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「ベイブレードバースト」。その誕生には「勝ち」へのこだわりがあった。堀川 亮さん
仕事も全力で楽しむ。それは結果に生きる イメージ画像

採用されなかったベイのデザイン案。月に1、2個の新商品が発売されるので、常にデザインのアイデアを考えている

10万個売れればヒットと言われる玩具業界にあって、2015年7月の発売から1年半ほどで約800万個を売り上げたという「ベイブレードバースト」。1999年に伝統玩具ベーゴマの現代版として登場した「ベイブレード」は、新たに進化し、今回で第3世代となる。

このベイブレードバースト、企画において堀川さんは中心的役割を担った。子ども時代はサッカーに明け暮れる一方、第1世代のベイブレードに夢中になったという根っからのファン。

「就職の面接ではベイブレードへの愛と、自分ならどう役立てるのかを具体的に語り、絶対に結果を出しますと力説しました」

その姿勢が評価されたのか、研修後、新人はまずグループで営業に出るところを、堀川さんは一人で「好きなことをやってみろ」と送り出される。そこで、発売直後の第2世代「メタルファイト ベイブレード」の周知に努めようと動いた。

「ある地域の玩具店を集中的に回り、ベイブレードを知らない子どもたちに声を掛けて、一緒に遊んで面白さを伝えることを繰り返したんです」。すると、公式大会にその各店からの参加者が増え、ブームの推進役として貢献。ベイブレードの担当チームに入ることができた。

「正直抜擢(ばってき)は驚きませんでした。でも配属後は先輩についていくのが精いっぱい。そんな中で、仕事も遊びも妥協せず、全力で楽しむことが結果的に仕事に生きると教えられました」

チームの一員としてメタルファイトの販売に力を注ぎ、やがて他の商品開発の担当へと移って、13年には子会社に出向となる。ところが、その間に新しいベイブレードの企画チームが発足する。「その時なぜ自分が企画チームにいられなかったのか、当時はまったく納得がいきませんでした」。悔しさを持て余し、夜にあてもなく外を走り続けたこともあったという。

そんな月日を過ごして15年1月、本社に戻った堀川さんはベイブレードチームに復帰。自分がチームを牽引(けんいん)し、絶対に過去のものを超える商品を作るんだと心に誓う。

「従来のベイの勝ち方は、相手より長く回ることと相手を外にはじき出すことの二つ。力の強いプレーヤーが放った、速く回るベイに対しては逆転勝ちが難しい。でもそんなベイを負かすことはできないか。そこで、第3の勝ち方として相手を破壊(分解)するベイの案が浮上しました」

しかしそれは、破片が飛んだら危ないのではないかと一蹴されてしまう。

勝ちにこだわりたい。だから力を尽くせる イメージ画像

写真のベイは「攻撃」を重視したタイプ。ほかに「防御」「持久力」「攻守バランス」のそれぞれに特化したものがある

男児玩具の現代版ベーゴマ「ベイブレード」。その第3世代を開発するチームで、堀川さんたち担当者は新たな機能を日々考えていた。

しかし、どうしても過去の製品を超えるアイデアが生まれない。行き詰まって先入観のない女性社員に意見を求めると、壊れる(分解する)ベイに劇的に反応した。以前提案はあったが、破片の飛び散りが懸念されたものだ。でも、「前作を超えるものを生み出したい」という思いがメンバーには強く、思い切って大破(バースト)するベイの開発に懸けてみることにした。

安全面は対戦用の専用盤に覆いをつけてクリア。かくして、ベイが三つのパーツに分解する「ベイブレードバースト」の構想が生まれる。

それからは、一日中白熱した議論を交わし、ひたすらベイを回した。どんなパーツだとどう分解するか、試行錯誤しながらいろいろな機能に挑戦。それにデザインや、分解時に迫力を出すことにもこだわった。「視覚的に格好いいことが子どもにはとても大事なんです」

こうして、攻撃、防御、持久力、攻守バランスとそれぞれに優れた特性を持つ4タイプのベイが誕生。中でも一番悩んだのは、バトルの中でバーストする可能性のバランスだったという。

「検証の結果、勝敗が予測しにくくなるバースト確率を突き止めることができました。それで最後まで逆転の可能性が出て、よりバトルが面白くなった。試していた僕たちも最後まで目が離せず、これはいける! と思いましたね」

また、飽きずに継続してもらえるような工夫も施した。ベイを回す時のシュート力や回転数をクラウド上に記録でき、それをインターネットで確認できるほか、ポイントがためられるようにしたので、成果や達成感がより味わえる。発売は15年7月。すぐに人気を得て、約1年半たった今もブームは加速している。

堀川さんは、かつて他部署や子会社へ出向した経験が、自身の思考を柔軟にしたことに今回気づいたと話す。それは今後も生きる。

「ベイブレードの販売数は現在、小学生男子一人が二つ持つという計算ですが、大人も巻き込む遊び文化にしたいのでまだまだです。僕は、勝負事はじゃんけんであっても絶対勝つことがモットー。そのための努力は惜しみません。その気持ちでトライしていきたい。そしてベイブレードを次世代に託す役目も果たしたいし、まったく違う商品も作りたい。だからこれからも、玩具店で子どもたちの生の声を聞いていきます」

私の情熱を支えてくれるモノ

愛用のスパイクシューズ

これはプーマの「パラメヒコ」という、高校時代に自分が使っていたサッカーのスパイクシューズです。同じ型のものを購入し続け、現在13足目になりました。高校時代、僕の失敗で試合に負けたことがあり、その時履いていたんです。スポーツは勝ち負けじゃないと言いますが、僕は絶対に勝つことが大事だと思っている。あの時負けたことも、今となっても悔しいです。ただそれよりも、負けたことで部活の引退が決まり、サッカーを辞めなきゃいけなくなる先輩もいると思ったから、絶対に負けたくなかった。会社の仕事でも、それだけの想(おも)いを持って勝負しなきゃいけない時もあると思います。だからこの靴をそばに置き、勝負ごとでは絶対勝ちにこだわるよう自分の想いを強くしています。

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