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新たな宿泊の価値観を見いだした「BOOK AND BED TOKYO」その発想はどこから来たのか/力丸 聡さん
従来とは違う価値観が新しい展開を生み出す イメージ画像

池袋本店。大きな本棚が並び、その中にベッドスペースが組み込まれている

「泊まれる本屋」をコンセプトにしたホステル「BOOK AND BED TOKYO」が好評だ。扉を開けるとさまざまなジャンルの本が並ぶ大きな本棚や、フカフカのソファのあるおしゃれなスペースが広がり、本棚に組み込まれたベッドスペースなどで読書ができる。

まるで本好きの友人の家や本屋で寝てしまうような至福な瞬間を提供。それは世界的にも話題を呼び、海外メディアでユニークな宿泊施設として紹介されている。2015年に池袋本店ができた後、京都、福岡、大阪など次々と展開し、19年3月現在6店舗。そのディレクションとマネジメントを担っている力丸さんは、このプロジェクトの立ち上げから携わっている。

「楽しくてまだ寝たくない。そんな気持ちの中で寝落ちするって最高じゃないですか。それを実現してみました」。子供のころから物事を深く考えることが好きだったという力丸さん。雑誌『広告批評』の影響で広告の世界に興味を持ち、福岡の大学時代には会社に片っ端から「お手伝いできることはないですか?」と電話を掛け、広告関係の仕事に従事した。

大学卒業後はフリーでCMのプランニングや商品PRを手掛け、カナダでの起業などを経て14年に不動産仲介会社(株)アールストアに入社、広報と新規事業を担当する。「僕は商品をどう消費者に届けるかということに一番興味があったんです。だから完成したものではなく、ものづくりの段階からマーケティングやブランディングを組み込んで売れる商品をつくる、という側に回ってみたくなりました」

アールストアはウェブ店舗のみだったが、実店舗を持つ話が出て、ホステルをつくるきっかけとなる。古民家など個性的な物件を扱う会社だったので、何か機能付きにしてはどうだろうか——。力丸さんたちはさまざまなホテルに宿泊し、人はどこに魅力を感じるかを模索する。

「普通、ホテルの戦略って快適な睡眠をうたうことが多いですよね。でも僕らはロビーでの過ごし方やカフェ、インテリアの話で盛り上がった。寝ること自体はそれほどでもなくて、逆に楽しくて寝たくないホテルという、従来とは異なる価値観を見いだし、その中で頂点を狙えるのではないかと考えました」

どんな時なら楽しくて寝たくないか? 「究極の寝落ち」を求め、自分たちが希望するものを話し合った。最初はバーにしようかという案も上がったが、内装を手掛けるデザイナーと気持ちが一致したのが、旅や睡眠との親和性がある「本」だった。

相手の話を聞き出して自分の学びとする イメージ画像

池袋本店の8階にあるフロント。バーカウンターを模している

「最高に幸せな寝落ち」の瞬間を求めたホステル「BOOK AND BED TOKYO」がオープンしたのは15年11月だ。開業前の情報公開では、あえて施設内のCGと、「泊まれる本屋」というキャッチコピーだけを発信。それでも国内外から問い合わせが多く来て、当初から順調に稼働した。

その理由は、さまざまな本をそろえた本棚はもちろん、コンクリート打ちっ放しの壁に、「イケてる先輩」の家をイメージしたおしゃれな空間だ。同ホステルのディレクションなどを担う力丸さんも、完成時「かっこいい! 世界中探してもこんなのない」と思ったという。

「内装デザイナーにはポイントを話した後は細かい注文をつけず、楽しんでつくってもらいました」。力丸さんはずっとクリエーターと一緒に仕事をしてきて、どうすれば彼らが力を発揮するかをよく理解していた。

また、置く本のセレクトをしてもらう書店も、大手から専門まで多くの店を回り、その中から自身が心引かれる所を選んだ。「本が大好きというわけではない僕でも手に取りたくなる本がたくさんあって、これだなって。僕らのホステルは、普段は読書をしない人も本と出合えるような場所にしたかった」

ベッドスペースは本棚の中に組み込まれ、仕切りはカーテン。だからセキュリティーにも気を配る。予約で身元を確認し、精算はクレジットのみ。意外にも宿泊客の7割は女性だという。「個室でなくても、フロアがゆるいパブリックスペースとなっているので安心してもらえます。電車の中で緊張しないのと同じですね。スタッフもさまざまな手助けをしますし、皆さん、思い思いに楽しく過ごしていただけているようです」

力丸さんが力を入れるのはスタッフの教育だ。「現場のことはスタッフに任せるという姿勢です。教育には時間が掛かるけれど、それもまた楽しい。コミュニケーションで大事にしているのは、自分の話を伝えるよりスタッフの考えを話してもらうこと。彼らの思いや現場での問題を聞くことで僕も勉強になり、一緒に解決に向かえる。それがチームで仕事をするということであり、彼らの自主性も養えます」

宿泊の稼働率やデイタイムの集客も順調で、今後も出店は続く。「好評なのは、マーケットで求められることからの出発ではなく、自分たちがいいと思うものを伝えたいというのがスタートだったことが大きい。その思いがいつもあるから何事にも全力を注げます。皆さんが喜んでくれることを、今後もこだわって考えていきたいですね」

私の情熱を支えてくれるモノ

スタッフの存在

彼女は西日本のエリアマネジャー、山元咲奈です。チームで働くことを大切にしている僕にとって、彼らの存在が大きなモチベーションになっています。僕は仕事に対して一人でやっているという感覚はなくて、スタッフに現場を任せられるから日々が成り立っていると思う。だから彼らと一緒に仕事をする楽しさや、成長していけることが僕のモチベーションと言えるんです。

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