分がどんな感情を持つのか、それを知りたいんです」
片岡さんならではの夢との向き合い方、そして歩みを聞いた。

Profile

かたおか・あゆみ/1986年熊本県生まれ。高校卒業後、社会人野球チームの茨城ゴールデンゴールズに選手として入団。2011年から監督も兼任する。タレントとしても活躍中。20年10月からユーチューブチャンネル「安祐美の野球ノート」を開設、随時更新中。

2021年8月22日(日)、全国高校女子硬式野球選手権大会の決勝戦が史上初めて阪神甲子園球場で開催される予定だ。「ついにこの時が来ました!」とうれしそうに語るのは、社会人野球チーム・茨城ゴールデンゴールズ(以下、茨城GG)の監督を務め、タレントとしても活躍する片岡さん。これまでの人生のほとんどすべてを野球に捧げてきた女性である。

テレビで見た高校野球の甲子園大会に憧れ、9歳で野球を始めた。高校時代は女子野球日本代表に3年連続で選出され、優勝も経験している。しかし、甲子園を目指して入部した高校の硬式野球部では、女子ということで練習生扱いとなり、試合にも出られなかった。

高校卒業後は大学野球の道へ進むつもりでいたが、タレントの萩本欽一さんから声を掛けられ、萩本さんが当時監督を務めていた茨城GGへ入団。同時に大学へも進学し、学業と練習に明け暮れる日々を送った。そして5年が経ち、チームにも慣れ、試合に出る機会も増えてきた頃、大きな転機が訪れる。萩本さんから次の監督に任命されたのだ。

片岡安祐美さんの写真2

さんざん悩んだが、選手と兼務ならと引き受けた。しかしそれは想像以上に大変なことだった。コーチ経験すらなく、選手はみんな自分より年上。思い描いた理想の監督像とのギャップも広がるばかりで、「とうとう医者からうつ病一歩手前と診断されるほど、心身共にボロボロになっていました。このままではかえってチームに迷惑を掛けてしまう。そう思ったので選手全員に自分の現状を告白しました」。

選手からは「僕らは安祐美に従う。自信を持って好きにやればいい」と励まされ、そこからチームみんなで協力して頑張ろうという雰囲気も生まれた。しかしすべてが好転したわけではない。監督就任4年目、片岡さんは野球をやめようと思ったほど追い込まれていた。

「みんな頑張ってくれているのになかなか優勝できなかったんです。それは私が監督だからだと思えてしまって」。そんな時、萩本さんと再会した。「いくつになった?」と聞かれ「もう28です」と答えると、萩本さんは「安祐美は年齢が邪魔しているのかな」とぽつり。その言葉が妙にひっかかってずっと考えていた。「そう言えば私『まだ28歳』なのに、つい『もう28歳』だからと勝手にブレーキをかけたりしていることに気づいたんです。それからはすべての発想を『もう』から『まだ』に切り替えました」

そのせいか、選手との関係もそれまで以上に良くなった。そしてその年、全日本クラブ野球選手権大会で茨城GGは見事、優勝を果たしたのである。

自分が選択した道を正解へと導くのは自分

片岡安祐美さんの写真3

社会人野球チーム・茨城ゴールデンゴールズ(以下、茨城GG)の監督になって2021年で11年目になる。監督業の面白さもだんだん分かってきたという片岡さん。「選手たちが存分に力を発揮し、活躍してくれることが私の喜び。努めているのは、選手たちが気持ち良く野球ができる環境づくりです」

そのためにも選手一人ひとりの変化に誰よりも早く気づき、声を掛ける努力を惜しまない。「コンディションの良い時と悪い時を見極め、気になることがあれば注意を促します。ただし相手が不愉快にならないよう、決めつける言い方は絶対にしないし、自分の考えを押しつけることもしないよう常に心掛けています」

それだけに指示がちゃんと伝わり、見事なプレーにつながった時は言葉にできないほどうれしいという。「采配がうまく決まった瞬間と言うか、選手が期待に応えてくれることが監督業の面白いところだと思いますね」

茨城GGの選手でもあった片岡さんだが、実は今年から選手登録を抹消した。「今の夢は茨城GGを再び日本一にすることですが、私自身の小さな頃からの夢として甲子園球場でプレーすることもまだ諦めていないんです。社会人野球チームにいればいつかかなうと思っていたのですが、10年経っても無理でした。だから次はマスターズ甲子園で夢のグラウンドに立とうと、気持ちを切り替えたんです」

マスターズ甲子園は、元高校球児たちが母校のユニフォームを着て甲子園を目指す大会。ただ、その規定に社会人野球登録者は出場できないとあったので、片岡さんは選手登録を外したのだ。

甲子園への憧れで始まった野球人生。しかし高校球児になっても出場はかなわず、ならばと高校教師になって野球部顧問として行くことも考えた。そして社会人野球へと進むが、そこでも実現できなかった。だが決して諦めない。片岡さんはそうやって夢をかなえるための選択肢を増やしながらここまで歩んできた。

二十数年越しの夢となったが、これまで歩んできた道に決して後悔はないと語る。「誰にでも分岐点はあります。ただ振り返った時、あの道へ進めばよかったと考えるようなことになったら自分が可哀想だと思う。だから、自分の選択が正解だったと言えるような日々の過ごし方をする、それが私のモットーです」

自身のユーチューブチャンネル「安祐美の野球ノート」では、野球を通して得た体の使い方、練習のノウハウなどを伝えている。「男女関係なく野球の魅力を広げていくことも、私の大切な夢の一つです」

ヒーローへの3つの質問

片岡安祐美さんの写真4

現在の仕事についていなければ、どんな仕事についていたでしょうか?

野球を始める前はずっと水泳をやっていたので、水泳の選手でしょうか。何かしらスポーツに関わることをしていたと思います。

人生に影響を与えた本は何ですか?

『君は青空の下にいる』(森本里菜著/全4巻)というマンガです。美浜高校の一ノ瀬渚という女の子が主人公。硬式野球に女子の正式参加が認められて…… という野球少女の物語。高校時代、自分を投影しながら読んでいました。

あなたの「勝負●●」は何ですか?

試合前、ちょっとでも気になること、不安材料になることはすべて解決しておくようにしています。何も不安のない状態の私がその場にいることで、選手もまた自分自身を信じて頑張れると思うので。

Infomation

ユーチューブチャンネル「安祐美の野球ノート」をチェック!

野球を始めてから今日に至るまで、数々の監督や元プロ野球選手からスポーツの考え方をはじめ、技術やトレーニングの方法などを教えてもらってきたという片岡さん。どれもアスリートにとっては役立つものばかり。「そもそも私は野球を二十数年間やってきましたが、大けがをしたことがほとんどないんです。それはこうした人たちの話を聞いて、体の使い方を頭で理解し実践してきたから。そこで、私が教えてもらったことや実践していることなどを広く知ってほしいと思い、2020年10月1日からユーチューブチャンネルを開設しました」。野球だけでなく、何かスポーツをしている人には有用な情報がたっぷり。「番外編」では野球を離れた時の片岡さんの素顔を見ることもできる。気に入ったらチャンネル登録を。

ユーチューブチャンネル「安祐美の野球ノート」
https://www.youtube.com/channel/UC6FIlAjSlYM9TZEe8YXGMfQ/featured

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